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もっと早く教えてくれよって思った内容を書いていきたいと思います。

読んでる本を知られたくない?

ブックカバーは何故つけるのか?

書店でブックカバーをつけてもらうのは、本を汚さないためだけだと思っていたが、自分が何を読んでいるのかを表紙で知られたくないという目的でつけてもらっている人もいることを天声人語を読んでいて知った。

書店のレジで、カバーをかけますか、と尋ねられる。はいと答える。自分が選んだ本の表紙が覆われて、題名が見えなくなる。その瞬間が私は好きだ。ちょっとした秘め事ができたような不思議な気分になる

かつて社会学者の清水幾太郎が、電車のなかで他の人が持つ本の題名が目に入ると「見てはならぬものを見た」ようで恥ずかしくなると書いていた(『日本語の技術』)。反対に、自分の本を他者に知られるのは「心の内側を覗(のぞ)かれたような」気持ちだとも

【出典】(天声人語)コッソリ読みのすすめ:朝日新聞デジタル

読み進むうちに、何となく気持ちがわかってきた。

  • 本の著者と自分の心が「本当に噛み合う」ということは「秘密の事柄のような気がする」。それは「コッソリとやる」のが当然ではないか

本を自分宛の手紙のように考えた場合、手紙を人前で読むということになるので、気が引ける。

しかし、本は自分だけではなく、不特定多数に向けて書いているものであり、秘密にする必要があるものではない。

弁当を隠して食べる心理

どちらかというと、自分が何を食べている、飲んでいるといったことを知られるのが恥ずかしいという気持ちに近いのではないだろうか?

学生時代に弁当を隠しながら食べている生徒がいた。

隠しているので、どんな弁当なのか、あえて見ようとは思わなかったが色んな理由があるのだろう。

おかずが少ない、今だとキャラ弁のように派手な場合、逆に見た目が恥ずかしい・・・

そんな経験から、職場で弁当を食べている人がいると、食べ終わるまでは近寄らないようにしている。

もう一つ、女性だとアルコールを飲んでいるところや、タバコを吸っているところを見られるのが恥ずかしいと感じている人もいると思う。

こんな風に考えていくと、自分が普段読まないような本を読んでいるのを見られるのは恥ずかしいかもしれない。

例えば、ラブコメ小説や少女漫画のコミックスなどは、読んでいるところを誰であっても見られたくない(笑)

実感できた

ようやく、天声人語に書かれてあったことが実感できた。

そうすると、不思議なもので、普段読んでいる本を知られることが恥ずかしくなってきた(笑)

自分が話していることは、この本からの引用だったのか?といった感じで自分の手の内や心の中を見透かされたような気がする。

まるで超能力者で人の心を読む能力のある人が実在して目の前にいる気分だ。

自分が考えた瞬間に読まれてしまうというのは想像しただけで恥ずかしくなる。

これも読んでいる本を知られたくない一つの理由になっていると思う。

恥ずかしいこと

共通するのは、読んでいる本から知られたくないことを知られてしまうことが「恥ずかしい」だということ。

前者は少女系のジャンルの書籍を読んでいることが恥ずかしいので、知られたくないこと、後者は自分の手の内が知られることが恥ずかしいことになる。

ここまで到達するのに、随分と遠回りしたと感じる人もいるかもしれないが、自分自身が一番、そう思っている(笑)

自覚していないことを自覚しようとすると、こんなことになるということかもしれない。

その中の或る文字、或る言葉、或る文章を大変に好きだと思い、反対に、その中の或る文字、或る言葉、或る文章を非常に厭だと感じるような人、そういう人は、立派な文章が書ける素質のある人だろうと思います。
実際に、その人の文章と瓜二つのような文章を何篇も書いてみることです。これが文章修業の本道で、それ以外に道はありません。一にも真似、二にも真似、三にも真似です。