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もっと早く教えてくれよって思った内容を書いていきたいと思います。

情報の公平化

民主化とは?

社内の誰もが簡単にデータを利用できるような環境を構築することをデータの民主化と呼んでいる。

AIを利用した情報検索も簡単にデータを利用できる環境の一つになると思う。

しかし「民主化」という言葉に違和感がある。

民主化というと民(国民・市民等)が自由・公平に政治に参加できるようにするという意味だと思う。

政治家になろうと思えば誰もが立候補できるし、誰を選ぶか?という意思表示もできる。

これを「データの民主化」という言葉に置き換えると、データを民が自由かつ公平な方法でデータを利用できるようにするという意味になるかと思う。

違いはないのでは?と思われるかもしれないが、民主化の目的は民であれば誰もが自由・公平に「意思決定に参加できる」という点にあると思う。

しかし、データにおける民主化とは何だろうか?

目的は意思決定に参加することではなく「自由・公平」に利用可能という部分になるのではないだろうか?

ある会社では個人のデータを企業に預ける形態から個人に取り戻すことがデータの民主化だと言っていたりDXのような感じで、データの民主化も言葉だけが先行して中身は試行錯誤中で後付けという状態に感じられる。

データの公平化

民主化という言葉と目的が一致してないから、言葉先行になってしまう。

まずは、言葉と目的を一致させる必要があると思う。

データを誰もが自由に利用できるということであれば「データの公平化」という表現の方が正しいように思う。

まぁ、これまで自由・公平に利用できなかったデータという意味では一部の民だけが利用できていたので、これを変えるという意味で民主化という言葉が選ばれたのだと思うが「民主化」という言葉が正確に使われていないように思うので、適切な言葉ではないと思う。

データーをこれまで、隠蔽してきていたのは、知られては困るからという理由が大きいと思う。

しかし、知られては困るデータと、そうでないデーターを区別するというのは意外と難しい。

1番、わかりやすいのは議事録。

色んな会議や会合、打ち合わせで議事録を作成するが、議事録に書く内容というのは、公開してよい内容もあれば、公開できない内容もある。

分けて書ければ1番よいが、なかなかそうもいかないので、公開できない内容が1行でも書かれていれば非公開になってしまう。

場合によっては、公開できる内容ばかりの時もあるが、公開できない内容も話すことがあるので、全ての議事録を非公開にしてしまう場合もあるだろう。

こんな感じで、データーを区別するといっても簡単なことではない。

民主化だからと世界中の人達の所得データが誰でも閲覧できてしまう時代が来るとは思えない。

結局、データーの民主化とは、言いつつも、データー毎にアクセス権を設定してアクセスできる人を制限することになるので、全てのデータを誰にでも公開することは実現できないように思う。

漫画でわかる

これが、データというか、情報の利用方法に関して言えば話は変わってくる。

20年前だと一番の情報源は書籍だった。

書籍だと文章を読むのが苦手な人は、情報を得ることが難しかった。

そんなことから、漫画を利用してイメージで伝える「漫画でわかるxxx」というタイトルの書籍が増えていった。

書籍でも、漫画なら読めるという人は多いので、情報を利用しやすくなった。

動画でわかる

更に最近はYouTubeなどで本の概要を動画で説明してくれる人が増えてきた。

しかも無料。

無料で読まなくても動画を見るだけでポイントだけは短時間で理解できてしまう。

もしかすると、自分で最後まで読んだよりも、理解度は高い場合もあるかもしれない。

結果、文章を読むのが苦手でも本を読んだのと同じような情報を得ることができてしまう時代になっている。

データは公平化できないが、情報を利用する手段を変えることで、情報を公平に伝達することはできる。

このため、今後は情報の伝達手段は書籍中心ではなくなり映像が中心になっていくことが予想される。

テレビがオワコンと言われているが映像となるとテレビ番組の制作の培ってきたノウハウは、まだまだ、YouTube動画などとは比較にならないのでアイデア次第では未来は明るいのかもしれない。

しかし、今後、AIチャットが進化していけば、本の数は益々減っていくことになる。

本が売れなくなれば、出版社、印刷会社、書店、何より作家が減っていくことになる。

本を書いているだけでは、生活ができなくなれば、当然、作家は続けられなくなる。

すると、作家自身が動画を制作して自分の作品を映像として提供する時代が来るのかもしれない。

情報を公平に伝達するという意味で映像は書籍に勝るものであるのは間違いないので今後、映像コンテンツ制作というの益々、重要になるものと思われる。