それってパクリじゃないですか?
2023年春ドラマも全て開始されたのではないだろうか?
最初、2022年冬ドラマを超えるのではないか?と期待していたが、実際に見てみると、今現在、楽しみに見ているのは、日本テレビの「それってパクリじゃないですか?」だけになる。
このドラマ、知的財産を取り扱ったもので、これまでになかったように思う。
しかし、今回のテーマは知的財産ではなく、「盛り」なので、少しずつ本題に近づけていきたいと思う。
蕎麦と言えば?
「もり」?「ざる」?
「もりそば」は、茹でた蕎麦を器に盛って、蕎麦つゆにつけて食べるもの。
「ざるそば」は、茹でた蕎麦を竹ざるに盛って、蕎麦つゆにつけて食べるもの。
どこが違うのか?
蕎麦を「器」に盛るのか?「竹ざる」に盛るのか?の違い。
つまり、盛りそばは「器」なら何でも良いので、「竹ざる」でも良いことになる。
「ざるそば」も盛りそばの中の一つということになる。
もう一つ、のりが乗っているのが「ざるそば」という意見もある。
元々、そばを食べると言えば、盛りそばのスタイルだった。
しかし、そば猪口につゆをいれて食べるのがめんどうだということで、そばを、どんぶりのような器に入れて、つゆも直接、器に入れて食べる人が現れた。
そうすると、従来の食べ方と、器に入れる食べ方を区別する必要が生じた。
器に直接つゆを入れて食べるのを「ぶっかけそば」、元々の食べる都度、つゆにつけて食べるのを盛り蕎麦という呼び方にした。
その後、器にいれたそばに温かいつゆを「かけ」る、「かけそば」が登場したのだろう。
そして、世の中には「せいろ蕎麦」というものもあるが、これも「せいろ」に盛ったものなので、盛り蕎麦ということになる?
ざるそばもせいろそばも盛りそば?
それってパクリじゃないですか?
ふと、この言葉が頭に浮かんできた。
「ざるそば」、「せいろそば」って盛りそばのパクリ?
いやいや、公知の技術や発明については、特許が取得できないので、盛りそばや、ざるそばは、特許が申請できるものではないということは知っているが、もしも、盛りそばが登場した当時に特許申請ができていたと仮定した場合だ。
歴史的には「盛り蕎麦」が元々あって、伊勢屋という店で、皿に盛ると「蕎麦が水っぽくなる」ということから、水切れが良い竹ざるの器に盛った、ざるそばが誕生したということ。
もう一つ、ざるそばには、のりがそばに乗せられているが、盛りそばにはないという意見もある。
そうすると「盛りそば」の問題点を改善したのが「ざるそば」ということなので、似ているがパクリではないことになる。
むしろ、盛りそばが今では、「ざる」、「せいろ」といった器を使用する場合が多いので、逆に訴えられてしまうかもしれないとさえ思えてしまう。
しかし、盛りそばが「そば」と「器」で特許を得ていれば、「ざる」を「器」として使用すれば特許侵害になるのだろうか?
しかし、器ではない「ざる」にそばを盛るということになれば、盛りそばの特許の範囲からは外れる。
つくづく、盛りそばが登場した頃に特許というものがなくて良かったと思った(笑)