文章を絵にしてくれるって?
何とも、恐ろしい時代だと思った。
文章にした内容で絵を描いてくれるという。
実際にいくつか、無料で使ってみた。
使った感想だが、入力された文章で画像検索を行い、ヒットした画像をAIが加工しているだけのようだ。
以下は、「六本木の夜景」という言葉を入力して、AIが作成した絵になる。
まるで写真のようだが、写真をベースに加工を施しているのであれば、当然の結果とも言える。
検索キーワードは単語一つより、文章にすると色んな画像をミックスしてくれるので、オリジナル性が高まるのだろう。
イメージに近い写真やイラストがあればアップロードすると、それを元に絵にしてくれる。
1から絵を描いているわけではなかった
つまり、一から絵を描くわけではなく、元になる画像やイラストをいかに正確に見つけてオリジナル性の高い絵に加工するアルゴリズムにより出来栄えが変わってくる。
このため、キーワードに近い既存の写真やイラストが、なければ絵にできないということ。
それでも、キーワードを駆使することで、絵のコンクールで優勝してしまうような作品のベースが作れるというのは凄いことだと思う。
2022年8月に米国コロラド州で開催された美術品評会で、画像生成AIが生成した絵画が優勝している。
優勝した絵は、Midjourney(ミッドジャーニー)というアプリを使って作成した。出来上がった画像を修正して仕上げていったらしい。
100枚以上の絵をMidjourneyで、自動生成し、その中から3枚の絵を選んで、さらに、画像編集ソフトのフォトショップ(Photoshop)を使って微調整を繰り返して、作品を完成させた。
絵を提出する際に、Midjourneyで作成と書いていたにも関わらず、運営側が何のことかわからずにスルーしてしまった。
その結果、既存の写真やイラストをAI処理したものを人が修正しただけのものが、優勝したのだ。
ある意味、客観的に審査されて、それで優勝したのだから、それだけ完成度が高いものが仕上がったということが言える。
今後、更に進化していくはずなので、文章からAIが完全オリジナルの絵が描けるようになる時代も遠くはないのかもしれない。