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石川県の新しい知事は誰になる?

石川県の知事は現在、「谷本正憲」氏で1994年に初当選してから全国最多の7期連続で知事を務めている。

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これまでに谷本知事は、数々の問題発言を行っている。

  • 北陸電力志賀原発(同県志賀町)をミサイルで狙うなら、兵糧攻めにして、北朝鮮国民を餓死させなければいけない(2017年6月21日 金沢市内のホテルで行われた県町長会の総会にて発言)・・・翌日に発言撤回
  • 息抜きしたければ、無症状の人は(東京から)お越しいただければ。新幹線もあり、2時間半で来られる(2020年3月27日 東京都が週末の外出自粛要請中に県庁で行われた記者会見にて発言)
  • 石川県では2020年12月に入って新型コロナ感染者が増加しているにも関わらず、2020年12月16日に金沢市内のホテルで、知事の後援会「正委会」主催の年1回の総会を開催し、自身を含め90人を超える人数での会食が行われた。これについて知事は「総会は感染防止対策をとっている中で行われ、問題ないと認識している」と発言(2020年12月30日 県庁での記者会見にて発言)

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6期~7期目にかけては問題発言が続いていた。

その谷本知事の7期目の任期が2022年3月26日までとなり、8期目も立候補するのか?どうかが注目されていた。

そんな中、2021年7月19日 自民党馳浩衆議院議員(当時)が記者会見を行い、秋までに行われる衆議院議員選挙には出馬せず、2022年の石川県知事選に立候補することを表明した。

馳浩氏は、教師、プロレスラーを経て国会議員という変わった経歴を持っている。

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2015年には文部科学大臣に就任したが、政治献金問題、バスカフェを視察した際のハラスメントといった不祥事も起こしているので、第二の谷本知事をイメージしてしまう。

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しかし、その後、7月に知事選への出馬を意思表示したことは、「県連運営を乱すものであり、県民や支持者に不快な思いをさせた」と陳謝し、今後は「知事の七期目を支えてきた立場。まずは知事の判断を見守ることが筋だ」と一旦、出馬表明を取り消す発言をしている。

これは、衆議院選を前に谷本派の票を失うのは自民党議員としては避けないといけなかったので、馳氏は県知事選については、衆議院選のあとだと語っていたが、県知事選についても、谷本知事が出馬しないとなった場合には、同じことなので、県連幹部内には「現職が態度を表明してからだ」との声が根強くあったからだ。

そして、谷本知事は、2021年11月17日に来年の知事選には出馬せず、今期限りで退任することを表明した。

年齢を考慮して判断だと以下のように述べている。

  • いたって健康ではあるが、不測の事態が生じ、県民に迷惑をかけることがあってはならない

谷本知事の態度が決まったことで、金沢市長の山野氏は市長は今期で退任することを表明し、県知事選への意欲を示している。

2021年11月22日に県知事選への出馬を正式に表明すると共に、石川自由民主会館に自民党県連に知事選の推薦願を提出した。

また、参議院議員山田修路氏に能登町議12名、石川漁連が出馬を要請するなどの動きが見えてきた。

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山田参議自身の意思は明らかではないが、馳氏と同じ自民党に所属している。

これは、結局、2021年7月に自民党県連に何も伝えず、突然、県知事選に出馬することを表明してしまったことに原因があるように思う。

現職の谷本知事が退任するとは発言しておらず、県知事選への態度を表明していないにも関わらず県知事選に出馬すると表明すれば谷本知事にすれば面白くないはずだ。

これまで、自民党県連は谷本知事を推薦していた。

しかし最近は自民党の「谷本おろし」という噂も広がっていたので、現実になったと思ったはずだ。

それだけではない。

馳氏は当時、自民党石川県連の会長であり、石川県第1区から出ている現職の衆議院議員でもあった。

秋までに行われる衆議院議員選挙までに、馳氏の代わりの候補者を決める必要もある。7月の末に何の相談もなく県知事選への出馬を表明されたのでは、自民党石川県連にすれば、谷本派の票を失った状態で新たな候補者を擁立しないといけないので、踏んだり蹴ったり。

元々「谷本おろし」の候補の名前には山田修路参議が上がっていたので、馳氏が何の相談もなく県知事選に出馬することを聞かされた自民党石川県連は馳氏に対して不信感を持ったと思う。

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馳氏も国会議員を辞めてまで県知事に立候補しているので自民党の推薦がなくなれば、話が違うということになるはずだ。

馳氏の県知事選出馬は自民党本部からのものだと思うので、県連が馳氏の推薦を反対してもどうにもならないはず。

自民党から2名が出馬することは、ないと思われるが、山田氏が自民党を出る覚悟があるなら、馳、山野、山田 3名の一騎打ちとなることも考えられる。

この場合、どのような結果になるのか?石川県民としては、10月に行われた衆議院選挙以上に注目したい選挙となる。