インターネットのニュースサイトといえば?
「Yahoo!ニュース」という名前が一番に出て来る人が多いのではないだろうか?
Yahoo!ニュースと言えば、1996年7月にサービスを開始している。
1996年といえば、Windows95が発売された翌年で、まだGoogleも存在しない時代になる。
通信速度も今とは比べ物にならない、64Kbps。
現在のざっくり、10000分の1の速度
これでも当時は画期的な速度だったが、それでもよく通信が途切れていた。
今では考えられないことだ。
Yahoo!ニュースは、そんな時代にサービスを開始しているので、日本で一番の老舗ニュースサイトだと言える。
そして、現在、Yahooニュースのニュース提供社は710社になる。
Yahoo!ニュースにニュースを提供しているのは、テレビ局・新聞社だけでない。
雑誌、ネットサイト、それ以外にも多種多様な会社が提供している。
知っているところもあるが、知らないところも多い。
たとえば、「東京バーゲンマニア」「日本海事新聞」「ロケーションジャパン」といった名前は初めて知った。
日本ファクトチェックセンター?
知らないものの中でも、「日本ファクトチェックセンター」という名前が気になった。
どんな情報を提供しているのだろうか?と確認してみると・・・
日本ファクトチェックセンター(JFC)は、ファクトチェック(事実の検証)を専門とする非営利組織だと書かれてある。
インターネット上の不確かな情報を中心に、証拠に基づいて真偽を確かめるとともに、デジタル時代のメディア・リテラシーについて発信・普及活動に取り組むなど、民主主義の基盤となるインターネット上の言論空間の健全性を維持、向上させることを目的として活動します。
世の中には、たくさんの情報があって、その中には、事実のような嘘や、嘘のような事実も存在する。
一見、事実のような情報であっても、実は根拠がなく、間違っている場合もあるので、事実確認をするところが必要ということなのだろう。
具体的な情報としては以下のような内容が公開されている。
- 「コーヒー用の粉末状クリームには可燃性の有毒物質が含まれる」は誤り
- 「岸田首相の襲撃を捉えたカメラは事前に事件を知っているようで茶番だ」は誤り。一般的なプロの撮影手法
- 「選択夫婦別姓制度が適用されると、名字の異なる人が増えて郵便配達に支障がある」は誤り
- 「今年の花粉は2011年の約10万倍」は誤り。急増していないし、ケムトレイルの影響でもない
- “辛ラーメン危険説”を検証してわかる「安全」という基準の曖昧さ ファクトチェックで白黒つけられないものとは
- 「地震は人工的な兵器」は誤り
【出典】日本ファクトチェックセンター(JFC)の記事一覧|note(ノート)
Yahoo!ニュースに、710社から365日24時間、色んな情報が入ってくる。
それを一つずつ精査した上で採択し、公開していく。
何とも気の遠くなるような作業だと思う。
当然、1人では処理できないので大勢の人間が分担して行っているのだろう。
10年前なら、Yahoo!ニュースの一択だったかもしれないが、今は、色々なニュースサイトがある。
Googleニュース、LINEニュース、SmartNews、グノシー・・・
24時間色々な情報が入って来るので、入って来た順に上から下へ流れていくのでは、重要なニュースが何かを見つけるのが大変になる。
そんな中で、Yahoo!ニュースが選ばれる理由は?
スピード
まず、公開されるまでのスピードが速い。
週刊誌などのスクープ記事は別にしても、あらゆるニュースの速報が他のサイトで公開されているのにYahoo!ニュースで公開されていないということがまずない。
テレビのニュース速報はYahoo!ニュースと比べると速報ではなくなっているほどの差がある。
これが、1番ではないかと思う。
安心感
いくら、早くても情報が間違っていたのでは意味がない。
情報の提供元も得意な内容と不得意な内容があると思うので、情報に応じて提供元を切り替えることで間違いの少ない情報を提供することができる。
また、普段からあらゆる情報を精査しているYahoo!スタッフなので、過去の経験からこれは公開対象から外すという咄嗟の判断も行えるはず。
これが、見る側にとって安心感に繋がる。
エンタメ性が強い場合には、正確性よりスピード重視という判断になる場合もあるだろう。
トピックス
しかし、単に早くて正確なだけでは不十分。
膨大な情報が24時間365日入って来る。
その中から、今、何が起きているのか?が一目でわかるようになってなければ、新しいニュースに次々に押し出されていき、せっかくの速報が他のニュースに埋もれていって意味がなくなってしまう。
そのために、トピックスが重要になる。
日本語だと「出来事・話題」と訳されるが、自分はネットニュースの場合だと「その日の概要」だと思う。
その日の世の中の概要がトップページを見れば、わかるようにしたのがトピックス。
Yahoo!ニュースは長年の実績からトピックスを作る技術に長けているので、トピックスだけ見ていればニュースの取り逃がしがない安心感がある。
スピードもトピックスという土台があって初めて有効になる。
Yahoo!ニュースは多くの人が見ているので、アクセス履歴から自分達が選んだニュースのアクセス数が少なければ次に活かすことができるので、日々、改善されていくことになる。
見る側としても、日々改善されたトピックスを見ることができるので、重要な内容のニュース漏れが少なくなっていく。
この3つの優位性がYahoo!を選ぶ人が多い理由ではないだろうか?
しかし
ここまで、絶賛しておいて、実は自分はYahoo!ニュースは読まなくなった。
キッカケは、トピックスの中に広告を、まるでニュースのように紛れさせるようになってからだ。
初めて知った時のショックは大きかった。
ニュースだと思ってクリックしたら広告が開いた。
それからは、Yahoo!ニュースでは、トピックスのタイトルだけを見てクリックは一切しなくなった。
しかも、徐々に芸能ニュースが増えてきた。
ニュースサイトのアクセスランキング1位がスポーツ新聞系のサイトで、Yahoo!ニュースに表示されている芸能ニュースの提供元と一致していたので、Yahoo!ニュースから流れていったということだろう。
このため、Yahoo!ニュースは積極的には見なくなった。
代わりに全国紙系の新聞サイトをよく利用するようになった。
その結果、芸能ニュースを見なくて済むようになりYahoo!ニュースも短時間でニュースチェックができるようになった。
残念だが、今のYahoo!ニュースに未来は見えなくなったように感じる。