県知事候補が逮捕
石川県の県知事選、市長選は無事終了した。
しかし、選挙の翌日、驚きのニュースが・・・
県知事選に出馬していた男性が強要未遂容疑で逮捕された。
金沢市内の新聞社に自らの政治的主張を伝える記事を掲載させようとしたとして、石川県警金沢中署は2022年3月14日、強要未遂容疑で同市尾山町、無職岡野晴夫容疑者(71)を逮捕した。「間違いありません」と容疑を認めているという。
逮捕容疑は2022年3月10日午後4時ごろ、金沢市内の新聞社で、社員に「新聞に載せろ。そうでなかったら爆破する、社長を殺す」などと記した文書を手渡し、記事を掲載させようとした疑い。
確かにテレビ・新聞では容疑者の政策等を目にすることがなかったので、この人は選挙に出馬したのに何も政策がないのだろうか?と疑問を感じていた。
新聞に自分の主義主張を掲載しなければ爆破するなどと強要するような人でも県知事に立候補できてしまうことに恐怖を感じた。
今回、県民にとって名前が認知されていない人だったことから落選したが、これが当選していたら、自分の思うようにならなければ、爆破すると言ってしまうような人が県知事になっていたかもしれないのだ。
選挙中のためメディアも報道自粛?
テレビ・新聞はインタビュー等、取材をする中で、何らかの危険なサインを読み取っていたのかもしれない。しかし選挙中ということもあり、仮にも県知事選の候補者に対して選挙妨害になるようなことを伝えれば問題になるので、積極的に報道していないという選択をしたのかもしれない。
しかし、最初から、この方がどんな人で、どのような政策をあげているのかは自分も積極的には調べようとしなかった。
今さらになるが、「積極的」に調べてみることにした。
容疑者のプロフィールと政策
以下は、容疑者のプロフィールになる。
プロフィール
金沢市出身、泉丘高卒。計測機器メーカー元社員。
また、選挙公報を確認すると以下のような手書きの文章が掲載されていた。
ニュースなどで騒がれているような問題点だけが列挙されているだけで具体的に、どのような方法で変えるのか?といった内容は書かれていない。
「ゆとり」「頼らない」といった言葉が各2回使われていた。
- 「ゆとり」を持つことで、楽しく子育てができるようになる。
- 「ゆとり」を持って働けるようにする。
- 科学技術には「頼らない」
- 原発には「頼らない」
人には「ゆとり」、技術には「頼らない」これが、この人自身のことを指しているように感じた。
会社員時代、仕事に追われ時間に余裕がなく、日々新しい技術を追い求めていた毎日だったのではないだろうか?
容疑者は71歳で、時間的には、ゆとりが出来てきたことで、ゆとりのない社会を変えたいと考えたのだろう。
容疑者が考えるほど、今は「ゆとり」がないとは言えないように感じる。
このため、「ゆとり」が必要なのは精神的な面より、経済的な面ではないだろうか?
これからも変わらない石川県が原因?
石川県・金沢市は、コロナ渦でもこれまで一切、県民・市民にお金を配るといったことはしてこなかった。
マスクや商品券の類などは発行していたが、無料ではなかった。
経済的ゆとりのある人しか手に入れることができないというものだ。
石川県も金沢市も観光に関わる面ばかりをこれまで、重視して税金を使って来た。
特に石川県は酷かったと思う。
なぜ、石川県民の税金が、観光客や観光業に関わる人達だけに使われないといけないのか?
今回、石川県知事は変わったが、個人的には、「観光重視」という方針は大きく変わらないと考えている。
28年ぶりに県知事が変わったというが、人が変わっただけで、中身が同じでは意味がない。
容疑者が、変わらない石川県に苛立ちを感じて、県知事に立候補したのかどうかは、わからないが、逮捕されてしまったのでは意味がないので、もっと、冷静な判断で行動して欲しかったように思う。