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女神[テミス]の教室~リーガル青春白書~ のなぜ?

2023年冬ドラマで一番楽しみなドラマ

女神[テミス]の教室は、2023年冬ドラマで一番、楽しみにして見ているドラマで、内容は、まだ見ぬ未来のために法を学ぶためにロースクールに集まった学生達と彼らを理想の法律家に育てるために奮闘する一人の教員の物語。

この記事の前に、「夕暮れに手をつなぐ」も楽しみにしていると書いているが、それよりも、こっちの方が面白いと思っている。

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テミス(女神)の像は司法と裁判の公正さを表すもの。

剣は力、天秤は善悪を諮る象徴。剣なき秤(はかり)は無力、秤なき剣は暴力だと諭す。

裁判官が派遣教員?

主人公の名前は、柊木 雫(ひいらぎしずく)で北川景子さんが演じている。

柊木は、「人を知らなければ、いい法律家になれない」を信条にしている裁判官。

このため、一つ一つの案件に時間をかけ過ぎてしまう。

例えば被告人質問で40分も被告人と話した結果、判決は相場通りだったりする。

このため、処理件数は水準に届いていない状態。

そんな柊木に、裁判所所長から青南大学法科大学院の派遣教員としての勤務を命じる辞令が渡された。

法科大学院というのは一般的にはロースクールと呼ばれている。

柊木が派遣を命じられた青南大学法科大学院は、未来の法曹三者(裁判官・検索官・弁護士)の育成を目的として設置された専門職大学院

入学に年齢・学歴は問わず、誰でも通うことができる。

そして、93単位を取得して卒業すれば、法律のプロの切符である、司法試験の受験資格が与えられる。

柊木はロースクールの教員が産休に入ったため、その補充のために急遽、異動となった。

なぜ、柊木が選ばれたのかは、この時点では、わからなかったがドラマを見ている間に追々と見えて来る。

しかし、裁判官が突然の人事異動でロースクールの派遣教員として人事異動なんてことがあるのだろうか?

気になったので調べてみると・・・

法科大学院への裁判官及び検察官その他の一般職の国家公務員の派遣に関する法律」

というものがあるようだ。

【出典】法科大学院への裁判官及び検察官その他の一般職の国家公務員の派遣に関する法律 | e-Gov法令検索

藍井塾

青南大学の今年の司法試験合格者数は3名。

この大学には藍井塾と呼ばれている自主ゼミがあって、合格者は全て藍井塾の塾生。

藍井塾の塾長である、藍井先生は憲法の研究者で、東大法学部時代に1年生で予備試験を突破、2年生で司法試験に合格したバケモノ。

予備試験とは、法科大学院を修了した者と同等の学識を有するかどうかを判定するためのもので、法科大学院を卒業した者以外が司法試験の受験資格を得るためのもの。

つまり、東大一年生の段階で法科大学院卒業レベルの実力を持っていたことになる。

そんな藍井塾に入れるのは成績優秀者上位10名のみ。

テストの成績だけではなく、課題達成度、授業態度、発言の論理性といったことも含めて総合的に判断される。

そんなことから藍井塾に入らないと、この大学では司法試験に合格できないと学生達に浸透している。

そして、柊木の最初の講義は散々だった。

柊木は、仮にも現役裁判官なので、学生から見ればエリートのはず。

しかし、雰囲気が、どこか頼りない感じがするので、学生から軽く見られてしまったようだ。

裁判官なのに何か問題を起こしてロースクールに来たのか?と質問されたり、答案返却は教務室のボックス経由で行うことになっているのに授業の時間に教室で1人ずつに返す効率の悪さを指摘され、答案用紙には正解でも赤ペンでアドバイスを残したりすることにも非効率だと意見されていた。

柊木は、ここは予備校じゃなく、ロースークールだから将来を考えた法律の実務・・・と話している途中で、学生に言葉を遮られて、「試験に合格しなければ将来はやって来ないです。落ちれば時間もお金もドブに捨てることになるんです。」と裁判官が学生に論破されてしまった。

講義の後、柊木は藍井塾のことを知り藍井先生の講義に、こっそりと参加していた。

柊木は効率を優先する講義の内容に驚いた。

この判例の争点は?と学生に聞いて即座に答えられなければ、次の学生を指名、答えの説明が長くても、即座に次の学生を指名、指名されて教科書を見返しているような学生には「もういい!」と恫喝し、時間優先で進めていく。

そして、学ぶべきこと、学ぶ必要がないことも、この判例は、択一試験、論文試験共に出題される確率が極めて高い、しかし、この判例は、過去10年間、択一での出題がないので、捨ててしまって構わないと断言するといった具合で、司法試験に出題されること以外は学ぶ必要がないという考え方だ。

目的のためには効率や時間を考えない柊木とは真逆の考え方の講義だった。

藍井塾のやり方は正しいのか?

一見すると、藍井塾のやり方は、試験に合格するためには正しいやり方のように思えるかもしれない。

しかし、これは優秀な人でなければ役に立たないものだと思う。

だから成績優秀者上位10名を選んで参加させるという方法は当然のことだと思う。

藍井塾に入れるような人が、司法試験に合格するためには正しい勉強法だと言える。

しかし、自分のように藍井塾に入ることができない者にとっては、柊木の勉強方法が適しているように思う。

柊木塾の勉強法

柊木の勉強法は人を知ること。

?と思うかもしれないが裁判の判例を、裁判官の目線、検事の目線、弁護士の目線、時には被害者や加害者の目線で考えてみることになる。

更にグループで勉強をすることで、1人では思いつかないような発想が得られる。

目線が変わることで、法の解釈も変わるし、目の付け所も変わってくる。

更に他の人の発想が加わり記憶するためのキッカケが加わり思い出しやすくなる。

何より興味を持ちながら法を理解できるようになる。

藍井塾なら最低限、必要な判例を覚えて、おしまいになるが、これは選ばれた人にしかできない勉強法なので、自分には真似ができないので参考にならない。

そんなことから、藍井塾と柊木塾があったとすると、自分は迷わず、柊木塾を選ぶと思う。

視聴率が低い?

このドラマ、毎回、色んなことを考えさせてくれるので、自分は凄く面白いのだが、視聴率は月9でも最低の部類になっている。

1話は10.5%だったのが、2話以降は7%台~6%台まで下がっている。

視聴率が低くなってしまったのは、ストーリが面白くない、綺麗ごとを並べている点が見ていて辛いということなのだろうか?

今の日本人には、綺麗ごとというのは受け入れられないのだろうか?

まぁ好みは人それぞれなので、どうこう言うことではないので、自分はこれからも楽しみに見ていきたいと思う。