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もっと早く教えてくれよって思った内容を書いていきたいと思います。

ワクチン接種も楽ではない

東京都若者ワクチン接種センター

連日、ワクチン接種に関する報道がされている。

東京都知事は、「若者もワクチン接種をしてください」と言っているが、若者全員が、ワクチン接種を希望していないわけじゃない。

その証拠に、渋谷でも2021年8月27日午後0時から東京都若者ワクチン接種センターが開設されることになった。

これは若者(16歳~39歳の都内在勤・在学者)向けに予約不要のワクチン接種を始めるというものだ。

1日200人を想定していたそうだが、たくさんの人が早朝から並ぶことになり午前7時30分には300人が並んでしまい大混乱となっている。

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急遽、200人を予定していたところを300人に変更すると共に、接種開始時刻の午後0時を待たず、接種開始時間の4.5時間前の午前7時30分で受付を終了してしまった。

予約不要ということで午後0時頃に来た若者は受付が終了していることを知り、激怒していた。

列の先頭に並んでいた男性は、16歳の娘が、いつワクチンを接種できるかわからないということで昨夜11時30分から並んでいたと語っていた。

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ワクチン接種後、その娘は「自分のためにやってくれてうれしい。ショッピングモールとか行けたらいいな」と語っていた(笑)

親が一生懸命に並んでくれたのに、娘はショッピングモールに行くと言っているのを聞いて父親はどう思ったのだろうか?

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話を戻すと、この時期に、ワクチン接種を行うと言えば、何千人レベルで殺到するのは容易に想像できる。

何を根拠に若者が接種を希望していないと考えているのだろうか?

20代~30代が予約をしていない=希望していないと受け取っているのだろうか?

人口40万人程度の金沢市でも予約が取れないので、人口1300万人の東京都は更に厳しいはずだ。

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接種券の発送が遅く、仕事をしている20代~30代が予約を簡単に取れるとは思えない。

渋谷の予約なしワクチンの担当者は「想定外の人数。若い人は接種の意向が低いと聞いていたので、ここまで殺到することはないと思っていた」と言っているが、20代~30代は、まさか東京都が、若者のワクチン接種希望者が1日200人程度だと考えているとは思っていなかったと言いたいことだろう。

今回、予約が殺到したことに対して、小池都知事の「密でしたね・・・現場で工夫して欲しかったです」とまるで他人事のように語っているのが情けなかった。

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東京都若者ワクチン接種センターなので、東京都が行ったことではないのだろうか?

確かにテレビのインタビューでワクチンは、副反応が怖い、副反応で仕事を休まないといけなくなるのは困るから接種しないと答えていた若者がいた。

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まさか、東京都がテレビの一部のインタビューに対する回答で若者がワクチン接種を希望していないと考えたとは思いたくないが、仮に東京都独自の見解だというのであれば、何をもって若者がワクチン接種を希望していないと判断したのかを示して欲しいものだ。

小池知事が若者の2割はワクチンを希望していないという発言をテレビか何かで見た記憶がある。

若い人全員がワクチンを放棄しているわけではなく、テレビのインタービューでは、なぜ感染者が多い若者を優先してワクチン接種をしないんだ?という意見もあったはずなので、東京都は都民のことを見てもおらず、声も聞いていないのではないか?と不安になってしまう。

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なぜ予約不要にしたのか?

今のワクチン接種の予約ができないという状況で「ワクチン接種が予約なし」で更に渋谷で行えると聞けば、たくさんの人が来るのは誰が考えても予想できる。

いくらなんでも、16歳~29歳が対象で、1日200人しか来ないなんて考えるのは不自然だ。小池都知事も若者の「2割」がワクチンを希望していないと言ってたとすれば、8割は希望していると認識していたはずだ。

もしかすると、今はワクチンが接種したくてもできない状態だということを若者にアピールするためにマスコミを利用したのではないだろうか?

接種してくださいと言っても反発されるだけ。

だったら、ワクチン接種はしたくても今はできないことを実感させれば真剣に考えてくれる。並んだのに接種できないということになればマスコミが騒いでくれる。

無料でマスコミが若者へのワクチン接種を推奨してくれるようなものだ。

それを見た若者がワクチン接種をみんなしたいと思っていることを知ると焦りが生じる。

これは東京都の若者へのワクチン接種を拡げるための作戦だったと考えると十分な効果が得られたのではないだろうか?

金沢市は? 

金沢市は12歳以上への接種券の発送を以下の日程で行っている。

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これは2021年10月末までに完了させたいという目標から設定されたものになる。

  • 65歳以上の方(約13万人)4月19日発送
  • 60~64歳の方(約2.5万人)7月1日発送
  • 50~59歳の方 (約6万人)7月16日発送
  • 40~49歳の方(約7万人) 7月21日発送
  • 31~39歳の方(約4.5万人) 7月30日発送
  • 23~30歳の方(約3.6万人) 7月21日発送
  • 19~22歳の方(約2万人) 7月1日発送
  • 12~18歳の方(約3万人) 8月13日発送

この記事を書いているのが、8月29日なので、既にワクチン接種対象者全員の手元に届いているものと思われる。

しかし、金沢市の集団接種会場の1日当たりの定員の合計は約1300人

そして個別接種ができる医療機関は約200か所。仮に1か所平均の定員が1日30人と仮定すると1日6000人が定員。

合計で1日当たり約1300人+約6000人=約7300人となる。

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12歳~59歳全部で約26万人となるが、実際には60歳以上の人で、まだ2回の接種が終わっていない人が2021年8月21日現在で存在している。

更に、ワクチンの供給量が追いついていない医療機関もあるので、予約を受け付けられないところもあるようだ。

このような状況なので、未だに予約ができないという声を聞く。

65歳以上は、2021年4月19日から接種券送付を開始して、8月末になっても、まだ終わっていないので、約13万人が4か月経過しても完了していないことになる。

予約が取れない問題は、予約枠がないところへ、計画通り進めたいということから接種券だけが次々に送られてしまっている。

医療機関もワクチン接種ばかりをやっていられないので、土日にまとめて行う病院もある。

集団接種については予約方式から「抽選方式」に変更している。

金沢の場合は、30分区切りで希望日時を5つまで指定できる。

自分は、LINEを使った方法で、3週間程度、個別予約で1日1回試みたが予約画面にまで辿りつけることは1度もなかったので断念した。

いくつか予約可能な医療施設、集団接種会場の候補がいくつか表示されるにも関わらず、いざ選択してみると予約できるところがないと言われて終了してしまう。

それほど、短時間にたくさんの人が集中しているということなのだろう。

その後、定期健診の際に、かかりつけの病院で予約が可能かを聞いてみたが、ワクチンの供給量が追いついていないので、既に8月分(65歳以上)については受付を終了していると言われた。

9月分の予約は、8月末から受け付けるということだった。

ワクチン接種の予約だけで、嫌になってしまった(笑)

ワクチン接種時間

では、金沢での集団ワクチン接種はどれくらいの時間を要するのだろうか?

以下は、金沢のいくつかある集団ワクチン接種会場での大まかな時間になる。

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  • 予約した接種時刻の15分前に建物に入る。
    あまり早いと入口で待たされる。
  • 会場に入る前の体温チェック・体調確認(30秒程度)
  • 予診票の事前確認場所へ移動(約1分)
  • 受付前の予診票の記入内容事前チェック(約5分)
    受付に行く前にここで待機させられる。
  • 受付へ移動(約1分)
  • 受付(約3分)・・・待ち時間含む
    再度、体温チェック
    ここで受付番号が書かれた紙、チラシを渡される。
  • 接種会場へ移動(1分程度)・・・待ち時間含む
  • 係の人に従い指定された場所に向かう
    入口に係の人がいるので、予診票と接種券を渡す。
  • 医師による予診票の確認(1分程度)
    予診票が係の人から医師に手渡される。
  • ワクチン接種(1分程度)
  • 接種した場所から出る際に、予診票・接種券と次回接種日が印刷された紙(裏面には副反応が出た場合の問い合わせ先等が記載された紙を渡される。
    予診票に接種券から剝がされた1回目完了のシールと完了の印が押されている。
  • 待機場へ移動(30秒程度)
  • ワクチン接種後の待機(15分)
  • 予診票だけを出口受付の人に渡し出ていく(1分)

移動時間等を含めると、合計30分程度で完了する。

遅刻した人も何人かいたが、次の時刻の接種が始まる前であれば、受け付けてくれるようなので、受付前の予診票の記入内容の事前確認の際に、何時の接種で遅れたことを係の人に伝えると、先に案内してくれる。

前の時刻の接種状況にもよるのだろうが、予約時刻より早めに案内してくれるので、早い人だと予約時刻の5分前にはワクチン接種が行われる。

接種後、15分の待機場所に誘導される。

※以前にワクチン接種で副反応が出た方は30分待機。

この間が意外と長い。

特に1回目は初めてのコロナワクチンということもあって不安になり、15分が凄く長く感じる。

前を見ると救急対応の医者が険しい顔で待機者を監視しているので不安が更に強くなる(笑)

30分~40分程度で完了となるので、接種後当日は激しい運動はしない。

入浴は可能だが、接種した個所を擦ることは避けないといけない。

2回目の接種から1週間経過した頃から十分な免疫ができるということなので、2回接種が必要なワクチンは1回だけでは油断できないということになる。

一番、大変だったのは間違いなく「予約」だったので「予約」の難関を超えれば、あとはスムーズに行くのではないかと思う。