世界一の大富豪
2021年の世界一の大富豪は、電気自動車テスラのイーロン・マスク氏だったが、2022年12月時点では、保有資産は約1640億ドルで2位に転落した。
イーロン・マスク氏が2位になったのは、資産の大部分を占めるテスラの株価が2022年だけで約65%も下落したから。
絶頂時は3400億ドル(2023/02/02時点だと約43.7兆円)だというのだから、現在の2倍以上だったことになる。
それでも、1640億ドルといえば、日本円だと21兆円(2023/02/02時点)以上なので十分凄い額になる。
では、1位は誰かというと、「ベルナール・アルノー」氏
自分は、正直、誰だかわからなかったが、モエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトンと言われると、フランスの高級ブランド「ルイ・ビィトン」の会長か社長なんだろうと想像がつく。
その保有資産額は、約1708億ドル、日本円だと約22兆円(2023/02/02時点)
一瞬、1兆円の差か・・・と思ったが、いやいや、1兆円だぞ?と自分に言い聞かせた。
これだけの額になると1兆円が1円に思えてしまった。
テスラ株が暴落
テスラ株が売られるようになったのは、電気自動車が増えてきたことで色々な問題が生じてきたようだ。
まず利用者が増えたことでガソリン車とは違って「充電」に時間がかかる電気自動車は充電ステーションが足りなくなってしまった。
しかし、それよりも、イーロン・マスク氏の過激な言動に不信感を持った人が増えたのではないかと思う。
ツイッター社の買収の時には情け容赦なく役員や社員を切り捨てた。
それ以前にも、タイの洞窟に閉じ込められた少年たちの救出に尽力した英国人ダイヴァー、ヴァーノン・アンズワースを「小児性愛者」と根拠なく呼んだり、エイプリルフールの冗談として「破産」宣告をしたりもした。
オートパイロットモードで走行していたテスラ車が消防車両に追突するといった事故が続いた時には、自社の半自動運転機能を弁護するだけでなく、メディアの報道に問題があるような批判をしている。
更には、テスラ株を1株当たり420ドルで買い取り上場を廃止することを考えているといった爆弾発言をして一部の株主から訴えられていた。
過激発言は誤解されやすい
忘れてはいけないのは、日本消滅発言。
2022年5月7日にツイッターで「当たり前のことを言うけど、出生率が死亡率を超えるといった、何かが変わらない限り、日本はいずれ存在しなくなる。これは世界にとって大きな損失となる。」
このツイートはイーロンマスクが日本が消滅する発言したということで話題になっていた。
しかし、「これは世界にとって大きな損失となる。」という部分が抜かれている記事ばかりだったので、また毒を吐いたかのように思った人も少なくないはず。
彼自身が言っているように、当たり前のことであり、毒でも何でもない。
日本に対しての警鐘だと受け取るべき発言だと思う。
イーロンマスク氏は、世間の評判だけを聞いていると、自分のことしか考えていないような人に思えてしまう。
そうすると次は、こんな人が経営する会社の車は信用できないということになる。
そしてテスラ株が売却されていったとしても不思議ではない。
イーロンマスク氏は口が悪いことで随分と損をしているように思った。