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パソナ、淡路島移転の陰に政治あり?

パソナ淡路島へ

パソナが本社社員1200名を淡路島に異動というネットニュースを見て驚きました。

人材派遣大手、パソナグループは令和5年度末までに社員約1200人を東京本社などから淡路島(兵庫県)に異動させ、淡路島で取締役会や経営会議を開催するなどして本社化する方針を発表した。パソナ京都府岡山県などで「道の駅」事業を受託するなど「地方創生」にも積極的に取り組んできたが、新型コロナウイルスの感染拡大を機に淡路島への本社移転を決め、地方創生のモデルを自ら示した格好だ。

www.sankei.com

淡路島って?

淡路島って行ったことがないので、どんなところなのか、イメージがありません。

名前に「島」って文字があるので島ですよね。

更に日本の中の島なので、そんなに広くないような気がしました。

しかし、面積は、約592km²です。

東京23区が、約620 km²なので、東京都とより少し狭い程度の広さってことです。

更に人口も13万人です。

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東京本社勤務の方が対象ということなので、東京に家を買ってしまった方もいるように思います。共働きで奥さんや旦那さんが東京勤務だったり、大学生の子供がいて東京の大学に通っていたりすれば、簡単に引っ越すということはできないので単身赴任ということになります。

パソナは「働き方改革推進事業のメンバー」

しかし、パソナって、働き方改革推進事業のメンバーで、よく「働き方改革」のセミナーで講演などをしていました。テレワークのおかげで、パソナ以外に複数の企業に所属して仕事をこなすことができるというような話を聞いた記憶があります。

会社に行かなくても仕事ができるのに移住?

パソナは「会社に行かなくても仕事ができる」環境作りに積極的に取り組んできた会社ですから、あえて物価や賃料の高い東京に本社を置かず地方へ本社機能を移しても支障ないと判断したのかと思ったのですが、以下の記事によると全員移住の方向だとあります。

総合人材サービスのパソナグループ(東京)の南部靖之代表(68)が2日、神戸新聞社のインタビューに応じた。主な本社機能を淡路島へ移転する計画について、2022年5月までに淡路市内にオフィスを3~4カ所置くとし、「基本的には、全員淡路島に住む想定だ」と語った。

同社によると、1200人のうち、1日付で約50人が淡路島に移り住んだという。すでに移住者を募っており、「小さな子どもがいる希望者が多い。移動したくない人はしなくていい」と述べた。21年春から23年春にかけて年400人程度の移住を目安にしており、24年5月までに淡路島への本社機能移転を完了させたい考えだ。管理部門の担当役員も大半が淡路島に常駐する。南部代表は今年1月ごろから主に島内で執務しており、住居も近く神戸市内から淡路島に移すという。

【出典】ひょうご経済+|経済|パソナ代表「全員淡路島に住む想定」すでに1日付で50人移住 東京から本社機能移転

なぜ移住?

会社に行かなくても仕事ができるようになったはずのパソナなのに、なぜ、移住しないといけない? 

淡路島の選挙区は兵庫9区です。

そして、兵庫9区は、新型コロナの担当になっている、西村康稔経済再生担当大臣のお膝元です。

そして西村さんは安倍晋三首相、昭恵夫人、更には、同じ兵庫県出身のパソナ南部靖之会長CEOと親しい中なのです。

また、政治の影が見えてきました。

会社に行かなくても仕事ができると、うたっていたパソナです。

1200人全員が移住する必要はないはずです。

淡路島の人口は年々、減少の方向です。

淡路島へ移住となれば会社を辞める人も出てくるはずです。

働き方改革から地方創生

パソナは、「働き方改革」から「地方創生」に変えて就農事業に本格的に取り組んでいます。これは若者が東京などの都会に出て企業に就職するのではなく、農業に従事することで生計を立ててもらうというものです。そして農業を足場にして淡路島内でのテーマパークやレストラン経営にも事業を拡げています。

今回の移転も、「地方創生」という名目ですが、実際には人口が減少方向の淡路島に人を迎え入れたいということなのでしょう。

だから、会社に行かなくても仕事ができる会社なのに、移住を基本にしているのだと思います。

そう考えると、西村氏は選挙区の地盤固め、その見返りは助成金交付金という感じで、裏側が透けて見えてしまっているようで嫌な感じです。