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もっと早く教えてくれよって思った内容を書いていきたいと思います。

吉本興業とジャニーズ事務所の違い

吉本興業のタレントの退社

吉本興業のタレントがマネジメント契約を終了するという報道が続いています。共に円満退社だということですが、共に突然の退社でもありました。

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しかし、退社の直前には、吉本興業(担当マネージャー)のことをSNSで批判していたのに、トラブルはなかったというのは通用しませんよね。

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吉本興業は、SNSで批判した時点で退社を決めていたようなので、マネージメント契約解除のキッカケになったのは間違いありません。

ジャニーズ事務所は?

ジャニーズ事務所も退所者が続いていましたが、吉本興業ジャニーズ事務所では事情が違うような気がします。

ジャニーズ事務所のホームページに掲載されている会社概要には業務内容が書かれていませんが、組織図が掲載されていました。

内容を確認すると、大きく5つのセクションに分かれています。

  • マネージメント本部
  • 制作プロジェクト本部
  • 経営管理本部
  • 宣伝本部
  • ジャニーズファミリークラブ

※企業広報部がもう一つあります。

【出典】会社概要 | ジャニーズ事務所 | Johnny & Associates

リクナビの採用情報を見ると、事業内容は芸能プロダクションと書かれています。

  • 事業内容:芸能プロダクション

【出典】ジャニーズグループの新卒採用・企業情報|リクナビ2021

 制作プロジェクト本部では、コンサート、演劇、テレビ番組といった所属タレントを使った企画を考える部署のようです。

そして、最も気になったのが、「ジャニーズファミリークラブ」です。

簡単に言うと、ファンクラブです。

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入会案内を見ると、以下のように書かれています。

  • 会費:5,000円(入会金1,000円、年会費4,000円)
  • 有効期限:入会を承認した日の翌月1日から1年間
  • 決済方法:Pay-easy

会員特典

  • チケットの優先申込
  • 会員証の発行
  • 会報の発行
  • メール伝言板サービス
  • バースデーカード発行
  • 会員限定動画の配信
  • 番組協力の申込

【出典】ファンクラブ入会方法|Johnny's net:ファンクラブ

ジャニーズのファンクラブ扱いのコンサートチケットはファンクラブ枠が多いので、ファンクラブに加入していないと、ほぼ手に入れることができないようです。そして、ファンクラブはアーティスト毎に存在するので、複数のアーティストのコンサートチケットを入手しようと思えば、アーティスト毎にファンクラブに入会しないといけません。

それでも、嵐のファンクラブ会員数だと200万人を超えているので、ファンクラブに入っていても、チケットを入手するのは大変だと思います。

ジャニーズのファンクラブ総会員数は約500万人です。

入会金を除いても、4,000円×500万人=200億円が毎年、ジャニーズに入ってきます。

しかし、これは全てアーティストがいての収入なので、アーティストの退所と共に失われるものです。

このためジャニーズにとって人気アーティストの退所は膨大な額を失うことになるのです。

吉本興業は?

では、吉本興業はどうでしょうか?

ホームページの事業内容を見ると以下の項目があります。

  • タレントマネジメント
  • 劇場
  • コンテンツビジネス(テレビ番組制作)
  • 地域
  • グローバル
  • 島全部でおーきな祭
  • PR・セールスプロモーション
  • スクール

【出典】事業一覧 | 吉本興業ホールディングス株式会社

タレントマネージメントが最初にありますが、注目すべきは、コンテンツビジネスだと思います。テレビのレギュラー番組の制作を東京で53本、大阪で27本(2015年3月現在)も行っています。制作番組はバラエティだけではなく、音楽、料理、ドラマ、ドキュメンタリーと多岐にわたります。

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音楽番組だと、HEY!HEY!HEY! MUSIC CHAMP 、スポーツ番組のジャンクSPORTSなどがあります。

更に2020年11月29日には、総務省から衛星基幹放送事業者認定証の交付を受けています。これによりBS放送の放送事業者となったことになります。

2021年度中には「よしもとチャンネル(仮)」を開局するそうです。

ジャニーズ事務所は、アーティストありきでしたが、吉本の場合は、番組制作なので製作費を丸ごと受け取れるわけです。色々な番組制作を自社のタレントで行うことができれば安くできるというメリットもあります。このため、吉本興業はお笑いだけではなく、色んな分野のタレントと契約しているのです。

吉本興業の強み

売上の9割は制作関係のものです。この中には、マネジメント業務によるものも含まれているので、タレントのギャラも入ってきます。

しかし、それ以上に番組制作費の比率が高いことが予想されるので、吉本興業は番組制作が主軸ということになると思います。

このため、制作費の中にタレントのギャラも含まれるので番組が続く限りは、タレントが退社したとしても、吉本にとっては制作費の中のことになるのでジャニーズ事務所よりはタレントの退所による影響というのは少ないはずです。

こうやって、見ていくとジャニーズ事務所はファンクラブ、吉本興業はテレビ番組の制作というのが重要な位置づけだと思います。

しかし、ジャニーズ事務所はアーティストに依存しているため、退所がそのまま収入に大きく影響しますが、吉本興業はテレビ番組制作費なので、退所しても番組出演を継続してくれれば、大きな問題にはなりません。

ビジネスモデル的には、吉本興業の方が、強いと言えるのではないでしょうか?

昨年末から今年初めにかけて吉本興業は3名がマネジメント契約を解除したことになりますが、吉本興業とすれば、大きな影響がないタレントが、退社しただけのことです。しかし、タレント側にすると、今後、吉本興業がテレビ制作を請け負う番組については声がかからなくなるでしょうからテレビへの露出は間違いなく減っていくはずです。

タレント側は円満退社を強調してますが実質は解雇通告を受けたのと同じだと思います。

退所直前に公開されていた動画で、これからは吉本興業もコンテンツが必要ということを言われていましたが、確かにその通りだと思います。

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テレビ番組に関しては映画のような興行収入というのは、ほぼ見込めないので制作費の方が競合が少ない分、強みになると思います。

ジャニーズも、今の状態が続けば、テレビからオンラインで収入が見込める事業に乗り出すことが予想されます。

ジャニーズチャンネルのようなオンデマンドサービスもあり得るでしょうが、やはりアイドルというのは、「生」で見たいという欲求をコンサート等で実現するというのが必要になるので、どうやって大勢の人とアイドルを近づけるのか?というのが課題になると思います。

芸能事務所も今までと同じようなことを考えていたのでは、存続が難しくなるのは間違いないので、広告代理店もこれまでとは違った形でアプローチしないといけないでしょう。そしてテレビ局も同じです。

当然、働く社員も意識を変えないと生き残れません。

新型コロナで、有無を言わさず色々なことが改革を余儀なくされています。

 

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