2021年6月30日で閉館
世界貿易センタービルが、2021年6月30日で閉館になりました。
前日には、ビルの運営会社が地域の子供たちに街の景色を見て欲しいとのことで、港区立御成門小学校の3~5年生を40階の展望台「シーサイド・トップ」に招いたそうです。
展望台は2021年1月31日に先行閉鎖していました。
築50年の建物なので運営会社の方も思入れがあると思います。
僕も東京に行った時には、凄くお世話になった場所なので思い入れはあります。
2027年に新しいビルが完成するそうなので約6年後ですね。
以前に、このブログでも世界貿易センタ展望台から撮影した写真(2010年11月16日)ということで紹介しました。
東京でタクシーに乗る時の行先で一番、多かったのが浜松町の「世界貿易センタービル」と六本木ヒルズです。
この2か所はセットになっているので同数だと思います。
入口
世界貿易センタービルまでお願いしますと伝えると世界貿易センタービルとクレアタワーの間の車寄せで降ろしてくれます。
到着すると、なぜか家に着いたような感じで落ち着くんですよね(笑)
今、東京は昔ながらのビルが壊されて新しいビルに変わっているので築50年のビルは数少ない昔の東京を感じさせてくれる貴重な存在です。
タクシーを降りて少し戻るとビルの入口がありますので、そこから中に入ります。
中に入ると正面にみずほ銀行があります。
みずほ銀行の前で右に曲がると展望台入口の看板が見えます。
モノレール乗り場から向かうと、分かりにくい場所ですがビルの入口からだと凄く分かりやすい場所だと思います。
展望台に行かない時は、中間地点にあるエスカレーターに乗って2階に上がり右に曲り直進すると突き当たりには書店(文教堂)さんへの入り口、左に曲がると東京モノレールビルの入口です。
入口を直進突き当たりを右に曲がり暫く直進すれば2階のモノレール改札口に行けます。
展望台受付へ
展望台には名前がついていて「SEESIDE TOP」
入場券は自販機で購入します。大人1名620円。
入場券を購入すると、受付の女性がエレベータの扉を開けて、展望台フロアのボタン(40)を押してくれます。
50年前の建物のエレベーターなのに40階の展望台までは意外に早く僕の感覚で1秒弱/階、約30秒程度で到着します。
エレベータを出て右、そのまま少し進み右に曲がると受付がありますので、そこで入場券を渡すと「都市と海が広がる天空回廊」というキャッチコピーが書かれた縦長のパンフレットを渡されます。
毎回パンフレットは頂くのですが、どこにいってしまうのか手元には1部しか残っていません(笑)
展望台は下図のような感じになっています。
受付を済ませて左側に進むと右側に自販機があります。
更に進むと階段があり階段を上ると展望台です。
展望台へ
窓側が全て通路になっていて窓は全面ガラス張りです。(実際は柱も一定の間隔で並んでいるので誇張してます(笑))
階段を右に進めば東側の東京湾方面、左に進めば西側の東京タワー方面の景色が見えます。
僕は西側の東京タワー方面から順に反時計回りに見て回ります。
展望台の南側はチャペルになっていて、披露宴などで使用されていると南側には行けないのでその時には戻ることになります。
通路にはソファーや椅子、テーブルが、あちこちに置かれていますので、休憩するのには困りません。
昼休みの時間だと、OLの方がテーブル席でお弁当を食べるのに利用していましたね。
やはり東京タワーや六本木ヒルズが見える西側が人気でした。
靄がかかっていないと東京タワー、六本木ヒルズが凄く近くに感じられます。
何度も足を運びましたが、靄がかかっていないクリアな景色を見たのは1回だけで、その時には立派なカメラを持った方達が沢山、来られて撮影を行っていましたが、僕は普通のデジカメしか持って来ていなかったので、あの時の景色を再現できるような写真は撮れませんでした。
2010年11月16日撮影(快晴時)
2014年4月8日撮影(靄が、かかっていたものをコントラスト補正)
お気に入りの北側汐留方面
僕は、西側の東京タワー方面の景色もよく見ていましたが、それより更に北側の汐留方面の景色の方を長く見ていることが多かったですね。
「新交通ゆりかもめ」が汐留駅から出て行ったり、入って来たり、東海道新幹線が入って来たり出て行ったりするのが好きなので、ボーっと1時間くらい見ていたこともあります(笑)
あの展望台にもう行けないのかと思うと、悲しくなってきます。
2021年1月31日で営業終了だったということですが、新型コロナ渦でなければ、最後のお別れに行きたかったので悔しいですね。
クレアタワーが出来たのが2019年1月29日です。
クレアタワーは、29階建てですが、高さは156mなので、世界貿易センタービルよりも4m高いことになります。
そして西側は、ほぼクレアタワーしか見えなくなってしまっていたようです。
つまり、今は下図のような感じになっているんですよね・・・
ここ数年は、帰る時に時間に余裕がなかったので世界貿易センタービルには行っても展望台までは行けませんでした。
このため、僕が最後に展望台に行ったのは、数年前だと思います。
クレアタワーが着工されてからは間違いなく行ってません。
このため、クレアタワーで西側が隠れてしまう景色は見ていませんが、もしも見ていたら、これは別の意味で悲しかったはずです。
つまり、世界貿易センタービルが新しくなったとしても、クレアタワーで一部の景色は隠れてしまうということです。
帰る時は?
来た時と同じようにエレベータホールに向かいます。
但し、来るときは1階からでしたが、帰りは地下1階で降ろされます。
地下1階は飲食店が多く、コンビニも2件ほどありました。
世界貿易センタービルには、昼食後に行くことが多かったので、地下1階は1度だけ、「とんかつ竹はし」さんで、とんかつを食べた記憶がある程度でした。
このため、地下1階でエレベータを降りると北側にあるエスカレーターで2階まで行って、2階の奥にあった「文教堂 浜松町店」にも寄って飛行機で読む本などを購入していました。
こちらも、コロナ渦の2020年7月6日に閉店されたということで東京に行かない間に次々と僕の知っている景色が無くなっていきます。
新ビルは?
解体だけで、1年半要する見込みだということです。
その後、新たに建てるのは高さ235m地上46階建て。
現在が152m40階建てなので83m高くなります。
世界貿易センタービル外壁の特徴的な色、ブロンズ色は何らかの形で盛り込まれるようです。
そして、クレアタワーよりも約80m高くなるので、前のように窓いっぱいに、東京タワーが見えるということでしょうか?
新ビルでも展望台は残ると思うのですが寂しいことに変わりはありません。
長い間、お疲れ様でした。