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もっと早く教えてくれよって思った内容を書いていきたいと思います。

叱る人がいなくなった

求めるだけの日本人

コンビニの駐車場で車の乗ろうとすると隣に停まっていた車が凄い勢いで出ていったり、そうかと思うと、逆に凄い勢いで駐車場に突っ込んでくる車もいる。

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確かに車から降りたところ、乗ろうとしたところに車が入ってくればドアミラーが当たるのではないかと怖い時がある。

以前は、人がいないかを確認した上で車を出す人が多かったが、最近は、ろくに確認しないで出ていく人もいるので見ていてもハラハラする時がある。

混雑している駐車場だと、これがキッカケで、口喧嘩になったりもしている。

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お互い自分の行ったことではなく、相手の行ったことに対して怒りを感じているので、言葉だけでは、どちらかが謝罪するなんて結果にはならないはずだ。

日本というのは、「おもてなし」の国だとアピールしていたが、最近は、かなり薄れてきた感じがする。

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心のこもった待遇というのが、「おもてなし」だと書かれているが、多くの人が「もてなされる」ことばかり求めるのでお互いに、「心のこもった待遇」を受けないとイラっとしてしまうのだろう。

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これも自分の行ったことではなく、相手の行ったことに対して怒りを感じている。

なぜ、相手に求めるばかりの日本人が増えてしまったのだろうか?

年上・年下・先輩・後輩の関係

やはり、「年上・年下」「先輩・後輩」という関係が薄れてしまったことで「もてなす」機会がなくなり、「もてなす」経験をしない人が増えてきたからではないかと思う。

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特に企業などでは、年功序列が不公平だとやたらと言われるようになっている。

この人、仕事を何もしていないのに、俺よりも給料をもらっているっておかしいだろ?という内容だ。

一見すると、ごもっともな意見だと思う。

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確かに、その意見にピッタリ当てはまる人がいないとは言い切れないが、そういう人ばかりではないことも間違いない。

今は仕事をしていないと、言われている人で、若い時はもっと安い給料で頑張っていた人をたくさん知っている。

今は1か月の残業時間が80時間を超えると過労死ラインだとか言われているが、今、文句を言っている人が生まれていない頃は、80時間なんて当たり前だった。

100時間どころか200時間を下回ると、ようやく、早く帰れるようになったなぁと言っていたものだ。

この200時間というのは、残業時間だけの合計で日中の8時間労働は別になっている。

残業が200時間となると、月~金は8時間残業、土曜日出勤は当たり前が最低ラインになる。

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今は、若いころの給料を返してもらっているだけだと考えると、どうだろうか?

今の状態になったのは、今、仕事をしていないという人達が頑張って、売り上げを伸ばし、職場を改善した結果で、文句を言っている人は、その頃の働きぶりを見ていないから文句が言えるのだ。

文句を言っている今の若い人は、こんな勤務状態になれば、ブラック企業だといって直ぐに辞めてしまうのではないだろうか?

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今、仕事をしていないと言われているその人は、実は、文句を言っている人より安い給料で2倍は働いてかもしれないのだ。

会社が順調に成長し人も増やすことができて、1か月40時間の残業で帰れるようになった頃に入社した人が、残業が多いとか文句を言っているのを聞いても何を寝言を言ってるんだろうか?と心の中では思っている。

年功序列廃止だとかで、年上、先輩を敬うということをしなくなり、対等だとかで、「もてなす」という経験をしないものだから、「心のこもった待遇」を求めるだけで「もてなす」ことを経験しない輩ができるのだと思う。

年功序列が崩れ、年上・年下・先輩・後輩の関係が、上司・部下・同僚の関係に統一された。

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叱る人もいなくなってきた

年下が上司、年上が部下という関係が増えて「叱る」存在が減っていき、極めつけは「パワハラ」が社会問題になり、体罰だけではなく叱るということさえ「パワハラ」にされてしまうようになったことで絶滅危惧の状態だ。

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昔は、厳しい人というのが必ずいたものだが、まだ十分教育されていない者が実績だけで上に行ってしまうので、「叱る」人よりも役職が上になってしまうので叱れなくなってしまう。何より「ハラスメント」が騒がれるようになり、部下に注意さえできないような感じになってしまっている。

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更には、自分より年上の存在が煩わしいということから早期退職だという制度まで当たり前になり、会社に定年までいられる保証はない状態だ。

これを書いていると、今度は、高齢のスポーツ解説者が「女性でも殴り合いが好きな人がいるんだね。見ててどうするのかな? 嫁入り前のお嬢ちゃんが顔を殴り合ってね。こんな競技好きな人がいるんだ」というコメントをして抗議されたという報道があった。

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これを見た、連盟から抗議文が送られてきて、謝罪させられることになった。

連盟にすれば、自分達の競技が「殴り合い」という言葉で表現されたこと、「女性でも」という言葉が多様性を否定するということで抗議を行ったようだが、もう少し寛大な気持ちでスルーしても良いのではないかと思う。

今のままでは、言いたいことも言えなくなり、頑固おやじ的存在の人が絶滅してしまう気がする。

頑固おやじというのは、それ、ちょっといけないんじゃない?でも、注意はできないということに対して、叱りつけてくれる存在で、厳密には言ってることが間違っていても、大筋は間違っていなかったので、勢いで押さえつけることができた。

しかし、今は、方向性が合っていても、内容が少しでも間違っていると批判されてしまうので、余程、メンタルが強くないと言えない時代になってきた。

今回、問題発言だと言われていることも、女性がボクシングを行っていることに対して、同じように感じている人も多いはずだ。

個人的には、また、あの人が、本音で話していると笑って終わってしまう内容だった。 

それは、発言の内容がボクシングを批判しているようにも、女性蔑視ということも感じさせなかった。

わかりやすく言えば、悪気が感じられなかったということになる。

言葉通り何でも受け取るのではなく、ニュアンスをくみ取るというのが日本人の良いところだったはずなのに、どこかの国の真似をして言葉通りに解釈してしまうようになったことで、言いたいことも言えなくなってしまった。

おまけに、これまで叱ってくれていた人の扱いも悪くなり、どんどんいなくなってしまった。

問題発言をしてくれる人がいるのでテレビが面白いという面もあり、正論ばかりでは面白くもなんともない。

今回の件で、ニュアンスをくみ取って欲しいものだと強く感じた。