特別お題「わたしの推し」
竹田和平さん
竹田和平さんと言えば、竹田製菓(現・竹田本社)の社長でした。
それよりも、有名なのは、100社を超える上場企業の大株主であったことだと思います。
2016年7月21日に83歳で亡くなられたのですが、あまり大々的には報道されていなかったように思います。
竹田製菓が「タマゴボーロ」の会社だとは知りませんでした。
正確には「タマゴポーロ」という名前も覚えていなかったのですが、竹田製菓のホームページを見て、タマゴボーロの写真を見た時に、子供の頃に食べていたお菓子だということに気づきました。
日経平均株価予想を的中
竹田和平さんの逸話で有名なのは、がっちりマンデーの年初の放送で有名企業の社長さんが集まり、その年の日経平均株価を予想するという企画で、毎年高い確率で的中させていたのです。
以下は主な結果です。
2006年 17000円・・・(的中)
2007年 次の時代に向けて変革する冬の時代が来るんでね・・・(的中)
2009年 6000円台になると予測・・・(的中)
2010年 12000円台まで行くと予測・・・(外れ)
2007年は多くの人が株価は好調だとみていたのですが、冬の時代が来ると予想し見事的中させています。
2007年に顕在化したサブプライム住宅ローン危機を発端としたリーマン・ショックを予測していた?と思えるような発言です。
竹田和平・・・正直、凄すぎると思いました。
竹田さんの株投資
そして竹田和平さんの以下の言葉が僕の頭に残りました。
- 投資とは本来、長期的にやるもの。そのためには、きちんと配当を出している会社を選ぶべき。
- 優良な株を安い時に買って長い間、持ち続ける。
それまで、株は株価が上がった、下がったと短期的に売買をするものだと思っていました。
竹田さんと同じ株を買う
竹田和平さんの言葉を聞いて、考えを改めて、竹田和平さんが大株主になっていて配当を毎年出している会社の株を買うようにしました。
もちろん、竹田和平さんの言葉通り、株取引は長期的にやるものという考えに切り替えて短期売買は止めました。
竹田和平さんが大株主になっている会社は会社四季報で調べました。
会社四季報には会社毎に大株主の名前が掲載されています。
竹田和平さんが大株主になっている会社は、本当に今年は配当が出るの?と思えるような経営状況でも配当が出されていました。
もちろん、配当が出せない時もありましたが、2年以上配当がないということはなく、翌年には配当が出せるまでに回復していました。
確かに考えてみれば会社が投資してくれた方に報いる方法は利益を出して配当として還元するしかありません。
株取引と言うと、株価が下がった時に、どの辺が底値かを見極めて買う。
そして上がってきたら、どこが天井値かを見極めて売る。
こんなことを繰り返していたのでは投資している会社のことなんて、どうでもよくなります。
「あたりまえ」が大切
そんな竹田和平さんは本を書いていないのか?とふと思って探して見つけたのが
花咲かじいさんが教える「人」と「お金」に愛される特別授業でした。
この本の中で、「あたりまえ」という言葉がよく出てきます。
竹田和平さんは以下のように言ってます。
人間には、これだけを守っていれば間違えることはない。必ず成功や幸せの道を歩むという、天の意に沿った生き方の基本原則があるのです。
しかし、私たちは、物事がうまくいかない時や、思うようにならない時に、いつもと変わったこと、違ったことをしたがるものです。
時には普段、やったこともない凄いことをやってやろうと力んだりする。
この局面を打開するには、変わったこと、凄いことをしないといけないと思い込んでいるんです。
しかし、多くの場合、それは逆効果に終わります。
困難な問題であれば、あるほど、「あたりまえ」のことをいつもより、少しだけしっかりやる。そんな「あたりまえ」のことを疎かにしない姿勢が何より大切になってくるのです。
株投資についての「あたりまえ」は、資金を提供することによって、その会社を応援し、育てていくということになります。
何事も「あたりまえ」があるはずです。
何かを始めたり、行ったりするときに大切なのは、「あたりまえ」が何か?を見つけることだと思います。