相棒を見ていて
相棒 Season20 第6話「マイルール」の中で、小説に出てくる登場人物の名前を考えるのが大変なので、この話に出てくる小説家はマイルールを作って名前を決めていたという話があった。
たとえば、関ヶ原の合戦の西軍の武将、銀座の高級クラブのホステスさんの名前、出版社の社員名簿、地方都市の町名と駅名といった具合だ。
確かに、こんな感じで名前を決めれば悩まなくて済む。
自分のマイルールは?
自分にもマイルールがあるのかを考えてみた。
プログラムには「変数」というものがあり、数字や文字データ等を一時的に格納しておくための入れ物で、使用する時には名前をつけて区別する。
変数の名前を適当に付けてしまうと、あとから名前を思い出せなくて、プログラム内で変数に名前をつけている部分を表示して確認しないといけなくなる。
このため、ルールを決めて変数名を決めている。
氏名の変数名をA、年齢はB、住所はC、血液型はDという具合に何のルールもなく決めてしまうと、血液型が入っている変数名は?と直ぐに思い出せないことになる。
このため、氏名を入れる変数だと、Name、年齢だとAge、住所だとAdr、血液型だと、Bldと言った具合に意味を持たせた名前にする。
プログラムの話だと、馴染みのない人にとっては、変数がわからないので、もっと身近なとこだと、食事のルール。
昼にカレーを食べて、仕事が終わり家に帰るとまたカレーだった。
更にたくさん作って余ったので朝もカレーとなると朝昼夕三食全てカレーになってしまう(笑)
似たような経験は誰もがしているのではないだろうか?
例えば、水曜日の夕飯はカレーと決めておけば、水曜日前後はカレーを食べないようにするといったことができるし、うっかり忘れて水曜の昼にカレーを食べたとしても、それは自己責任ということになる。
以前、紹介した、帰ってきたら持ち物は必ず決められた場所に戻すというのもマイルールになる。
もっと言えば、朝起きて決まったルーティンがあるなら、それだってマイルールだと思う。
決まった時間に起きて歯を磨き、決まった時間に食事をして決まった時間に着替えて決まった時間に家を出る。
これも立派なマイルールだと思う。
文書化が不要
マイルールの良い点は、ルールブックや就業規則のように文書化する必要がないということだ。
文書化する目的は、複数人でルールを共有するためのものなので、自分だけのマイルールの場合であれば、文書化する必要はない。
このため、自分がおかしいと思うルールは即座に変えられる。
習慣になる
もう一つ、マイルールの良い点は、順番に決めたことを毎日、行っていれば習慣に変わり忘れなくなるばかりでなく、嫌なことが慣れに変わってくる。
そればかりではない、習慣化されてしまえば、ルールを守らないことが気持ち悪くなるので止めたくても止められなくなる。
朝起きたら、歯磨き、顔を洗う、最近では、外出の時はマスクを着用するといったことが多くの人の習慣になっているのではないだろうか?
これは、毎日繰り返したことで習慣化された例だと思う。
そう考えると嫌なこと、面倒なことほど、マイルール化してしまえば、慣れに変えられるので、もっとマイルールを活用するべきなのでは、ないだろうか?
例えば、昔はテレビのない生活は考えられなかった。
家に帰ってくれば、テレビをつける。
見たい番組があるわけでもなく単にテレビがついてないと静かな環境が落ち着かなく居心地が悪かった。
だからと言って見ているわけではなく音だけを聞いて興味がありそうな内容になると目を向けていた。
これがマイルールというか習慣だった。
マイルールを変えたスマホ
しかし、今は、寝っ転がってスマホという場合が多い。
これは、テレビというのは、番組の放送時間が決まっているので基本的に受け身になるが、スマホは見たい、知りたい情報を、こちらから積極的に探しに行くことができる。
更には知人からの連絡、知人への連絡といったテレビではできないことまでできてしまう。
テレビは受け身で視れるというのは、良い点でもあるが、悪い点でもある。
スマホというものがなかった頃は、悪い点というのは不満ではあっても仕方ないと諦めていたが、スマホが登場するとテレビよりスマホの方が便利に感じられる。
テレビは基本的に設置してある場所でしか視聴できないが、スマホは家の中だけではなく外でも同じことができるので、場所を選ばない。
長年のマイルールをスマホが変えてしまった。
だからスマホはテレビを超える発明だと思う。
最強の強敵だった、パソコンでもテレビを超えることはできなかった。
パソコンもスマホと同じように、持ち歩けるようにノートパソコンにも変化した。
しかし、致命的だったのはキーボードとマウス
これが、あるばかりに、どこでも使えなかった。
しかし、スマホは、やってはいけないが、歩きスマホだって可能だ。
電車やバスの待ち時間、電車やバスに乗っても使える。
電子マネーやバーコード決済で財布さえいらない。
スマホがあれば、生きていける。
そんな勘違いをしてしまうほど、今では便利な存在だ。
スマホがマイルールどころか、生活を変えてしまった。