水を無料で出してくれるのは日本だけ？
テレビを見ていたら、「お水はいっさい出しません」というカレー屋さんのことを紹介していました。
無料の水は出さない飲食店というのは、確かにあります。
売上が落ちるからという理由や、海外ではミネラルウォーターが当たり前なので、水も注文しないと出されることがないということで、日本でも同じようにしている店もあります。しかし、それは海外のことであって、日本では水だけでなく、お茶を無料で出してくれるのも当たり前です。
お茶で薬を飲もうとしたときに、店員さんが声をかけてくれて、白湯を持ってきてくれることもありました。
これって日本の文化なので、何でも海外のやり方が正しいと考えるのが間違っていると思うんですよね。
特に東京では、水を出してくれない店が時々ありますので、水をいっさい出さない店というのは「珍百景」にはならないのに・・・と思いながら見てました。
店に入ると・・・
店に入ると、注文をしなくても、直ぐにカレーが出されます。
これは、メニューが１つしかないからです。
出てくるカレーは、スパイス、にんにく、牛肉を長時間煮込んで裏ごしした、サラサラのスープカレーのようなルーにライスは胚芽米です。
水は一切出さず、店内ではカレー以外の飲食はできないので、水を買ってきて持ち込むこともできません。
これだけ聞くとなんてカレー屋だと思ってしまいます。
しかし、このカレー屋さんは、水を有料でも提供していないのです。
だから、「水を一切」ださないカレー店なのです。
なぜ、頑なにここまで水を出してくれないのでしょうか？
ここのカレーは薬膳として効果があり食べると体がポカポカしてきます。
お腹や体が温まることで、体調の悪いところがあった場合に、
どう変化するのかを感じ取って欲しいのです。
このため、水を飲んでしまうと体が冷えて効果が薄まってしまうので、
水は一切提供しません。
確かに、このように説明してくれれば、納得できます。
単に、「水は一切提供しません」と書かれてあると、店の都合を押し付けられるような嫌な感じがします。
しかし、しっかりと、上記に記載したような内容を説明してくれれば、印象が変わるだけでなく「なるほど！」と納得して前向きに食べられます。
体のことを考えてくれているのであれば、大切なことは事前に説明しておくべきだと思います。
水は辛い物を食べる前に飲む
このお店の方も言われているようですが、辛い物を食べてから水を飲んでも逆に辛さを口の中に広げるだけなので、辛さを和らげるという意味では効果はないんですね。そして口の中が熱く感じるのは脳に警告信号を送るためだということです。
このため、水を飲むのであれば、辛い物を食べる前が良いそうです。
これは、冷たい水を飲むことで口の中が冷やされて痛覚が鈍るからです。
このため、どうしてもこのカレー屋さんでカレーを食べたい、しかし水は我慢できそうもないという方は、店に入る直前に冷たい水を飲んでから入るというのが良いかもしれませんね(笑)
