seegeのまとめサイト

もっと早く教えてくれよって思った内容を書いていきたいと思います。

イベント投資は「投資」はなく「投機」

イベント投資とは?

大型連休がある前には連休中に大きな変化があって売買ができなくなるので株などは売りが増え連休が終わると買い戻すため価格が上がることを利用して連休前にかい、連休明けに売るという「投資」のことらしい。

f:id:seege:20211226083142p:plain

日経平均株価に連動する商品を12月30日に買って1月4日に売る」

これが、どういうことかというと・・・

東京証券取引所は、12月31日から翌年の1月3日まで休日になる。

f:id:seege:20211226101303p:plain

そうすると、この間、株の売買ができないので株価に影響するような出来事があっても休日明けまでは株を売ることも買うこともできずに指をくわえて見ているしかない。

f:id:seege:20211226101507p:plain

これを嫌らって東京証券取引所が営業している間に所有している株を売却して株価が変わった時のリスクを回避しておこうとする人もいる。

10連休の時には証券会社から注意勧告

2019年のゴールデンウィークは10連休だったが、この時に証券会社等からは、10連休中に大きな価格変動の可能性があるということから注意勧告が出ていた。

f:id:seege:20211226102114p:plain

為替については、更に条件が悪かった。

日本は10連休で休場でも他の国では関係がないので通常通りドル円の取引は可能だった。

日本が休場だとドル円の取引量は通常よりもかなり減少する。

このため、早めに売却して整理しておこうとするのでドルが売られてドル安円高になりやすくなる。

f:id:seege:20211226102500p:plain

更に、日本での連休中に海外では為替に影響する様々なイベントが予定されていた。

以下は米国で予定されていたイベントになる。

  • 2019年4月19日 
    米国個人消費支出の公表(米国の家計が消費した財やサービスを集計した経済指標)
    アルファベット(Google決算発表)
  • 2019年4月30日 
    米国連邦公開市場委員会の開催(マネーサプライの調節、金利・為替レート誘導等の方針を決定する)
    アップル決算発表
  • 2019年5月1日
    ISM製造業景況感指数の公表
  • 2019年5月3日
    ISM非製造業景況感指数の公表

この頃、トランプ大統領が中国を刺激するような言動を繰り返したことで、米中の貿易摩擦問題も過熱していた。

f:id:seege:20211226103802p:plain

こんなことからドル相場は予断を許さない状態だった。

しかし日本は10連休。

10日間も売買ができない状態で価値が大きく下がる可能性があるドルを持っていたのでは、怖くて10連休を楽しむなんてことはできない。

f:id:seege:20211226104312p:plain

10連休の時の結果は?

2019年4月26日に111.58円/ドル(終値)だったのが、連休明けの5月6日には110.76円/ドル(終値)まで円高が進んだ。

思っていたより大きな変動はなかったが、連休が明けてもドルは買い戻されることはなく、104円台まで円高が進んだ。

このため、株も為替も売買ができない状態が続くというのは怖い。

この心理を逆に利用しているのがイベント投資になる。

あえて、売りが進み安くなった時に買って、連休等が終わり価格が上がってくれば売る。

連休になると「お金」のことを考えて、株やFXを始めようという人、既に初めていたがずっと放置していたので再開するという場合もあるだろう。

連休だけではない

イベント投資は連休だけではなく、選挙にも当てはまる。

総理大臣が変わった時なとに、平均株価が上がる傾向が強い。

これを、ご祝儀相場と呼ぶ。

f:id:seege:20211226104854p:plain

国会議員が選挙で変わり新しい政治に期待が高まると買い注文が増えて平均株価が上がる。

ご祝儀相場を狙って選挙前に買って選挙後に売ることもイベント投資と言える。

2021年は岸田政権誕生、衆議院選挙といった大きなイベントが続いた。

f:id:seege:20211226110410p:plain

しかし、ご祝儀相場と言われほど上がることはなかった。

岸田総理の発言がコロコロ変わっていたので、今回も自民党に期待しても何も変わらないだろうという諦めが強かったのだと思う。

f:id:seege:20211226111101p:plain

大きなイベントが、あったから必ず、ご祝儀相場になるという保証なんてない。

しかし、安くなる時に買うという点については同意する。

話を戻すと・・・

話を12月30日に買って1月4日に売るという話に戻す。

2021年12月25日時点では、日経平均株価は上下はしているが横ばい状態。

新型コロナ感染は「オミクロン株」の市中感染者が日本各地で始めたことからか、円が売られて円安が進んだ。

f:id:seege:20211226112010p:plain

年末年始が終わりコロナ感染者が更に増えていけば日経平均株価は上がるどころか下がると予想するのではないだろうか?

2021年に関しては12月30日に上がるのを見込んで買うという選択はない気がする。

こんな感じで毎年、年末に日経平均株価が下がり年初に上がるわけではない。

過去はどうだったか?

過去を調べてみると、2013年12月は中頃から株価は1.5万円から1.6万円まで上昇し12月末を頂点にして1月から2月にかけて1.4万円まで下降している。

2014年12月は末に1.8万円から1月に1.7万円まで下降、

2015年12月は初旬の2万円をピークにずっと下がり続け1月中旬には1.6万円まで下がっている。

つまり同じ年末年始であっても株価の変化は全く異なる。

f:id:seege:20211226112150p:plain

また長い目でみれば、上がり下がりはあっても全体的には上昇傾向にある。

2012年、日経平均株価は8000円台だったが2021年現在は徐々に上昇して2.8万円台にまで上がっている。

約10年で2万円も上がったことになる。

投機(短期)と投資(長期)

短期間で見れば細かく増減を繰り返しているが10年という長期間で見れば2万円アップ。

どんなプロに運用を任せるより、インデックス投資の方が確実に利益を出してくれるというのは長い期間で運用を行うためだ。

「金」の場合もバブル時代はグラム1500円だったのがバブルが終わってからは上昇を続けて、今では7000円近くまで上がっている。

バブル時代に金を100グラム買っていれば5500円×100グラム=55万円増の利益が得られたことになる。

コロナ禍のように世界的に為替相場が不安定な時にはドルが売られて安定している円を買う傾向にあるので円高になる。

ドル円に関しては1950年台の360円/ドルをピークに現在の110円台まで円の価値が上がっている。

長い期間で見た場合に、株、金、為替(円)、全てにおいて価値は上がり続けている。

f:id:seege:20211226112525p:plain

そう考えると12月30日から1月4日という短期間で考えるより10年くらいの長期間で考えるべきだと思う。

短期で見てしまうとどうしても増減が大きくなるので、大きな利益が得られるかもしれないが、大きな損失にも繋がる。

イベント投資ではなく、イベント投機

ここまで、読んで頂けたらタイトルの意味は伝わったのではないかと思う。

イベント投資は短期取引になる。

f:id:seege:20211226112951p:plain

このため投資というよりも投機というのが正しい。

このため、イベント投資というのは間違いで、イベント投機と呼ぶべきだと思う。