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ちょっと気になる本「成瀬は天下を取りにいく」

迷ってる

静岡県富士市出身で滋賀県在住の宮島未奈さんが書いた「成瀬は天下を取りにいく」を読んでみようかどうか、迷っている。

主人公は滋賀県大津市に住む中学二年生の「成瀬あかり」

幼稚園の頃から走るのは誰よりも速く字を書いたり、絵を描いたり、歌を唄うのも上手な子だった。

それでいて、自分の凄さを鼻にかけることもなく飄々(ひょうひょう)としている。

何でも自分で出来てしまうことから他人に何かを頼んだりする必要がないので、周囲の人と関わることがなくなり、年齢と共に孤立していく。

そんな成瀬が7月31日に中学二年生の夏は大津市唯一の百貨店である「西武大津店」に捧げると友人の島崎に宣言した。

西武大津店は8月に開業44年の歴史に幕を降ろすことが決まっていた。

コロナ渦で客足が減ったことが大きな要因だろう。

大津市の住民にとっては誰もが利用したことがある「西武大津店」なので地元の人達は閉店のニュースに衝撃を受けていた。

そしてローカル番組で毎日、閉店の日まで西武大津店からの生中継を行なうことになった。

成瀬も毎日、西武大津店に足を運び、テレビに映るというのだ。

なぜ、夏を「西武大津店」に捧げるのだろうか?

そして、テレビに写ることで何を伝えたいのだろうか?

こんな、ちょっと変わった中学生と、その友人の話のように思える。

「成瀬」という少女が、自分の中では、漫画「響~小説家になる方法」の鮎喰響(あくいひびき)と重なってしまったことから気になって、ゴールデンウィークに読んでみようかどうかを迷っている。

滋賀県

滋賀県と言えば、びわ湖。

日本一大きな湖だ。

あと、個人的には大型ショッピングセンターの「平和堂」の本社がある場所だということ。

平和堂は金沢にもあるので馴染みがあって関西方面に向かう特急に乗って滋賀県を通ると平和堂が見える。

以前、知人が平和堂に勤めていて出張で滋賀にある本社に行くという話を聞いて滋賀の会社だと知った。

もう一つ、滋賀県出身の大スターである、歌手の「西川貴教」さんが有名だとか。

この点については、色々と思うことはあるが、滋賀県の大スターということなので、部外者が口を挟むことではないので、これ以上は語らないことにしたい(笑)

大都市とは言えない滋賀県に、西武グループ西武百貨店、パルコがなぜ?あるんだろうか?とずっと思っていた。

なぜなら、金沢市には、どちらもない(笑)

小松市には以前、小松西武があった

天下の京都の隣だからかな?とは思っていたが、調べてみようと思うほどのことではなかった。

今回、初めて調べてみると実は西武グループの創業者、堤康次郎氏の出身地が滋賀県だった。

そして、なんと滋賀県の方が石川県よりも人口が約30万人も多かった。

ずっと、石川県の方が滋賀県よりも栄えていると思っていたが、それは大きな勘違いで、滋賀県民の方々にお詫びしたい。

考えてみれば、大阪・京都への通勤圏なのでベッドタウンとして栄えるのは自然なことだ。

余談が長くなってしまったが、「成瀬は天下を取りにく」は、そんな滋賀県大津市が舞台の小説になる。

どうしようか?

色々と調べていると、以下のような情報を見つけた。

1篇まるごと試し読みができるらしい。

2ヶ月限定とあったが、2023年4月23日現在で試し読みができていた。

話題の受賞作「ありがとう西武大津店」の1篇まるごと試し読みを、新潮社のサイト上で公開開始いたしました。

宮島未奈 『成瀬は天下を取りにいく』 | 新潮社

読んだ感想は、気持ちよくスラスラ読めてしまうので、休日に何も考えずに本を読みたいという人には丁度良いと感じた。

ストーリーについては割愛するが、主人公というか大津市民の西武大津店への気持ちを代弁しているかのような内容だった。

このため、この話だけだと、ちょっと変わった14歳の日常を描いた物語のように感じられたが、それはそれで、十分楽しめる内容だった。

しかし、タイトル通りの内容を期待した場合、主人公が、天下を取りに行くという感じにはなれなかったが、期待させる部分は多々あったので、次の話を読んでみたいと思った。

ということで、ゴールデンウィークに読んでみたい一冊が見つかった。