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もっと早く教えてくれよって思った内容を書いていきたいと思います。

2022年記憶に残ったCM

2022年、テレビCMで話題になったもの

テレビを見る機会が減ったということもあるが、2021年にテレビCMで話題になったものがあっただろうか?

作り手だけが満足するようなCMが増えてしまったことで、商品やサービスのためではなく、作り手のためのものになってしまっていた。

そのため、何のCMなのかわからないものが激増した。

それでも、記憶に残るCMもあったが、今は、記憶に残るものさえ、なくなっているように思う。

以下は2022年11月度のCM別放送回数のランキングになる。

2022年11月度 CM別放送回数ランキング(10位までを記載)

  1. ニトリ:5069回
  2. 明治プロピオヨーグルトR-1:3191回
  3. 龍格散ダイレクト:3125回
  4. チューリヒ スーパー自動車保険:2825回
  5. ソフトバンク PayPayポイント:2526回
  6. Amazonブラックフライデー2022:2500回
  7. ベンザブロックYASUMO:2312回
  8. 楽天トラベル:2258回
  9. ウーバーイーツ:2220回
  10. リクルート Airワーク:2135回

【出典】2022年11月度のCM放送回数ランキング/トップ3はニトリ、明治、龍角散【ゼータ・ブリッジ調査】:MarkeZine(マーケジン)

一日、100回以上流れているCMもあるが、どんなCMか記憶に残っているものはいくつあるだろうか?

自分が記憶に残っているものは、AmazonブラックフライデーリクルートAirワークの二つだけ。

それも、とりたてて、面白いCMというわけではなく、何のCMなのか、わかるから記憶しているだけで、CMの出来として素晴らしいと言えるものではない。

視聴者が選ぶ、CMの好感度ランキング

2022年度の銘柄別CM好感度ランキングでは、KDDIau』が8年連続の総合1位に輝いている。

2位はリクルートタウンワーク、3位はユニクロ

どれも言われてみれば、見たことがあるというものばかりで、確かに印象にも残っているし、何のCMかも認識できる。

結局、視聴者が見て何のCMか、わからないものは、不満を感じるので好感度が高くならないと言ってもよいのではないだろうか?

識者が選ぶ効果的だったCM

しかし、識者が選ぶと全く異なる結果になる。

日経MJマーケティング専門誌)が識者に実施した2022年効果的だったCMのアンケートでは、日本マクドナルドのCMが最も広告効果が高いと評価されている。

2位はカロリーメイト、3位はGO

好感度の高いCMである1位のauは、9位、2位のリクルートはベスト10に入らず、3位のユニクロは7位という結果。

キムタクが出演していたマクドナルドのCMというのは記憶に残っても映像で記憶に残っているのはキムタクの姿だけ。

音楽に至っては全く記憶に残っていない。

2位のカロリーメイトのCMは印象に残っていないし、3位のGOに至っては見た記憶すらない。

視聴者と識者の感覚にはこれだけのズレがあるということになる。

言うまでもなく、CMを見るのは識者だけではないし、誰に見てもらいたいのか?ということも言うまでもないと思う。

意味のないCMを作っている

依頼する側は、CMが話題になれば、結果的に注目を集めることになるが、注目を集めなければ、全く意味のないものになる。

高いお金をかけて作って、高いお金をかけて放送してもらっても、広告宣伝費の単なる無駄遣いで終わってしまう。

もう少し範囲を広げて、2022年12月末までのテレビCMで印象に残ったのは?と問いかけて、直ぐに頭に浮かんでくるのは「OWNDAYS(オンデーズ)」のCMだけ。

繰り返し流すことで印象づけようという戦略でテレビを見る人が多くなりそうな時期を狙って集中的にCMを流しているように思う。

しかし、流れる回数が多いとそれが、嫌だと感じる人も少なくないはず。

繰り返し流す戦略は記憶には残るが逆効果になる可能性もあるので賭けになる。

CM自体の質は高くはないので、自分は最初、何のCMなのかわからなかった。

しかし、繰り返し見ている間に、眼鏡屋さんのCMだということがわかり、徐々に内容が頭に入ってくるようになった。

史上最高のCMは?

では、過去、最も印象に残ったCMはというと、自分としては断トツで、お正月の季節になると流されている、「お正月を写そう♪」の音楽と共に映像が流れる、フジカラー。

これは、印象に残る条件が全て揃った完璧なCMだと思う。

音楽で「お正月を写そう」というキャッチコピーを耳から入れて、映像はショートコント風のものを流しつつ、しっかり商品の説明も盛り込んで記憶に残るように仕上げている。

晦日の紅白、正月のかくし芸大会と共に、「フジカラーのCM」は年末年始にはなくてはならないコンテンツの一つになっているように思う。

だから、フィルムカメラが減っている今でも流されている。

年々、こういう素晴らしいCMが制作されなくなっている。

自己満足のCMばかりが制作されたのでは、CMが無駄だと感じさせてしまう。

特にテレビCMは制作するにしても、放送するにしても、お金がかかるので、無駄だと思われたのでは、需要が減ることになる。

そのためにも、CM本来の目的を考えて、識者ではなく、視聴者にとって好感度の高いCMを制作していく必要があると思う。