はなぐもり?
2023年4月4日(火)の天気予報を見ていると、「明日は『はなぐもり』のお天気に」と言ってた。
テレビのテロップを見ると、「あすは花曇り・・・」と書かれてる。
恥ずかしい話だが、「花曇り」という言葉を始めて聞いた。
検索して見ると、以下のようなことが書かれている。
桜が咲く頃の曇り空を言う。雲が低く垂れ込めるほどではなく、比較的明るい曇り空である。太陽に暈(かさ)がかかることもある。「養花天(ようかてん)」は雲が花を養うという発想から生まれた言葉。
上記の内容から察するに、おそらく以下のような状態を「花曇り」というのだろう。
上の画像のように空が曇りだと桜まで曇っているように見えてしまうから不思議だ。
同じ写真でも、空を青空にするだけで、雰囲気はかなり変わる。
そう考えると、曇り空だと、桜まで曇って見えるので「花曇り」という表現が生まれたのではないかと思う。
しかし、花曇りの天気が続くことで、陽射しによって桜の花が傷みが軽減されて、長く美しく咲き続けるという利点もある。
また、花曇りは晴れた日の桜とは別物のように見えるので、桜を楽しむという意味では、桜のコントラストが感じられて面白いのかもしれない。
花冷え
「花冷え」は、よく耳にするが、こちらも、よく耳にするだけで、正直、意味はよく理解していないので自分で口にしたことはない。
こちらも検索してみると、桜の花の咲くころに急に気温が低くなる現象を言うようだ。
「花曇り」に「花冷え」季節の天候や気温を「花」という文字を使って表現するというのは、何とも日本らしい。
そんな言葉を今まで、聞いたことがないとか、意味がわからないと言ってる自分が改めて恥ずかしく思う。
花筏
きっと他にも「花」を使った情緒ある言葉があるはずだと探してみると、「花筏」という言葉が見つかった。
水面に散った花びらが風に吹き寄せられて流れていく様子を筏に例えた言葉になる。
以下のようなイメージかと思っていたが、実際の写真を見ると全く違った。
筏というより花の絨毯と言った方がピッタリではないだろうか?
しかし、花の絨毯では生活感は感じられても、風情は感じられない(笑)
やはり花筏の方が、風情を感じる。
花
最後に、花という文字について考えてみた。
「花」という漢字は、「草冠に化ける」と書く。
草が変化したものが、花という意味なのだろうか?
もう一つ、華という漢字もある。
こちらは、花びらが綺麗に咲き乱れている様子を表した象形文字。
何が違うのか?
一般的には「花」という文字が使われるが、「はなやか」「豪華」といった意味で使用する場合には、「華」という漢字が使われるようだ。
もう一つ、植物のパーツと人のパーツの「音」が下図のように同じ。
植物は目が出て葉が茂り花が咲く。
土の中から芽が地上の様子を伺い(目)、太陽光を浴びることで葉が生えてくる(歯)、そして成長を続け、先端に花を咲かせる。(鼻)
「端」のことを「はな」とも呼ぶ。
「端」というのは物の突き出た先の部分のことを指す。
「鼻」は、顔の先端から突き出た部分のことになる。
実というのは実体になる(身)
リラックスしている時に、目についた漢字や単語を時間のある時に、どういう由来で出来たのかを考えてみるというのも有益な時間な過ごし方ではないだろうか?