行動制限のないゴールデンウィーク
2022年のゴールデンウィークは終わった。
今年は、最大10連休という人も多かったことに加えて、久しぶりに行動制限がないゴールデンウィークということで、どこに行っても混んでいたように思う。
そんな中、人出が大幅に減ってしまった場所もあったようだ。
河原BBQの人出が減った?
埼玉県飯能市の飯能河原は「河原BBQの聖地」と紹介されているBBQスポット。
西武池袋線飯能駅 北口から徒歩約15分ということもあり、GWなどには賑わっていた。
しかし、飯能市が中心となって2022年5月のゴールデンウィーク中に「火気使用時の有料化実証実験」を行った。
- 期間は2022年4月21日(木)~2022年5月8日(日)9時~17時
※期間は延長する場合があり
これは、例年多くの利用者でにぎわう「飯能河原」の適正利用を検討するためだという。
例年GWは、1日当たり1200人以上の人出があったが、実証実験の結果、2022年5月7日に有料スペースを利用していたのは、8枠約30人だった。
近隣住人にとっては、トラブルもなく、良かったのではないかと思う。
利用料が高く、事前予約制が障害?
利用料が1人1000円で(1組最大6人まで小学生以下は人数にはカウントするが無料)現地での現金払いのみとなっている。
しかも、事前予約制ということだった。
予約は、奥むさし飯能観光協会の専用フォームからオンライン申込のみで、期限は利用予定日の5日前まで。予約を申し込んだ日から3日後を目安にSMSで予約確定を通知する。
1日あたりの利用人数は50枠(1枠あたり最大6人×最大3枠の計18人まで1グループとして予約可)で、空き枠がある場合は当日予約を受け付ける。
利用時間は9時~17時、最終入場14時。原則18時以降の夜間は閉鎖。
【出典】飯能河原 バーベキュー器材レンタルと食材の販売店舗|West River BBQ (ウエストリバーBBQ)
家族連れで大人2人、中学生の子供が2人いると4名なので1家族で4,000円かかる。
更に材料費などが加わるので、何だかんだと1万円程になるのではないだろうか?
4人で1万円の飲食をするのであれば、普通に外食した方が準備・片づけなどが不要なので、わざわざBBQにする理由はなくなる。
更に事前予約制だというので、今日は天気が良いので河原BBQにするかといった具合に思い付きで行くことができなくなる。
何のために行ったのか?
飯能市の有料化実証事件は、何の為に行ったのだろうか?
飯能市のホームページに、飯能河原のことについて記載されていた。
飯能河原は自然景勝地であるとともに、市民の居住・生活エリアです。
飯能河原を利用する際は、自然環境や周辺の生活環境へ配慮し、適正な利用をお願いいたします。
最近、飯能河原の一部の利用者により、大音量での音響機器の使用や昼夜を問わず大声で騒ぐ、直火で調理等をする、ごみを放置する、夜間から深夜にかけて花火をするなど、飯能河原での禁止事項が平然と行われています。
そのほか、周辺道路での通行を妨げる駐停車、住宅やごみ集積所へのごみの投棄など、違法行為や迷惑行為が多数発生しており、さらには酔ったうえでの殴り合いの喧嘩なども発生しています。
これらの行為により、近隣住民に多大なる迷惑をおかけし、市でも対応に苦慮しており、警察への通報も絶えない状況です。
また、コロナ禍において、集団で密になってマスクなしで飲食をする、マスクをしないまま周辺住宅地を散策するなど、新型コロナウイルス感染症の感染拡大につながる行為が、近隣住民へ大きな不安を与えています。
- 昼夜問わず大声で騒ぐ
- 夜間・深夜に花火をする
- 通行を妨げる駐停車
- 直火で調理等を行う
- ゴミの放置(住民用のゴミ集積所へ投棄)
- 手段で密になってマスクなしで飲食する(感染拡大への不安)
こうやって、洗い出してみると、河原BBQが近隣住民に迷惑をかけるような行為は辞めて欲しいということだと思う。
そうすると、飯能市としては、近隣住民に迷惑をかけるような行為をさせたくない、しかし、河原は近隣住民だけのものではないし、河原BBQの聖地とまで言われている名所なのでレジャーなどで利用して欲しいので近隣住民と利用者との間での板挟みと言える。
そんな状態での苦肉の策が、今回の、有料化実証実験だったのではないかと思う。
住民にとっては好ましい結果にはなったが、利用者的には高くて不便になったことで利用者が激減してしまったので失敗だったと言える。
予約システムの改善、料金を1人千円ではなく、1組千円にするといった改善が必要なのではないだろうか?