パルコ感覚が炎上?
2022年6月11日から福岡PARCOで「パルコ感覚」というイベントが開催されている。
- “新たな感覚を広げよ”をテーマに、福岡PARCOが九州一円のカルチャーを
集約して起こす令和の文明開化。
アート、ファッション、フード、他様々な事象を網羅し壮大なスケールでお届け。
“感覚”という広義な言語の新たな祭典『パルコ感覚』ココに開幕。
九州を拠点に活動するアーティストの作品を紹介したり、アーティストとのコラボで作った、オリジナルグッズやTシャツを販売したり、飲食店を紹介する「感覚」をテーマにしたイベントのようだ。
パルコに無料案内所が設置?
ところが、このイベントの展示案内が問題になってしまった。
イベントタイトルは「パルコ感覚」問題になったのは、そのイベントの一つで、「パル感無料案内所」という展示案内になる。
中洲の「無料案内所」をイメージさせるものが1階の出入り口に作られていた。
その内容が以下のような感じの文章が多用されていてリアル過ぎた。
- 本日の出勤77名
- 初めてのご来店でもご指名なく遊べる
これを見た人達から電話やメールで不快だと苦情が多数届いてしまい、2022年6月14日に撤去することになった。
制作したのは、福岡PARCOのスタッフと外部クリエーター。
「怪しいけどパルコで何かが起きている。直感的に興味を持ってもらえるデザインにした」とのこと。
イベントに招聘していたアーティストは「女性」なのに、中州の「無料案内所」のパロディでは、女性アーティストの人達は気分を害したことだと思う。
「新しい感覚」に興味を持ってもらいたいという気持ちだけであっても、作品やアーティストの人達、スタッフの方達を「無料案内所」の対象のように広告してしまったのは配慮が全く感じられない。
この点に感じては同情の余地はないので、制作に関わった人達は、しっかり反省して欲しい。
着眼点は面白かった・・・
しかし、着眼点は面白いと感じた。
今回、不快に感じたのは、内容がリアル過ぎたためで、パロディだと感じさせなかったところにある。
今回、中洲の「無料案内所」をイメージして作ったので、不快に感じてしまう人が多かったと思うが、「観光地」の「無料案内所」をイメージさせるように作れば違う反応になったと思う。
ゴールは設定しておかないと
PARCOといえば、女性客がターゲットだと思う。
ターゲットを女性に絞っておいて、なぜ、無料案内所になってしまったのだろうか?
福岡PARCOは、目指すゴールを明確にしないで、奇抜な考えだけを追いかけてしまったため、ゴールを見失ってしまったのだと思う。
心にゆとりも必要なのでは?
最近、日本は直ぐに炎上してしまう。
もう、ちょっとした発言で炎上してしまう・・・
反省すべき点は反省しないといけないが、もう少し、寛容になってもよいのではないかと思う。
今の日本は敏感になり過ぎていて、ちょっとした臭いに反応して「臭い」と大騒ぎしているようなものだと思う。
なぜ、心に余裕がないのか?
何も言われなければ、気にならないような臭いにも敏感に反応する人が増えている。
仕事で、自分自身が「敏感」な人に反応されているから、その影響を受けているのかもしれない。
我慢できない人、精神的に余裕のない人、職を失い厳しい生活を送っている人、世の中はそんな人で溢れている。
自分が不幸だから、幸せそうな人のことが気になる。
なぜ、自分だけが不幸なんだ?
しかし、幸せそうに見えるだけで、実は、自分よりも不幸な人もいる。
それくらい、今の日本は不幸な人で溢れている。
日本に幸せな人が多かったら、福岡PARCOの件は、笑い話で終わったのかもしれない。