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もっと早く教えてくれよって思った内容を書いていきたいと思います。

日本にまだ残っている財産

消えた、made in Japan

最近、電子機器などで、「made in Japan」という表記を見なくなってしまった。

日本のモノづくりを国内から海外に渡してしまったことで、made in Japanブランドを失った。

現代のガラパゴスこと日本

更に、iPhoneの登場で、日本の携帯電話はガラパコス携帯にされてしまい、メディアの中心がテレビからネットに移行されテレビが売れなくなり、電子立国と言われた日本の家電製品も衰退していった。

日本のお家芸だと言われていた自動車も、テスラの電気自動車の登場で日本の化石燃料自動車は携帯電話と同じ運命を辿ると考えている。

このままでは、ガラパゴスから日本に表記が変わってしまうのかもしれない。

ジャパン携帯、ジャパン自動車・・・

日本のどこが悪かった?

「物価」に拘り過ぎた結果だと思う。

戦後の高度経済成長により高騰していった土地価格や株価。

土地価格は上がっていくもの。

そんな勘違いをするほど、年々土地価格は高騰していった。

その結果、土地価格の高騰を抑えようと当時の大蔵省が金融機関に対して不動産向け融資の伸び率を金融機関の総貸出の伸び率以下に抑えるよう指導した。

その効果は絶大で、土地価格が下落し景気は悪くなり、株価も急落しバブルは崩壊した。

ここから日本のトラウマとも言える「物価」に対する拘りが強くなっていった。

バブル時代とは異なり、高いものは売れず安いものが売れる時代になった。

とにかく「安く」これが各企業の最優先事項となった。

その結果、モノ作りは人件費の高い国内から人件費の安価な海外へ移行したことで国内の職が減り、企業は経費削減だと採用人数を減らしたことで就職難の時代となり、売り手市場から買い手市場へと変わっていった。

なかなか職に就けないため、アルバイトで生活する若い人達が増え、フリーターという言葉が生まれるようになった。

当然のように国内需要は減り、更に景気は悪くなっていった。

生活が苦しいので、自然と少子化が進むようになる。

そうすると、高齢者の方が増えていき、人口が増加していかないと成立しない年金制度にも影響が出て来る。

現在は物価が、上がっているにも関わらず年金支給額は引き下げられている。

更には64歳まで国民年金の保険料納付期間を延長する議論が始まっている。

商品開発も売れない付加価値の高い高価なモノではなく、付加価値の低い安価なモノが多くなり社員の昇給はほぼなくなり、消費税を始めとした税金だけが増えていったので実質賃金は年々下がることになった。

大蔵省の愚かな選択により、バブルを崩壊させて崩壊後、日本企業も愚かな選択をしていったことで日本は先人が築き上げた財産を失っていった。

国をあげて親が苦労して築き上げた財産を、何も苦労せずに引き継いだ息子が食い潰しているのが今の日本だと言える。

農業DX

農家は15年前(2005年〜2020年)と比較すると半減している。

しかし、1億円以上の売上高がある農家に関しては養鶏農家を除くと逆に1.6〜6.8倍に増えている。

そんなことから、農業のプラットフォーマーと言えばJA全農が独占だったが今はクボタ、三菱商事ソフトバンク住友商事トヨタNTTグループといった大手企業が参入するようになっている。

クボタは農業のデジタル化を行う営農支援システムを普及させている。

三菱商事は畜産分野で飼料の輸入〜食肉販売までのバリューチェーンを完成させた。

ソフトバンクは農場環境監視システム、住友商事は農業用ドローンとバッテリシェアリングによる農作業の負担を軽減するサービスを展開している。

しかし、どれも農業のDXといった感じで、自分達の手は汚さずに果実だけを得ようとしているように見える。

しかし、今の日本に必要なのは、DXといったお祭りに乗っかって一時凌ぎの利益を得ることではない。

農業立国日本を目指さないといけない。

食糧難に備える

後進国と呼ばれていた国々の生活水準が今後、伸びてきた場合、食糧難は一部の国々だけの話ではなくなり、世界中に拡がると考えている。

そうなった場合、大国は自国への供給を優先して日本などの農地が少ない国々は大国の言いなりになることになる。

半導体は最悪、無くても生きていけるが食糧がなければ生きていけない。

日本は食品ロスが騒がれているくらいだから食料は十分すぎるくらい確保できていると考えているなら大間違い。

ロシアとウクライナの紛争によりウクライナで生産している小麦の不足が予想されている。

また、ロシアは非友好国には小麦を輸出しないと発表しているので、ロシアからの供給も期待できない。

統計データを見ると米だけは備蓄もあり、輸入に依存する必要はない状態ではあるが、糖質制限といったことから米の消費量が減っているので、食糧難になれば米を買い求める人が増えるのは必至なので、そうなると米も安心だとは言えない。

スマート農業

つまり、日本は食料を自給する体制を早急に整える必要があると思っている。

しかし、土地を耕す、種を蒔く、農薬を散布するといった作業は辛いことから農地を売却する人が増えてしまう。

しかし、これらを自動化できるようになれば、話は変わって来ると思う。

勿論、自動化する設備の導入支援は国家をあげて行う必要がある。

農業と日本の電子技術を融合したスマート農業が、日本にとって唯一の希望だと思う。