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日本のお家芸だったカメラの衰退

日本のお家芸

日本と言えば、「自動車」と「カメラ」だった。

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自動車は、米国のテスラ、カメラは、スマホや、米国のGoProや中国のDJIにより日本の会社は影を潜めてしまった。

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自動車は地球に優しい電気自動車へと移行が進んでおり、日本では電気自動車が売れていなかったことから、消極的だった日本の自動車メーカーは遅れを取ってしまった。

日本では、日産自動車だけは、カルロスゴーンの指示により、これからは電気自動車だということで、日本では売れ筋だったハイブリッドカーには力を入れず、電気自動車に力を注いでいた。

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しかし、日本では充電が大変だということで、売れなかった。

カルロスゴーンの不祥事により社長交代となり「e-POWER」へ移行しようとしたが世界的にはガソリン車の販売中止の方向性を打ち出すようになり、ガソリン車は時間の問題で、淘汰されることになる。

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カルロスゴーンは人間的には問題があったかもしれないが先見の明は優れていたことになる。

こうして、日本のお家芸だった「ガソリン自動車」は世界からNoを突き付けられたのと同じになってしまった。

日本メーカーが、ガソリン車から次世代自動車への移行ができなければ、トヨタといった日本メーカーが自動車の国内生産を中止するといった発表が行われる時代が来るのかもしれない。

もう一つのお家芸

もう一つのお家芸であったカメラも、スマホで写真だけでなく動画まで撮影できるようになってしまったので、デジカメや一眼レフを持ち歩く必要がなくなってしまった。

スマホと同レベルの「コンデジ」と呼ばれた、安価なコンパクトデジカメは姿を消していき、ハイエンドタイプだけが購入されるようになっていった。

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一眼レフやミラーレス一眼も同じで、20万円を軽く超えるようなハイエンドタイプに変わっている。

世界初の液晶モニター付き民生用デジタルカメラを販売した「CASIO」は、2018年にデジカメの生産を終了している。

ニコンも650億円の赤字となり、2021年で一眼レフ本体の国内生産を中止した。

キヤノンは数年後には一眼レフカメラの新規開発や生産を終了してミラーレス一眼モデルに注力することを決定している。

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考えてみれば、日本は、Appleの「iPhone」の登場により、ガラ携と言われていた日本が誇る携帯電話が淘汰され、お家芸だったデジカメも淘汰されてしまった。

日本にとってスマホは天敵のような存在になってしまった。

日本のカメラメーカーが衰退しても、SNSYoutubeTikTokといったものが普及しているので、写真や動画の需要が無くなったわけではない。

カメラ情報誌の休刊

しかし、カメラ本体の需要が減れば、カメラに関する情報誌の需要も減ったようだ。

日本で、三大カメラ雑誌と言われた情報誌は既に全て休刊となっている。

「カメラ毎日」1985年3月で休刊、「アサヒカメラ」が2020年6月で休刊している。

最後の砦だった、「日本カメラ」も2021年4月で休刊となった。

日本カメラの最終号は完売。

今は入手が困難ということで、アマゾンでも高額(1,980円)で販売されている。

ASIN ‏ : B0915GBF5H
出版社 ‏ : 日本カメラ社 (2021/4/20)
発売日 ‏ : 2021/4/20
言語 ‏ : 日本語
雑誌 ‏ : 240ページ

ASIN ‏ : B08BFB5KJF
出版社 ‏ : 朝日新聞出版 (2020/6/19)
発売日 ‏ : 2020/6/19
言語 ‏ : 日本語

これらの雑誌は、情報誌としての役割もあったが、それ以上に、アマチュア写真家の写真を掲載する場、写真コンテストの開催といった役割も果たしていた。

しかし、スマホに変わったことで、三大カメラ雑誌を読もうという人が急激に減ってしまったのだろう。

今はカメラの性能が上がり、簡単にプロ並みの写真が撮れるようになってしまったのでカメラの情報誌のような存在は需要が減った。

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誰でもプロ並みの写真が撮れるようになってしまったことで差別化がなくなり、頑張って綺麗な写真を撮りたいという気持ちよりも、SNS、動画サイトで、より多くの人に見えてもらいという気持ちが強くなり、コンテンツを重視するようになった。

そうすると、従来のカメラ雑誌では需要がなくなってしまった。

昔からのカメラファンは存在しても、多くはないので、それでは存続は難しい。

シンプルに考えられない日本人

日本は「スマホ」の普及によりお家芸だったカメラを失った。

電気自動車のテスラが、人気なのは電気自動車という点よりも、タッチスクリーンとスマホで色んなことができてしまうことに魅力を感じている人が多いからだと思う。

しかし、日本人には「スマホ」ライクな商品開発というのが、できないのだと思う。

どういうことか?

「スマート」というのは、日本語だと「洗練された」という言葉がピッタリくるように思う。

日本人が何かを説明する時に、無駄な話が多い。

会議でも横道に逸れるような話しかしない人も多い。

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日本で暮らしていると「洗練された」考え方というのができないのだと思う。

「報告は結論から」ということを日本ではよく言われる。

誰がそんなことを言いだしたのかは知らないが、これが日本人には合っていない。

英語というのは、文法的に見るとから話しているように見える。

日本語だと以下のようになる。

  • 私は野球が好きだ
  • 私は野球をする
  • 私はボールを持っている

日本語は、そもそも結論から先に言うような言葉ではないので、結論を先に言うと、以下のようになってしまう。

  • 私は好きだ。野球が。
  • 私はする。野球を。
  • 私は持っている ボールを。

きっと、英語は結論を先に言っていることを見つけた人が、日本人も結論を先に言わないといけないと考えたのではないかと思っている。

日本人が、結論をズバリ言わずに、遠回しに時間をかけて言うのは、日本の文化だと思う。

相手の気持ちを考えて、傷つけないように話そうとするのが日本人だと思う。

色んなことを考えてしまうので、単純なことさえ、複雑にしてしまうことになる。

このため単純なものを使うことに対して心地いいとは感じても、それを、いざ自分で作ろうとすると、あれこれ複雑に考えてしまう日本の文化というか習性が邪魔をしてしまう。

このため、これまで日本人が作ってきたものは、複雑で、とにかく色んな機能が盛り込まれていた。

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しかし、実際に使われる機能は、ごく僅か。

そんな日本人が必要な機能だけを凝縮したスマホをイチから作ることなんてできるはずがない。

使う側を単純化するためには、作る側はどんどん複雑になる。

このため、単純化することが必要になってくる。