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もっと早く教えてくれよって思った内容を書いていきたいと思います。

ホテルの営業終了が増えている。

金沢市片町のホテル「アゴーラ金沢」が2022年6月で営業終了という報道があった。

新型コロナの影響によるものだという。

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2022年2月には、ホテルトラスティ金沢香林坊が営業終了

2021年8月には、ホテルエコノ金沢片町とホテルエコノ金沢アスパーが営業を終了している。

以前は、金沢市内のホテルであれば名前を聞けば場所と建物のイメージはできていたが、「アゴーラ金沢」というホテルは、正直知らなかったし、どこにあるのかも検討がつかない。

アゴーラ金沢

それで、どんなホテルなのかを確認してみた。

場所は、片町の「スクランブル交差点」近くで中央通りを長町方向に200m程度進んだ場所になる。

ホテルの裏側は、金沢の人間にとって隠れ家的な飲食店が犀川沿いに多く立ち並び、地元郷土料理から洋食、居酒屋と美味しいものが食べられる場所なので、飲んでも歩いてホテルに戻れる。

暖かい時期なら犀川沿いを散歩するといったこともできる。

スクランブル交差点近くなので色々な方面のバスに乗るのにも適しているので、金沢駅からだと不便な場所に感じるが、

 

ホテルのコンセプトは「まちごごろにふれる茶邸」

  • 単なる「観光」では及ばない、文化の魅力に浸れる滞在となるに違いありません。
    お客様自身が、自分の中にも<まちごころ>の芽を見つけて持ち帰っていただけるように。そう願いながら準備をしてお待ちしております。

【出典】【ホテル公式】 アゴーラ 金沢|Agora Kanazawa » concept

 

グレードの高い、ジャパネスクモダンルームという部屋で確認してみた。

この部屋には、-wa-と-kei-があり、-wa-が定員2名で25㎡、-kei-が定員3名で29㎡になる。

-wa-の方を詳しく説明すると、部屋の中に小上がり風の畳フロアがあって、ベッドは畳フロアに置かれている。

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ベッドの前には座椅子とテーブルが置かれていているので畳フロアに座ってお茶などを飲んで寛げるようになっている。

ビジネスホテルというより、落ち着いた感じの和テイストの中にモダンな感じで金沢市をイメージしているいい感じのホテルのように思えた。

浴室はシャワーブースだけで、風呂に関してはホテル内に大浴場がある。

朝食も普通のビジネスホテルのようなパン・コーヒーと卵と洋食メニューだけではなく、郷土料理も楽しめるようなビュッフェスタイルになっている。

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コーヒー、紅茶などは2階ラウンジで無料で提供されている。このため、ホテル内には自販機は設置されていないのでラウンジにないようなものはホテルの外に出ないといけない。

これだけの内容だと1万円を超えそうな感じがした。

価格は?

しかし、調べてみると、今は1人8,000円(税込)の部屋(-wa-+朝食付)だった。

随分、安いと感じた。

しかし、ゴールデンウィークが始まった最初の土曜日の4月30日には24,000円になっていた。

約3倍の価格というのは、高いように感じるが、北陸新幹線開業後、金沢市のホテルは、アゴーラ金沢に限ったことではなく、このようなことは毎年、普通に行われている。

平常時であれば、税込み8,000円程度で、金沢をイメージした部屋に宿泊して朝食では郷土料理まで、いただけるのであれば、十分だと思う。

それでも、営業を終了しなければいけなかったのは、それだけ観光客が減ったということだと思うので、コロナ禍でなければと悔やまれる。

星野リゾートが新しいホテルをオープン

星野リゾートが、金沢市竪町で「OMO5金沢片町 by 星野リゾート」を2022年5月20日よりオープンする。

竪町というのは、竪町ストリートと呼ばれており、片町が金沢での渋谷だとすれば、竪町は原宿のような位置づけの街だった。

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過去形としたのは、今の竪町ストリートは人通りが少なくなり、昔ほどの勢いがなくなってしまったからだ。

ホテルは、地上6階建て、客室数は101室。

コンセプトは?

コンセプトは「あっぱれ!味のかたまち」

「OMO」というのは、「おもしろい」の「OMO」のようだ。

午後12時に東京を新幹線で出発すれば午後2時30分には金沢駅に到着。

そのまま、ホテルへ移動してチェックインし荷物を預けて片町で夕食を楽しむといった感じの過ごし方がホームページに書かれてあった。

このため、ホテル内にはカフェとラウンジがあるだけで食事ができるレストラン等は用意せずに、スタッフが周囲の飲食店などを紹介してホテルの外に出てもらって地域の人との交流をはかってもらうという考え方になる。

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星野社長は、反転攻勢が必要なのは都市部にあるホテルだという。

ワーケーションの取組などを最初、「OMO」に当てることによって反転攻勢を目指したいという。

マイクロツーリズム

また、星野社長はコロナ渦の「マイクロツーリズム」を提案している。

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マイクロツーリズムというのは自宅から1時間~2時間で行ける場所で観光を楽しむというもの。

部屋は?

ダブルルームで、23.2m²〜24.7m²の広さになる。

木を基調とした洋風の部屋になる。

ベッドの下にスーツケースが収納できるような高めのスペースが用意されているのでスペースを活用するという意味で面白いと思う。

まだ、ホームページを見ても、詳しい内容は記載されていないが、ダブルルームはワーキングスペースとしても利用できるように、大きなテーブル、大きな画面が用意されている。

レンタル滞在着(パジャマ)が1日200円と有料になっている。

シャワーブースだけではなく、バスタブ付きの浴室があるようだが、詳細は不明。

部屋は通常のものに加えてファミリー層用にキッチン付きの部屋も用意されている。

朝食は?

朝食はホテルでも提供するようだ。

朝食付きのプランもあり、朝食はメイン+サラダバー+スープ+ヨーグルト+フリードリンクのセットメニューとなっている。
メインは「加賀棒茶と生麩のリゾット」などの5種類のリゾットと、チーズたっぷりのクロックムッシュの計6種類から、お好みで1品が選べる。

料金は朝食付きで1人6,500円~10,000円。

宿泊だけというコンセプトの割には料金は強気の価格に設定されている。

2022年4月13日から予約は開始されていたので、予約状況を確認すると、5月24日(火)から6月22日(水)までは、火曜日と水曜日が予約できないようになっているので何か特別な予約が入っているのだと思うが、それ以外は、空室が目立つので、これからという感じだ。

営業を終了するホテルがあり、営業を開始するホテルがある。

コロナ禍前であれば、大丈夫だったことが、今は、通用しない。

このため、ホテルも考え方を変えていかないと、存続が難しい。

どこもまだ、試行錯誤の状態だと思うが、繰り返していくことで光がきっと見えてくると思う。

宿泊業は今もまだ厳しい状況だと思うが、そんな中でもきっと方法はあるはずなので、前向きに考えていくことが大切だと思う。