マスコミが見せてくれている社会
ふと、思ったんですが、もしも、世の中から「社会のことを報道」するマスコミが無くなったらどうなるんですかね?
今は、テレビやインターネットという、たくさんの窓があって、窓を除けば社会が見える仕組みになっています。
しかし、マスコミが無くなったら、窓の景色は真っ暗になり、自分の身の回りのことしか、わからなくなります。
原始時代は、まさに自分の周りのことしかわからないような状態だったはずです。
今のように新型コロナウイルスが流行しているとか、xx山が噴火したといったことは伝わってきません。
そう考えるとマスコミの存在というのは、とても大切ですよね。
世界中の出来事を集めて、時には取材まで行って情報を整理して日々教えてくれているんですから。
新型コロナ感染で緊急事態宣言が出されると「不要不急の外出は控えてください」とか
そして、緊急事態宣言が解除されると、「GoToトラベルが始まりました」と逐次、教えてくれます。
テレビは、自分で調べなくても、テレビ局が情報を精査して景色を見せてくれます。
xxxのケーキが美味しいです、xxxのお店が開店しました。長く続いたxxxのお店が閉店になります。
大物芸能人同士が結婚しました。
1年後には、離婚しました。
xxxのマンションで火災がありました。
xxx沖でタンカーが燃えています。
今は、こんなグッズが人気で品不足です。
オンライン配信が増えたのでCDの売り上げが減っています。
xxx氏が総理大臣になり今後の手腕が期待されます。
xxx大臣が問題発言を行いSNSで炎上してます。
マスコミが視聴者や読者が興味を持ってくれそうな景色を選んで見せてくれるので凄く助かります。
検索機能が追加された窓
更には今はインターネットが普及したことで窓に検索機能が追加されてます。
これまでは、マスコミが選んだ情報をマスコミが決めた日時に見ることができましたが今は好きな時に、自分で見たい情報だけを選んで見ることもできます。
それも、マスコミだけではなく、一般の人達の情報まで見ることもできます。
しかし、テレビにしてもネットにしても本当にありのままの社会の景色を見ているのかと言えば、情報に脚色が加えられている可能性があります。
例えば、事実だと確認していない内容を報道している場合があります。
1番多いのは、芸能関係の報道です。
例えば、熱愛だと報道しているのに実際には会ったこともないという場合です。
他にも、そんな発言はしていないとか取材さえ受けていないということもあります。
逆に政治家の不正については、誰が見ても明らかな場合でも、凄く慎重で起訴されるなど不正が確実にならない限り報道しないという場合もあります。
マスコミが集めて報道してくれるという行為は、凄くありがたいものです。
でも内容が事実とは異なっていたり、嘘だったりすると意味はありません。
でも、「ニュース」というカテゴリーで報道されてしまうと、自分を含めて多くの人は全て事実のように捉えてしまいます。
テレビ局が報道していることだから信頼できる提供者からの情報で事実確認もされていると思い込んでいる人は多いと思います。
事実として公表すると不利益が生じてしまう場合だと意図的に事実確認ができないとか、理由をつけて報道しないこともあるかもしれません。
安倍前総理が、よく言われているマスコミの「報道しない自由」ということです。
そう考えると、わたし達は、マスコミが選んだ景色を本当の社会だと信じて見て、生活していることになります。
実際にはマスコミにとって都合の良い景色だけが公開されて不都合な景色については伏せられているとしたら、私達は真の社会を見ていることにはなりません。
事実は報道する側の役割です。
ファクトチェック
しかし、景色を見ている側が真実なのか?作られたものなのか?をしっかり判別できるようにならないとマスコミの操り人形になってしまいます。
真実かどうかを判別するといっても、全ての情報を都度、チェックしている時間も方法も見当たりません。
では、どうすれば良いのでしょうか?
それが、ファクトチェックになります。
日本語で直訳すると「事実確認」ですからマスコミが行うことでは?と思うかもしれませんが、日本では「事実確認」は「公表する側」が「事前」に事実かどうかを確認する行為、「ファクトチェック」は「第三者」が「公表された内容」を事実かどうかを確認する行為になります。
では、ファクトチェックは具体的にどのように行うのでしょうか?
国際ファクトチェック・ネットワーク(IFCN)が2018年の「国際ファクトチェックデー」の際に発表したコミック漫画にネット情報の真偽を見極める7つのヒントとして、わかりやすく書かれてあります。
インターネット上には膨大な情報が流れています。情報の出所もさまざま。無数の人が情報を発信し、シェアしていますが何が正しくて何が正しくないのか見分けるのは至難の業です。
ネットの情報をチェックするための7つのヒント
- 情報の出所をチェックしよう
受け取った情報が見出しや写真、リンクだけだったとしても出所を確かめよう - 記事をよく読もう
見出しだけを読むのは、やめて記事全体をよく読みましょう。
ウソの記事は余計な形容詞や攻撃的な言葉を使いがちです。 - 筆者をチェックしよう(責任が生じているかどうか?)
記事が署名入りであれば、その記事内容について筆者が責任を負っていることを示しています。 - 事実かどうか検索しよう
画像(Google画像検索)・動画(Youtubeb DataViewer)・記事 - 統計をチェックする
データの一部だけが示されていて他の部分が隠されている可能性もあります。 - フィルターバブルから抜け出す
人間は自分の信条や偏見を補強するものを信じる傾向があります。
自分が見ているものは記事なのか?ニュースなのか?意見なのか? - 専門家を見つける(ファクトチェックサイトを利用する)
世界には既にファクトチェックサイトがあります。
世界で話題になっている問題については取り上げられています。
ファクトチェックについては、僕もまだ勉強不足なので、改めて紹介できればと考えています。