シャトー・ペトリュス
2023年の格付けチェックは、昨年とは違った。
まず「ワイン」
一流ホテルなら1本100万円はくだらない最高級ワインと、5000円のテーブルワイン。
今回からは出演者に対して銘柄・ビンテージは何も言わないということ。
今回、出されたのは、シャトー・ペトリュス 1994年だということなので、普通に購入すれば、50万円程度だと思う。
番組の専属ソムリエである野口智香さんは今回のペトリュスをフレッシュなフルーツと、スパイスのニュアンスも重なる複雑な香りで、豊潤なボディであるにも関わらず、ピュアな味わいがあり、とても長い余韻が続くと説明していた。
一方の5000円のワインは、フランスボルドー産 2012年という情報しかない。
今回は見た目の違いが見つけられない
視聴者は実際に飲めるわけではないので、視覚で判断するしかない。
これまでは見た目だけでも判断できる場合が多かったが、今回は、テレビで見ただけでは違いが全くわからなかった。
一つだけわかったのは、色的にはミディアムボディのワインだということ。
こんな情報だけで見た目からどちらか?なんて判断できない。
そのため、参加している芸能人が飲んだ後の感想をヒントにして判断するしかなかった。
上沼さんは、Aを選び「口の中に入れた時のワインのまとわり方が違います」
西島さんは、Bを選び「優しい感じがした」
北村さんは、Aを選び「後味がずっと残り続けて、なおかつ凄くちゃんと果物の美味しさを感じた」
GACKTさんは「今までで一番難しい問題だと思うんですよ」
SHOKICHIさんはAを選び「そこまで古酒、古酒していないんだぁ」「色ほとんど寄っているんだよなぁ」
フットボールアワーの2人は共にAを選び「香りとかまろやかさがある、複雑やった」「Aも最初安いやつかと思っていた」
つまり、両方とも安いワインのように感じたことになる。
SHOUKICHIさんがAだけを見て、古酒、古酒していない、と偉く感心していたが、まるでAが高級ワインだと知っているかのようなコメントで疑問を感じた。
乃木坂46の二人は答えがAとBに別れた。
Aを選んだ方は「運ばれた時に香りがしていた」Bを選んだ方は「喉にきた」と独特な表現をしていた。
結局、香りがした方を選ぶ?ということでAになった。
上沼さん、北村さんのコメント、そして乃木坂の「運ばれて時に香りがしていた」というコメントから考えると、「A」が正解のような気がした。
しかし、昨年まで色々な方法で両者を寄せてきていたので、今年も違いをわかりにくくしているのではないか?と疑っていた。
しかも、あのGACKTさんが、今までで一番、難しいというのだから「B」の可能性も十分にある。
実際に飲んでいる人達の大半が悩んだ末にAを選んでいる・・・
結局、自分は「B」に決めて不正解に終わった(笑)
ちなみに、正解発表後に流された、GACKTさんが飲んだ直後の感想は以下の通り
- 「今日のはハゲますよ」「品種絞らないとダメで、カベルネ・ソーヴィニヨンじゃなくてメルローで100万を超えるワインはルパンかペトリュス。もしルパンだったらもっとエレガントな感じだと思うんですよね」
5000円のテーブルワインは?
いつも、5000円のテーブルワインが何かを公開してくれていない。
しかも、今回は、高級ワインのペトリュスと遜色ないレベルの5000円ワインということになる。
100万のワインは無理でも5,000円ワインなら飲めると思う。
ということで、独自に探してみることにした。
ペトリュスに近い、安いワインと聞いて真っ先に思い出すのは、ペトリュスの近くに畑があって、「美味しいワインを適正価格」という哲学で生産しているシャトーである、
「シャトー・ガザン」。
産地はボルドーのポムロール地区。
ペトリュスはセカンドワインは販売していない。
ペトリュスの近くの畑・・・と言えば「美味しいワインを適正価格で」というシャトー・ガザン。
それでも、1万円以上はするはずなので、シャトー・ガザンのセカンドラベルである、ロスピタレ・ド・ガザンなら5000円台で買えるかもしれない。
しかし、2012年は入手が難しい感じだ・・・
他にも、シャトー・ラ・クレマンス、ヴュー・シャトー・セルタン、レヴァンジル、ラ・コンセイヤントとペトリュスの畑の近くのシャトーがあるが、どれも5,000円で買えるレベルのものはない。
そんな中、プピーユという、ブラインドテースティング大会で2大会連続で、ペトリュスと最終審査まで競い合った凄いワインがある。
これならブドウ種もメルロー100%で、2012年であれば5000円で入手できるかもしれない。
このワイン、神の雫というワインの漫画で紹介されているとか。
実際に飲んでみないと何とも言えないが、色々と調べてみた中では、プピーユが、今回の5000円ワインに一番近いような気がする。
格付けの専属ソムリエの方は、高いワインよりも、それに匹敵する、5000円ワインを探すのが凄く大変な作業だと思う。