これっ、絶対、旨いやつ!
料理などで、食べる前に作っている途中や出来てきたものを見ただけで、「これっ、絶対、旨いやつ!」って言葉をよく耳にするようになってきました。
誰が言い出したのか、わかりませんが、とても良い表現だと思います。
そんな風潮から、日清から「これ絶対うまいやつ!」って袋麺が発売されています。
濃いめのスープということで、僕の好みではないので買ったことはありませんが、「国道沿いにあるラーメン屋の味」というのが、コンセプトのようなので、濃い味が好きな方にとっては、「これ絶対うまいやつ!」なのでしょうね。
食べてもいないのに、見た目や香りだけで「これ絶対うまいやつ」と言い切れてしまうのは、これまで色々なものを食べてきた中で、美味しかったものと一致する点が多いので確信できるのだと思います。
といったことを考えていて、ふと思ったのが、俳優さんや女優さんで、あの人が出演するなら見たいっていうドラマや映画ってことがありますよね?
絶対、面白いやつ!
僕の場合ですが、男優さんだと、「木村拓哉さん」、「阿部寛さん」、女優さんだと「天海祐希さん」、「仲間由紀恵さん」の名前が出てくると、つい見たくなってしまいます。
どんなストーリーかもわからず、主演の名前だけで「これ絶対、面白いやつ!」って思ってしまうって考えたら変じゃないですか?
例えばですが、僕は「フランダースの犬」って話は主人公が、これでもか!っていうくらいに不幸な目にあうので絶対に見たくないアニメの筆頭なんですが、これの実写版を木村さんや阿部さん、天海さん、仲間さんの4人を出演させて制作すると聞いても正直、見たいとは思いません(笑)
じゃあ、今、阿部寛さん主演のドラマ「ドラゴン桜」を3歳の子供達だけで、脚本から制作まで行ったと聞いてみたいと思いますか?
出演者は大切ですが、ストーリー、制作スタッフも大切だということなんです。
そういう条件が全て揃って、「これ絶対!」ってことになるんでしょうね。
名前をあげた方以外にも、魅力的な男優さん、女優さんは沢山いますが、それでも何故、名前だけで見たいと思わないのか?というと過去の実績です。
自分が面白いと感じたドラマや映画に、いかに多く出演しているか?というのが重要です。
いくら、魅力的な方であっても、面白くなかった作品ばかりに出演していたのでは、この方が出演するものは、面白くないってイメージが定着します。
吉高さんと吉岡さん
女優さんで対照的だなぁと思うのが、吉高由里子さん、吉岡里帆さんです。
吉高さんはデビューが2004年の32歳、吉岡さんは、2013年デビューの28歳です。
インスタのフォロワー数でいうと、吉高さんが311万人に対して、吉岡さんは270万人です。
同じようなフォロワー数ですが、ドラマの視聴率で言うと、吉高さんが平均10%、吉岡さんは毎回、1桁台で打ち切りが騒がれているような状況です。
どちらも主演クラスの作品での大ヒット作には縁がないのですが、双方ともに毎年のようにドラマや映画に出演しています。
吉高さんのドラマって、大ヒットにはならないのですが、安定感があります。
最近のドラマだと、「危険なビーナス」12.7%、「知らなくていいこと」10.6%、「わたし、定時で帰ります」9.7%、「正義のセ」9.8%、「東京タラレバ娘」11.4%と、どれも大ヒットとは言えませんが、大きく失敗したという数字はありません。
しかし、吉岡さんは、現在、放送中の「レンアイ漫画家」が平均すると、5%台、「健康で文化的な最低限度の生活」5.8%、「きみが心に棲みついた」8.3%と常に失敗と言われています。
二人の違いは?
この二人の違いって何なんでしょうか?
ドラマって男性よりも女性の方が見るので、やはり女性受けが良くないと見てもらえないように思います。
女が嫌いなランキングでは吉高さんが19位で、吉岡さんは11位なので、そんなに違いはありません。
じゃあ、吉高さんの方が好きだという人が多いのかと思ったので調べてみると、好きなランキングでも、吉高さんが14位で、吉岡さんは15位です。
CM出演本数でも、吉高さんは7社、吉岡さんは9社なので、どちらもCM出演も多い方だと思います。
それでも視聴率で、これだけの差が出てしまうというのは何故でしょうか?
吉高さんが出演するドラマって最終話まで見てしまいますが、吉岡さんのドラマは途中で見るのをやめてしまうものが多いように感じます。
仮に吉岡さんを「危険なビーナス」の吉高さんの演じた役にできるか?というと吉岡さんだと役のイメージには合わない気がします。
逆に「レンアイ漫画家」の吉岡さんの役を吉高さんにするとどうなるか?というとこれは、有りかな?って気になります。
つまり、女優としては吉高さんの方が幅があるってことになります。
そして、木村拓哉さんや阿部寛さんと同じように、出演しているとつい見てしまう人を惹きつける何かがあるように思います。
しかし吉岡さんは、CM程度の長さならつい見てしまいますが、ドラマや映画の主役級で長い時間出演しているとずっと見ているのは辛くなります。
昔、飲料のCMで一躍人気になった田中麗奈さんという女優がいました。彼女は動画だと魅力的なのに写真になると普通の人になっていました。
橋本環奈さんのように写真の方が魅力的なの人もいます。
吉高さんって公私共に自由、天真爛漫って感じですが、吉岡さんは本音が見えにくく、悪く言えば裏と表があるように感じる人も少なくないはずです。
YouTubeの動画でも、動画自体は面白くないのに、再生回数やチャンネル登録は凄く多い人がいます。
これも、動画に出演している人に惹きつける何かがあるから見てしまうのだと思います。
吉高さんのドラマの視聴率が安定するのは吉高さんが出演しているから見たいって人が吉岡さんよりも多いからだと思います。
吉岡さんのキャラクターって同性には嫌われやすいというのもあるはずですし、吉岡さんが演じられる幅が狭いために吉岡さんに合った脚本にしてしまうため、最終的にドラマとしての面白さが半減してしまい、視聴率が取れないように感じられます。
あざとい、作ってる、裏表があると感じさせてしまうと全てが嘘っぽく見えてドラマや映画も面白く無くなります。
人としての魅力は天性に加えて育った環境が揃った時に自然と備わるものだと思うのであとから、どうこうできるものではありません。
田中みな実さんのように、あざとさを売りにする方法も今は成立するようなので、吉岡さんにもまだまだ可能性はあると思います。
吉岡さんが今後、どう変わっていくかに期待したいです。