天声人語に休刊日はない?
2023年2月13日は1か月に1回だけの新聞休刊日
朝日新聞朝刊1面のコラム「天声人語」も休刊日になるが、デジタルでは、番外編が配信されている。
紙の新聞では読めない「天声人語」が読めるのは、ちょっと得した気がする。
そして、今回のお題は、「座り過ぎジャパン」
人々の座っている時間が世界一長い国はどこか。シドニー大学の研究者が20カ国・地域の統計を比べたところ、首位に日本とサウジアラビアが並んだ。ともに1日約7時間だった
日本が1日7時間に対して、1番短いのはポルトガルで2.5時間。
なんと日本の約3分の1。
座り過ぎは死亡リスクが高いのか?
座ってる時間が長くなればなるほど死亡リスクが高まるという話があるが、本当なのだろうか?
日本は平均寿命でも世界1位の国になる。
もしも、立ってる時間が長いと死亡リスクが高くなるなら、日本が世界一平均寿命が高い国になれるはずがない。
そう考えると、本当に、座り過ぎ=死亡リスクが高いのか?という疑問が生じる。
身体全体の70%の筋肉は足に集中している。
7割の筋肉が足に集中しているのだから、足を動かさなければ、血流や代謝機能が低下するはず。
だから死亡リスクは高いはず。
座り過ぎると、どうしても足を動かさなくなるので、死亡リスクが高まる。
これは、認知バイアスの可能性が高くなっている気がする。
仮に、血流や代謝機能が低下すると死亡リスクが高まるというのであれば、身体を動かすスポーツ選手というのは寿命が長いのではないだろうか?
しかし、スポーツ選手の方が一般の人より寿命が短いという研究結果もある。
スポーツ選手は一般の人より寿命が短いという驚くべき研究結果もあります。
それが、体育系の平均寿命は60.6歳、文化系66.8歳、理数系が66.1歳というものです。
スポーツに力を入れていた体育系の方は、スポーツをあまりしていなかった方に比べて、約6歳も短命であったのです。
なぜ、スポーツ選手の方が平均寿命が短いのか?という理由は明確にはされていないが、酸素の消費量が多い人ほど、短命な傾向にあるそうだ。
なぜ、日本は長寿大国なのか?
では、なぜ、日本の平均寿命は長いのだろうか?
日本の食文化にあるという説がある。
- 日本食(和食)
日本食の特徴である「脂肪分の少なさ」を考えてみましょう。世界の先進国で比較すると、日本食は脂肪摂取量が非常に少ないことがわかります。
その他、米飯を中心とした「穀物摂取量」や、魚の摂取量が多いという特徴があります。さらに、豆腐、納豆、味噌をはじめとする「大豆製品」の摂取も多く、これらは動脈硬化になりにくい食文化であるといえます。また日本人は、はるか昔から、緑茶を飲む習慣がありますが、緑茶に含まれるカテキンやビタミンCなど、「抗酸化物質」を多くとることで、動脈硬化やがんなどを予防する効果が期待できます。同様に、食物繊維や乳製品なども、日本の平均寿命の延伸に影響している可能性があります。これらは全て日本の食事である、和食の特徴といえます。
- 医療制度の充実
日本人が長生きである理由に欠かせないのが、医療制度の充実です。日本には複数の社会保険(医療保険、年金保険、労災保険、雇用保険、介護保険)制度があります。これらに加入することは義務付けられていますが、これを「国民皆保険制度」といいます。社会保険に加入しておくことによって、病気や怪我、入院など万が一のときに保障してくれる制度です。
そのため、受けたいときに受けたい医療を、金銭的な心配をせずに受けることができます。もちろん、医療費が高額となり、自己負担分の負担が難しい場合は「高額療養費制度」もありますので、比較的高額となる医療でも、受けやすい環境にあるといえるでしょう。
また、年に1回の定期健康診断を受ける体制が整っており、異常の早期発見・早期治療が可能となり、病気を重症化することなく治療する、あるいは病気そのものを未然に防ぐことができます。現時点では、後期高齢者(75歳以上)の健康診査の受診率は、平成25年度で25.1%でしたが、今後さらに高齢者が増加することで、後も上昇することが予測されます。
こちらも、具体的なデータがあるわけではないので、認知バイアスでないとは言い切れない。
間違いないのは、日本の平均寿命は世界一で、座っている時間も世界一長いということ。
座っている時間と平均寿命が長いことに相関があるとは言いにくいので、関係はなさそうということ。
だからといって、座り過ぎが良いかといえば、歩くことが減ることで、体力が落ちるのは容易に想像できることなので、食事、医療体制に加えて、適度に身体を動かすという3つが必要なのだろう。