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年末に90人と会食を行った石川県谷本知事への記者から質問(全文)

石川県の広報から以下のようなお願いが、固定ツイートとして表示されています。

【県民・事業者の皆様へのお願い】

  • 基本的な感染対策を継続し、年末年始は静かに過ごしましょう。
  • 感染拡大防止のため、皆様のご理解とご協力をお願いいたします。

【出典】https://twitter.com/hot_ishikawa/status/1343480523415408640

石川県は、年末年始は静かに過ごしましょうと言っているのに、石川県の代表である、谷本知事は、年末から年始にかけて騒がわせてくれました。

また、石川県の谷本知事が・・・・

そんな中、谷本知事の後援会メンバーら九十数人と会食したことがわかり、2021年1月4日の年頭記者会見で以下のように答えています。

石川県の谷本知事は4日の年頭記者会見で、先月16日夜、金沢市内のホテルで自身の後援会メンバーら九十数人と会食したことについて、「ホテルにはガイドラインに沿った感染対策をしっかり講じていただいた」と述べ、問題はなかったとの認識を改めて示した。

16日に開かれたのは知事の後援会「正委会」の総会で、知事や夫人、後援会メンバーらが出席。事業報告などが行われた後、約40分にわたり食事したという。谷本知事は「私にとっては大事な後援会であり、1年間の取り組みを報告した。(後援会には)代えがたい場を与えていただいた」と説明した。

【出典】九十数人と会食した知事「大事な後援会、代えがたい場を与えていただいた」 : 社会 : ニュース : 読売新聞オンライン

県民・事業者にお願いする前に、まず県知事にお願いしないといけないのではないかと思いますが、呆れたのは、「ホテルにはガイドラインに沿った感染対策をしっかり講じていただいた」ので問題はないと言っている点です。

90人での会食についての質問(全文)

以下は、2020年12月16日に90人での会食を行った件について、記者の方が谷本知事に質問を行った部分の全文になります。

朝日新聞の記者の方が、緊急事態宣言発出→GoToイーツ事業についての知事の考えを確認した後に、以下の質問が飛び出てきました。

記者(朝日新聞):

  • 年末に後援会の方と会食をされたと、いうふうなところで報道がありましたけれど、新年にあたって、たとえば後援会の方であったりとか、他の方とこう、会食をされるという、ご予定はありますでしょうか?

知事:

  • ありません。あれは、年1回の総会ですから。そして県政報告をして欲しいという要請がございましたから私にとっては大事な後援会ですから1年間の取り組みを報告するということは私にとっては、なんちゅうかな?代えがたい場を与えて頂いたということですから。あとホテルでやったんですけど、ホテルはガイドラインに沿った感染対策をしっかりですね講じて頂いたと、こういうことですね。

記者(朝日新聞):

  • ありがとうございました。

記者(中日新聞):

  • 今の質問に重ねてなんですけれども、政府は新型コロナ感染症対策分科会がですね、5人以上の会食には特に注意を要しているわけですね。非常に代えがたい後援会の報告の場ということは、わかるんですけど、例えば会食を抜きにして報告するということも可能だったんじゃないかと思うんですけど、この辺りはいかがでしょうか?

知事

  • あぁ、それは、後援会のご判断なんでしょうけど、せっかく1年に1回の総会で集まったあとですね、県政報告を受けたあと、みなさんで会食をするというのは、ホテル側も十分そこは配慮してソーシャルディスタンスも取りながら、確か箱弁当だったと思いますよ。みんな。大皿から、みんな取り寄せるという形ではなしに、出された箱弁当をみんな食べるということですから。まぁそこは、私がどうこうって話ではありませんけれど、そういうご判断をされたということですから、それはホテル側も感染防止対策をしっかり講じた上での開催ということですからね。

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※写真はイメージです。

記者(中日新聞):

  • そうしますと感染防止対策が事業者が、まぁしっかりガイドラインに沿った形で防止対策を講じており、利用者も、きちんと気をつけていれば、それなりの人数で会食するっていうことも特に規制はされない、お考えでしょうか?

知事:

  • 慎重に対応してくれということは、お願いしますけれども、前提としてはしっかり感染防止対策を、しっかりと講ずる。そして、利用する側もね、それなりの心構えでしっかり対応するということがあれば、あれば、それは、その・・・会議の内容の重さいかんでしょうけど、あるということはあると思いますがね。

記者(中日新聞):

  • ただ、一部の県民からは、ちょっと、今の時期でかつ、新しい生活様式ですとか、そううことを呼びかける立場にあって、会食というのは、やはり誤解を招くのではというような話も・・・

知事:

  • 新しい生活様式は実践をしっかりやっておれば、やっておれば、普段通りの生活をしても問題ないですってことでしょ?新しい生活様式を実践して家に籠っていろっちゅう話?新しい生活様式を実践する、要するに、あの、なんちゅうかな・・・気持ちがね、なかなか起きてこないってことであれば、家で誰とも接触せずに、いないちゅうことが感染防止対策に繋がるけれども、どうしても、やっぱり外に出て対応する時には、要するに新しい生活様式を実践をするという、それがこれからの普段通りの生活を送っていくにとっては大変大事なことですよ。それは、マスクをする手洗いをする、手指消毒をする、そしてソーシャルディスタンスを取る、対面はできるだけ控える。ということを言われているわけです。それを実践すれば普通の日常生活は送っていいってことじゃないですか?それをやっても日常生活はダメだ家に籠っていろと、みんな一歩も外に出ちゃダメだってことにはならないんじゃないですかね?それじゃあ新しい生活様式の意味がなくなってしまう。それを実践をしてくれってこと。おそらく、カラオケなんかでもそれを、しっかり実践をしておられれば、こんなに感染が拡大するということはなかったかもしれませんよね?マスクをしてマイクの前で歌ってくれちゅうのがガイドラインに確かでとるはずです。やっぱりマスクをしてたんでは自分の美声が、やっぱ発揮できないちゅうような形でマスクを外すという、これが、やっぱり感染拡大の一つの引き金になっているんでガイドラインはハードもソフトも両面しっかり守れば、守れば、感染拡大は防ぐことができる。それがガイドラインでしょ?と私は理解しております。

記者(中日新聞

  • すいません、ホテルで会食することは私自身は、そんなないもので、ちょっと、よくわからないんですけども、知事がおっしゃる感染防止対策が徹底されていたから問題ないというのは具体的に箱弁当だったことですとか、どんなことなんでしょう?

知事:

  • それは・・・ホテル側は中央組織がガイドラインを示しているんですよ。そのガイドラインに沿った形で対応しておられるということが一番じゃないですか?ガイドラインに沿った形で感染防止対策をしっかり講じた上でやってる。そりゃ、ホテルは当然、そりゃやらなきゃいかんでしょ?じゃないと、ホテルの信用は失墜するわけだから。それはホテルの上部組織からガイドラインが示されているんで、それに沿った形できちっと、やっておられるちゅうことですよ。

記者(中日新聞):

  • そうすると、まぁ別の場面でも知事がおっしゃったように、たとえばカラオケですとか、そういったところも基本的には双方やっていれば問題ないという・・・

(質問を遮り、答える知事)

知事

  • マスクをして歌い、降りてきても至近距離でお互い論評し合うんじゃなしにソーシャルディスタンスを取って、そして食事もお互い飛沫が飛ばないような形でやるとかね。そういう、おそらくガイドラインでは示しているんじゃないですかね?そういうことが一部、やられていない部分があったんではないかっていう?やっぱ、そりゃ人間、やっぱ、マイクの前で歌うときはマスクを外して歌いたいよね、自分の美声を披露するのに。だけどそれは、飛沫が飛ぶ恐れがあるから、それは避けるようにっていう形になっていれば、マスクをして歌うちゅうことです。そういうガイドラインをハード、ソフト両面で、しっかり守るということがお互いに、だから、それは、みんな守っているじゃないかちゅうんだけど、守っていない方がおられるっていうところにやっぱり、この感染が広がっていくんでしょうね。
  • ちょっ・・・病院もあるんだけど、我々は口を酸っぱくして何回も何回もお願いしているわけなんです。新しい生活様式を実践してくださいと。だから事業者はガイドラインに基づく対策をしっかり講じてくださいと。講じてくださいと。そういうことをしっかりやるんであれば、普段の日常生活を送っていてもいいんじゃないかと。ただ、問題は、そういうことではなしに、無症状者がおられるというのが問題でね。無症状者が相手方に感染をさした場合に、相手方が無症状である保証はないわけですね。有症状者ではなく、無症状者はそれだけ症状が軽いわけだから、抗体がそのうちできて、ウイルスがなくなっちゃったら、健全な体に戻ってしまうわけですよね。そしたら、誰が無症状者だったかも、わからないってことになる。これがコロナウイルスのやっかいなところですよね。
  • そういうことはもちろんありますけれども、だけど、政府が言っておられるのは、とにかく新しい生活様式を徹底的に実践をする、それから事業者の方もガイドラインをしっかり順守をする。それは、ハードだけでなしに、ソフトの面でも順守をする。それを、とにかく徹底をして欲しい。そうすると、普段の日常生活は差し支えないということじゃないですかね。別に家から一切出るなとは政府は言ってないわけだから。やっぱり仕事もあれば、普段の日常生活を送らなければならない。その際には今、言ったことをとにかく徹底してくれということを、いうことで国はおしゃっているんじゃないですか?

記者(中日新聞):

  • ただ、そうした中でですね、菅総理なんかは、8人の会食があった時に誤解を招くところもあったということで、真摯に反省しているということで釈明するような場面もあったんですけども・・・・ 

知事:

  • そりゃ知らない。私、菅総理の言葉で、現場にいた訳じゃないから。

記者(中日新聞):

  • 知事としては問題ないという認識で?

知事:

  • ホテル側がきちっと、そりゃぁあんた、一流のホテルですから、そんなことやらなければ、信用問題に関わるんじゃないですか?そりゃぁもう、万全の対策をとって、対策を講じられということじゃないですか?、ガイドラインに基づくですよ。ガイドラインに対して講じられたということじゃないですかね。

記者(中日新聞):

  • あくまで、会食をするかどうかについては後援会の判断だったということで知事の判断ではなかったということですか?

知事:

  • 総会というのは、後援会が主催して総会が開かれるで、そこへ知事としては県政報告で来てくれという話で、そりゃもう私、足を運ばなきゃいかんでしょ?そうなれば。

記者(中日新聞):

  • 行くのはもちろんなんですけど・・・

(質問を遮り答える知事)

知事:

  • 会食もするということですから、しかも会食はガイドラインに基づいてしっかりやるちゅうことなんですから。だから、そういう意味では問題ないと思いますよ。ホテルそのものが、そんなこと、いいかげんなホテルでガイドラインも、陸すっぽ守らないという、そんなホテルだったら問題あります。ホテル側もホテルの信用問題に関わる話だからガイドラインに基づき対策はしっかり講じられたというように私は思いますよ。全部、私がチェックしているわけじゃないからね。

記者(読売新聞):

  • 関連して質問させて頂きます。ということは、1月新年会のシーズンですけど、知事が12月16日に、後援会の県政報告、総会ですね。された日というのは感染者が8人だったわけですね?15日は、2か月ぶりとなるクラスタが発生した日だったんです。で、昨日、昨日、何人発生されましたか?昨日、感染者数、何人いましたか?

知事:

  • 昨日、13人じゃないですか。

記者(読売新聞):

  • ですよね?大体、同じような、徐々に増えつつあるトレンドにあると知事は認識されていると思うんですけども、これから新年会のシーズンです。感染防止対策をとっていれば、数十人規模で若者が、感染防止対策をしっかりとった上で、カラオケボックスや、ホテルや、バーなり、なんなり、まぁ守っていれば、開いても構わないということですか?

知事: 

  • そういうことを言ってるわけではないんで。感染防止対策をしっかりね、講じてもらうってことは、若者だけに限った話ではないんで、要するに新しい生活様式をしっかり、実践をする。そして事業者側もガイドラインに基づく感染防止対策をね、しっかり講ずる。で、カラオケについて、これで3つのクラスタが立て続けに起きています。8月にもカラオケやクラスタ感染が起きたわけです。その時に、その時に、みんなおそらく凝りておられるはずだから、もう私どもはカラオケのクラスタは、起きないと思っていたんで、やっぱり、ガイドラインが100%守れてないような、ヒアリングするとですよ、ヒアリングすると。だから、そこは、感染防止対策がどうしても守られないということであればね、カラオケやることについては慎重に判断をして欲しいと言わざる得ません。3つも立て続けに発生するということはおそらく、ガイドラインがハード、ソフト両面においてね、守られていない部分があったから、あったから、感染が拡がっているということにならざる得ないじゃないですか。
  • ヒアリングする中で、そういった話は聞けているということですね。だから、3件も立て続けに起きているということです。同じクラスタが。だから、守ってりゃぁ、やっていいとか、守らなきゃ、やるなという単純な話じゃない。要するにやるからにはとにかくガイドラインをしっかり遵守をする。それから新しい生活様式を実践をする。それが、どうしても守れないということであればね、やっぱり、カラオケやることは慎重であって欲しいと、やっぱり言わざる得ませんよね。守られりゃ、やっていいよっていう、そういう単純な話じゃない。それは3件も立て続けに起きるということはおそらくガイドラインが実際問題としては守られていない部分があるんでないか?ということです。ヒアリングをしてみると、そういう部分がどうもあるようだっちゅう、そこがどうしても守れないということであるならば、カラオケそのものは慎重でないといかんとうことになるでしょ。

記者(読売新聞):

  • 新年会はどうですか?

知事:

  • ん? 

記者(読売新聞):

  • 新年会

知事:

  • 新年会も色んなものがあるんじゃないですか?

記者(読売新聞):

  • いや、その、業界のガイドラインをしっかり店が順守している場所で、数十人規模で新年会やってもいいんですか?今。

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※写真はイメージです。

知事:

  • そりゃあ、新しい生活様式を実践をしてガイドラインをしっかり守ってやっていただいている分には、それは主催者のご判断じゃないんですか?私は、積極的にやれとかね、やるなとかいう立場にはないんで。やられるのはあくまで主催者がやられるんで、私が全部を新年会、仕切っているわけじゃないんで。それは、それぞれ主催者がおられるんであって、それは、新しい生活様式を実践しガイドラインをしっかり遵守をするハードソフト両面ですよ。順守をするということ。責任をもっておやりになるんだったら、それ以上、何を言うんですか?それを実践しているけどやめろというのは謁見でしょ?そこまでいったら。
  • そしたら、家から一歩も出るなと。接触は一切するなっていう、あの、去年の4月にやったように家から一歩も出るな。誰とも接触するなと。まぁ去年、私も片町には出入りするなとは言いましたけど、あれは、あそこまで本当に言っていいのかどうか、わからなかったけど、片町で接客を伴うね、クラスタが発生したから。だから言葉としては強く言い過ぎたところはありますけど、新年会主催者がそれでおやりになるんで、主催者がそこまで、きちっと対応してやっていくちゅうやつを信用できんよとは言えませんよ。私は捜査官でもないわけだから。我々が言えるのは、生活様式を実践してくれちゅうことと、ガイドラインをしっかり守ってくださいよ。これをやっていただければ、感染拡大の防止に繋がりますよ。我々は、その・・・新しい生活様式は専門家がお考えになったことですから、ガイドラインも専門家がお考えになったことですから、それを信用しなきゃ、何を信用していいか、わからないでしょ?
  • それを多分、やれば、感染拡大にはつながらない。それを愚直にやっぱ、実践することが大事だという、こう申し上げているんです。そこから先は主催者のご判断でしょ?そこまでやっても心配だちゅうんなら、お止めになればいいですし、そこまでやれば、この新年会は大事な新年会だから、主催者としては、やりたいということであれば、それは、やるなとは言えないですよね?

記者(読売新聞):

  • わかりました。

意見をまとめると

谷本知事は新しい生活様式の実践と、事業者が感染対策のガイドラインをハードとソフトの両面で実践をしてくれれば、大人数の会食、新年会などを行う判断は主催者だということを繰り返し言ってます。90人との会食についての質問があることを想定して考えてきた答えだったように感じられます。

新しい生活様式の実践例

知事が頻繁に言われていた、新しい生活様式は以下の内容になります。

新しい生活様式の実践例

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【引用】新型コロナウイルスを想定した「新しい生活様式」の実践例を公表しました|厚生労働省

事業者向けのガイドライン

事業者向けの、専門家の方が作られたというガイドラインについては、知事が言われていたものが、どれなのかはわかりませんでした。

ホテルの協会等が独自に作成しているものは、いくつか見つかったことから感染対策の専門家の方が作成されたというガイドラインは、存在しないのだと思います。

今回の年頭記者会見で、90人との会食について、しつもんされたのは、朝日新聞中日新聞、読売新聞の記者です。会場には地元のテレビ局、新聞社も来ていました。しかし、90人の会食については一切触れることなく質問を終えてます。そんな質問をすれば、報道しないわけにはいかなくなりますから、意図的に避けていたのでしょう。このため、地元のしがらみに影響されにくい全国紙の記者の方だけが質問する形になったのだと思います。

2021年1月4日の谷本知事の年頭記者会見は地元のテレビでのニュース、新聞でも報道されていましたが、90との会食に関する記者からの質問に関しては全く報道されていません。僕が知ったのはバイキングで、谷本知事が、また叩かれていたという話を聞いて初めて知りました。

地元のテレビ放送局・新聞社は以下の通りです。

地元のマスメディアと地元企業・団体・行政との「繋がり」が報道の客観性を欠如させることになっているのです。

谷本知事が知事としての適性に欠けていてもそして、そのような構図がある限り、固定票が確保できるので、1994年からずっと知事でいられるのです。

谷本氏が知事でいる限り、石川県に明るい未来はないと断言します。

そして、第一歩は、地元のマスメディアに客観性を取り戻すことだと思っています。