ナポレオンは兵隊をゼークトの組織論に基づき、4種類に分類していた。
- 有能な働き者
- 有能な怠け者
- 無能な働き者
- 無能な怠け者
この中で、一番、必要のない兵隊のタイプはどれになると思うだろうか?
「無能な怠け者」だと普通は考えるものだが、ゼークトは一味違っている。
その理由は以下を読んでもらえると納得できるはず。
有能な働き者(参謀)
判断力も行動力もあり働き者。
このため、自分で仕事をやろうとする。
このため、人に指示を与える役割よりも人に指示する人をサポートする参謀のような役割が向いている。
有能な怠け者(指令塔)
判断力も行動力もある点では、有能な働き者と同じ。
しかし、自分では働かず、人を見定めて人に働かせようとするマネジメント能力に優れているので、人に指示する役割が向いている
無
無能な働き者(百害あって一利なし)
判断力も行動力もない。
そして、自分勝手な判断で実行してしまうのが特徴。
このため、間違った判断によりミスや損害が大きくなり、組織そのものに大きなダメージを与えてしまう。
しかも、責任から逃げる傾向がある。
無能な怠け者(兵士)
判断力も行動力もない。そして自ら考えて行動することが少ない。
しかし、職務を与えられると、しっかりとこなすので扱いやすい存在。
怠け者が評価される日本
考えてみると、企業では自分では動かずに人を動かすタイプが早く出世しているのではないだろうか?
個人的意見を追加させてもらうと、有能な怠け者は人を動かそうとするために、口が達者になり世渡りが上手なタイプだと思う。
反面、有能な働き者は人の上に立つことを好まない。
もう一つ、無能な働き者の傾向として、自分は有能だと勘違いしているタイプが多いように思う。
このため、自分の判断は間違っていないと考えて行動してしまう。
実例
ひろゆきは「無能な働き者」の実例として、大塚家具の元社長の名前を挙げている。
彼女は高学歴で自分は頭が良いと思っているが実は無能で働き者タイプだと指摘している。
確かに彼女が経営権を父親から奪って数年で経営は悪化して会社をヤマダ電機に明け渡すまでにしてしまったというのが理由。
ヤマダ電機に経営権が移っても立て直すことが出来なかったので、誰がやっても失敗するという見方をしている人もいる。
そもそも、高級家具の店を中級に変更したことが間違いであり、これで高級家具を求める客層が離れてしまった。
新たに中級に変えてもニトリの壁があった。
一時期、人気だったIKEAでさえ、ニトリには勝てないのだから、にわか中級家具の会社がニトリの客を取り込むのは至難の業。
結局は路線変更が間違っていたことになる。
ヤマダ電機も低価格が売りの家電量販店なので、その店舗で高級家具を売れるはずはいので路線は変えられない。
そうなれば、誰がやってもダメ。
中級路線の選択が間違っていたことは、創業者が設立した匠大塚が示している。
ひろゆきの言う通り、無能は判断してはいけないことの実例だと言える。
このように、無能で怠け者が有能で怠け者のフリをしている場合もあるので、大塚家具にはそれを見極めることが出来なかった役員が多かったことにもなるので、こちらは無能で怠け者ばかりだったことになる。
今の日本に多いタイプは、どれになるのだろうか?
調べてはいないが、大企業、中小企業を問わず、大塚家具のような会社が多いような気がする。