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もっと早く教えてくれよって思った内容を書いていきたいと思います。

「働かないおじさん社員」

何もしないおじさん

会社には、必ず、何もしないと言われている、おじさん社員が1人はいると思う。

しかし、問題なのは「働かないおじさん社員」を作り出している経営層にあると思う。

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年功序列時代に管理職になれた人は良いが、乗り遅れてしまった人は、どうすれば良いのだろうか?

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元部下や後輩が上司になるなら、辞めてやるくらいの自信がある人なら、辞めていくかもしれないが、40を過ぎて転職となると、色んなことを考えてしまう。

給料は今より安くなるかもしれない、仕事をイチから覚えないといけない。人間関係もイチから作り直しだ。

そんなことを考えたら簡単には辞めるとは言えないだろう。

更に会社は、余程の理由がない限りクビにはできないので、会社ができることは異動くらいだ。

だったら、多少、給料が安くなっても、今の会社にしがみ付いて定年までは勤めたいと考える者がいても不思議ではない。

もう、出世の見込みがないなら、一生懸命やるだけ無駄だと思うだろうから、仕事をしなくなる。

働かないのは当然のこと

つまり、経営層は、おじさん達から出世という夢を奪ってしまった。

そして、これが長年勤めてきた人間に対しての仕打ちなのかと思うと、会社に対して仕返しをしたくなるのではないだろうか?

それが、働かずに給与をもらうという選択になる。

これで、働かないおじさんには大義名分ができてしまった。

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こうなると、毎日、花見気分で会社に来て外の景色を見ながら、お茶を飲んだり、話したく成れば、他部署に行って、後輩や同僚と雑談をして過ごし、定時になれば帰る。

当の本人は、若いころ、会社に尽くしてきた人間ほど、この気持ちは強くなるので、これは当然のことであり、人間を使い捨てのように扱った会社・経営層が悪いという気持ちは強いはずだ。

もう、おじさんに怖いものはなくなる。

ましてや、年下の部下だと、あいつは、俺の後輩だ、元部下だ、何も知らなかったのを教えてやったのは俺だみたいに思っているので、指示を受けても、嫌だと思えば何だかんだと理由をつけて断ったり、別の人に振ろうとしたりもする。

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気の弱い上司なら、注意するよりも、野放しにしておいた方が楽なので、見て見ぬふりをする。下手に注意したりすると、パワハラだと言われて、面倒なことになり万が一自分の評価に傷が付くのでそれが嫌だからだ。

中には、気の強い上司もいるので、そんな上司に当たると、年上であろうがおかまいなしで、仕事を依頼し、依頼したことを断ったりしようものなら、躊躇なく叱責するが、世の中にはそんなに多くはない。

上司なら、毅然とした態度で、ねじ伏せて、やらせるべきなので、気の強い上司のやり方が会社としては正解だ。

ただ、働かないだけなら、迷惑は最小限だが、暇だからと雑談しにやって来られると凄く困る。

この手のおじさんは、話好きなので、一度、話しだすと、話をエンドレスで続けてくる。

昔は、こうだった、今の若いやつは知らないだろうが、今の会社があるのは、俺たちが頑張ったからなんだぞ。

こんな話をエンドレスでされた日には溜まったものではない。

別のタイプの「働かないおじさん」

働かないおじさんには、出世してしまうタイプの人もいる。

入社した時から仕事を何とか、人にやらせようというタイプの人だ。

このタイプは、上の人間に媚びるのが上手いので、教えてもらいながら、いつの間にか教える方が自分で仕事をしてしまっている。

このため、一人では仕事を絶対に担当しない。

技術者として配属されて来たが、自分では、ほぼ、何も担当はしない。

こうやって、自分では、ほぼ経験することなく知識だけを増やしていく。

新人が入って来れば、自ら新人の教育係になり、自分の手足として育てていく。

経験がないのに知識だけで仕事を教えてしまうのだから、これも一種の才能だと思う。

こうして、いつの間にか部下を持つようになる。

部下を持てばもう無敵だ。

来る仕事は全部、部下に振るだけなので、とにかく仕事を受ける。

自分でやらないので、気軽に仕事を受ける。

部下は残業三昧になるが、仕事を受けるので、自分の評価は高くなる。

普段、自分は暇なので、出張に行き顧客との関係を深め、社内では色んな職場に行って話をする。

人と仲良くなる技術は、素晴らしくて年上、年下、上司、初対面であっても関係なく誰とでも瞬時に打ち解けてしまう。

こうやって社内外を問わずに人間関係を深めていくので顧客や他部門との折衝だけは、しっかりやってくれるので、部下からも信頼される。

こうなると、上からの信頼も得られて、トントン拍子で上に行くしかない。

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優秀な技術者より、役職が上がるスピードは「働かないおじさん」の方が格段に早い。

世の中には人と仲良くなるのが得意だというだけで、実務はほぼ行うことなく、出世していくタイプの「働かないおじさん」もいるということだ。

世の中には、自分でやってしまうタイプと、自分では一切やらずに人にやらせるタイプがいる。管理職として伸びるのは、後者になる。

人にやらせないのが単なる「働かないおじさん」であって、人にやらせるのが得意な「働かないおじさん」は管理職に向いていることになるので、区別する必要がある。