カエルが登山?
夕方のニュースを見ていると、カエルが山を登るという映像が流れていました。
10万匹のカエルが梅雨時に林道の側溝や登山道の石段をよじ登って頂上を目指します。
距離にすると約2.5Km高低差は約600m。
人でも頂上まで休憩なしで4時間弱かかるところを1か月かけてカエルは登ります。
途中、雨が降らない日が続くと乾燥して命を失ったり、蛇に食べられたり、林道を走る車に踏まれたりします。
このため、頂上に到達できるのは100匹程度だそうです。
つまり1000分の1の確率ということになります。(※テレビニュースより)
何匹ものカエルが、ピョンピョン跳ねながら頂上を目指す姿は何とも愛おしく感じました。
福岡県太宰府市と筑紫野市にある国指定史跡・宝満山(829メートル)を登るヒキガエルが、太宰府市の市民遺産になった。地元の保護団体「宝満山ヒキガエルを守る会」によると、例年5月から1か月あまりかけて、麓の池から山頂を目指すとされ、市景観・市民遺産会議で14日に認定された。
カエルが登る宝満山とは?
宝満山は、標高829mだそうです。
- 九州で最も登山者が多いといわれている宝満山は、古の時代より神が降り立つ山として崇められてきました。別名の「竈門山」とは、頂上付近に遺る竈門岩の伝承によるものと、江戸時代の儒学者貝原益軒も「筑前国続風土記」にも記しているように、山の姿がカマドの形に見え、常に雲霧が絶えず、それがカマドで煮炊きをして煙が立ち上っているように見えることに由来していると言われています。
- 標高829メートルの宝満山頂には竈門神社の上宮があり、麓に鎮座するのが下宮です。頂上付近には玉依姫命の伝承にまつわる馬蹄石や竈門岩などがあり、また山中には益影の井や五百羅漢など、数々の史跡が点在しています。明治以前までは八合目付近に中宮もあり、人々の往来が盛んだったことを知ることができます。上宮の御社殿は北を向いて建てられており、遥か海の彼方の大陸を常に意識してきた日本の歴史と文化の形成を感じることができます。
【出典】宝満山 | 竈門神社
途中、「100段ガンギ」という、100段の石段があるということです。
「ガンギ」とは「雁木」と書き、階段あるいはそれに似た形状を持つ構造物のことです。雁が斜めに並んで飛ぶ様子が階段の形に見えるため「雁」という文字が使われているようです。
100段の階段なんて人間でも辛いのに、カエルにとっては断崖絶壁が100も続くのですから死ぬような辛さではないでしょうか?
石川県だと医王山という標高939mの山があって、僕も小学生の頃に登ったことがありますが、頂上まで登るのは、かなり辛かった記憶があります。
石段はなかったと思いますが、頂上に着いた時にはクタクタで下山する時には足がプルプルして足を滑らせてしまうのではないかと怖かったです。
カエルはなぜ、1000分の1の確率でしか到達できない頂上を目指すのでしょうか?
テレビでは、「登山者の靴底が運ぶカエルのにおいを追って登っているのではないか?」ということでした。
宝満山は登れば必ず人と会うというくらいに登山者が多いので、カエルのにおいが途絶えることは少ないと言えます。
カエルは空も飛べた?
カエルってビルの上の方にまで登ってくるんですよね。
4階の窓にカエルが貼りついていることがよくありました。
つまりカエルって高いところに登る習性があるってことだと思うんですね。
そして高いところから落ちても死なない。
つまり、空中で落ちる速度をパラシュートでも使うかのように制御できるってことだと思います。
そう考えるとカエルって昔は空を飛んでいたのではないか?と思ってしまいました。
空飛ぶカエルで検索すると・・・
ベトナムで空飛ぶカエルが2013年に発見されたという記事を見つけました。
- このカエルは樹上に生息し、大きな水かきを広げて、木から木へと滑空して移動することができる。当初、このカエルを別の近縁種だと思っていたが、その後に行ったベトナムの別の場所のフィールド調査で、その近縁種とはかなり特徴が違うことに気づいたと言っている。
どうやら長時間飛べるということではないようですが、滞空時間を長くできるカエルということですね。
カエルって水陸空全てを制覇できる可能性があるということです。
カエルが登山をしたり高いところに登るというのは、遺伝子に記録されている昔、空を飛んでいた時の記憶から高いところへ自然と行こうとしてしまうのかな?と僕は思いました。