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もっと早く教えてくれよって思った内容を書いていきたいと思います。

赤木ファイルとは?

また、麻生さんが、2021年7月2日に閣議後記者会見で新聞記者を苛めるような発言をしていました。

2021年6月に公開された赤木ファイルの冒頭には以下のように書かれてあります。

  • 本省(財務省)の問題意識は、調書から相手方(森友)に厚遇したと受け取られるおそれのある部分は削除するとの考え。現場として厚遇した事実もないし、(会計)検査院等にも原調書のままで説明するのが適切と繰り返し意見(相当程度の意思表示し修正に抵抗)した

【出典】赤木ファイルで不満爆発 麻生財務相「その程度の能力」と記者批判 | 毎日新聞

 

そして安倍前首相の秘書の方が自身のツイッターで以下のように発言しています。

  • 赤木氏は明確に記している。「現場として(森友学園を)厚遇した事実はない」この証言が所謂「報道しない自由」によって握り潰されています。

【出典】https://twitter.com/AbeShinzo/status/1407989207230935051

 

新聞記者は、この発言を持ち出して赤木ファイルの1ページ目で「現場として厚遇した事実もない」という一文が書かれていますが、麻生さんはこの一文をどのように解釈していますか?という質問をしたんですね。

これが麻生さんの逆鱗に触れたのか質問には答えずに赤木ファイルの定義について語り始めます。

  • 赤木ファイルとして厳然と存在しているわけじゃありませんから。赤木さんが書かれたという紙自体は1枚に書いてあるからね?あんた分かってないで質問なんかするなよ?赤木ファイルというものを裁判所からそういったものを出せと言われたので、そういうものはないと。赤木さんが関与したと思われるところだけずーっと出して、その全てを出したのをまとめて、赤木ファイルと呼んでいるんだよね?

【出典】赤木ファイルで不満爆発 麻生財務相「その程度の能力」と記者批判 | 毎日新聞

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とここまで、話すと財務省職員が、マズイと思ったのでしょう、麻生さんに「赤木さんが、まとめたファイルです」「それを全部出してます」と耳打ちをします。

 

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新聞記者に、赤木ファイルが何かも、わかってないのに質問なんかするなよ?と言ってる本人が、赤木さんが関与したと思われる部分を抜き出してまとめたものが赤木ファイルだと言ってるので、思わず笑ってしまいました。

 

そんなことには御構い無しで麻生さんは記者を更に追求します。

  • 質問するときはもうちょっと上司とよく相談してね、質問しないと。言われたことだけ言ってると答えられないよ。

【出典】赤木ファイルで不満爆発 麻生財務相「その程度の能力」と記者批判 | 毎日新聞 

結局、質問とは直接関係ない赤木ファイルの定義がわかってないから上司とよく相談してから質問しろってことにされてしまいました。

実際には、赤木さんが書いたとされる文書は、冒頭2ページの「備忘記録」のほかに、「備忘メモ」と記されたものがあるので、1枚ではありません(笑)

麻生さんこそ、答える時には、財務省職員とよく相談して答えないと、言われたことだけ言ってると恥をかきますよってことです。

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麻生さんのターゲットになったのは東京新聞の記者の方です。

僕と同じことを感じたはずですが「言い返すこと」のデメリットを考えると黙って聞くしかできなかったのでしょう。

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東京新聞のホームページでは、この件をどのように報道しているのかと見てみると、何も書かれてありません。

麻生さんに関することさえ何も記載されていません。

泣き寝入りのようです。

東京新聞は政治家の圧力に屈したということです。 

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赤木ファイルとは?

今回、財務省が公開したものが、本当に赤木ファイルなのでしょうか?

赤木ファイルというのは、赤木俊夫さんの当時の上司が妻の赤木雅子さんに「これ見てもうたら、どういう過程で(改ざんを)やったかというのが全部分かる」と伝えたものです。

これまで財務省は赤木ファイルの存在は、どうでもよいことだというスタンスだったはずです。

このため、当然、処分していると思っていました。

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赤木雅子さんは2020年3月に赤木俊夫さんが自死したのは財務省で改ざんを強いられたからだとして、国と佐川宣寿(のぶひさ)元同省理財局長に対し、計約1億1200万円の損害賠償を求めて大阪地裁に提訴しました。

そして2021年2月、国にファイルの提出を命じるよう裁判所に申し立て、2021年5月6日までに文書で回答するように大阪地裁が国に求めています。

その結果、国が2021年5月6日に「赤木ファイル」の存在を認めると共に、2021年6月23日には任意提出すると回答したのです。

裁判所から回答を求められたからといって、これまで頑なに赤木ファイルの存在についての回答を拒否していたのになぜ急に存在を認めたのでしょうか?

国の回答は、赤木ファイルがどんなものなのか?明確でなかったのが、今回、それが明確になり、ファイルが特定できたというものでした。

2021年5月10日、赤木ファイルの存在をいつ知ったのか?という質問に対して、麻生さんは以下のように答えています。

「かなり前。いつだったか記憶にない」

これも、おかしな回答です。

これまで、麻生さんだけではなく、財務省も「存否を含め、答えは控える」と述べていたのに、「かなり前」しかも記憶にないほど前から知っていたことになります。

しかし、麻生さんはこのことに関しても以下のように、かなり苦しい言い訳をしています。

「原告側からの求めについて、かなり前から知っていたと申し上げた」という意味だったというのです。

そして2021年5月11日の閣議後会見で赤木ファイルが存在することについて事務方から2021年4月20日ごろに説明を受けたと話しています。

ハッキリいって、何が事実で何が嘘なのか?滅茶苦茶になっています。

これで、麻生さんは追い込めば、自滅してくれるタイプだということがハッキリしました。

その後、2021年6月22日に赤木ファイル(518ページ)が赤木雅子さんの代理人弁護士の事務所に郵送で届きました。

幹部ではない職員の名前やメールアドレス、添付ファイルのパスワードなどがマスキング(黒塗り)されていたそうです。

これで、財務省は赤木ファイルと言われるものを全て開示したと発表したのですが、2021年6月25日に麻生さんが「赤木ファイルにはオーバーラップ(重複)しているのがいっぱいありますから、それは省きますよ。そういうのを外して残りのものでやれば、ほぼ全部と言えるんじゃないでしょうか」と発言してしまいました。

これは文書を全てではなく、重複したものは省いた、つまり取捨選択したということになります。そして財務省は、麻生さんの、この部分の発言は削除すると発表。

つまり、518ページの赤木ファイルは全てではない可能性もあるので、手を加えられている可能性がありそうです。

森友学園への国有地売却に関する決裁文書が書き換えられた疑いがあるということで財務省が2018年6月に行った調査が不十分ということで再調査を求めていますが、財務省は十分に行ったのでこれ以上は行うつもりがないと答えています。

しかし、十分行ったのであれば2018年6月までには赤木ファイルの存在も確認していたはずです。

こんな感じですから麻生さんを初め、財務省は信用できそうもありません。