テレビを見ていると、福井県の杉本知事が1位で石川県の谷本知事が47位と画面に表示されました。
何だろう?と思ってみていると、医療従事者が知事を評価した結果で、福井県の杉本知事が1番評価が高く、石川県の谷本知事は1番評価が低かったということです。
COVID-19対応都道府県調査 谷本知事の評価内訳(n=44)
全く評価しない:36.4%
評価しない:27.3%
どちらとも言えない:27.3%
評価する:6.8%
非常に評価する:2.3%
【出典】福井県のコロナ対策、医師から高評価 全国アンケートで杉本達治知事トップ | 社会,医療,政治・行政 | 福井のニュース | 福井新聞ONLINE
半数以上が評価しないという結果ですが、これは石川県民の目線でも悪い点ばかりで
石川県のコロナ対応として「Go Toの再開を推進したり成人式をそのまま行おうとしたり、危機感に欠けている。」という意見も書かれていたそうです。
石川県の谷本知事は、前回調査(2020年7月31日~8月5日)でも、47位ということで2回連続最下位ということになります。
石川県は今年に入って、Go To Eat 食事券の販売を再開、更に2020年4月27日には追加販売をしようとしていました(これは延期)
新型コロナの拡大はGo To Eat の実施が大きいと言われていたのに、感染者数が少なくなったからGo To Eat 食事券の販売を行うなんて何を考えているんだろ?って感じです。
石川県は、現在、県独自の緊急事態宣言を出して、更にまん延防止等重点措置が適用されています。
火が消えたら、また火を熾すようなことをしているのですから医療従事者が評価しないというのは理解できます。
以下は、10位までと僕が気になった知事の評価順位です。
COVID-19対応都道府県調査(n=4006)
※2021年1月8日から13日に評価を実施
1位 福井県
2位 鳥取県
3位 和歌山県
4位 愛媛県
5位 山口県
6位 三重県
7位 北海道
8位 高知県
9位 大阪府
10位 熊本県
15位 沖縄県
33位 富山県
38位 東京都
47位 石川県
大阪府は9位となっていますが、2021年1月ですから、今、評価するとかなり悪い結果になるのではないかと思います。
感染者が常に多いというイメージがある、北海道や沖縄でも、7位と15位ですから石川県は、いかに何もしていないのか?ってことがわかるかと思います。
では、1位の福井県というのは、何が評価されたのでしょうか?
「話すときはマスク」
福井県は地元の医療従事者からの評価が高いというだけではなく、新型コロナ感染者数で、直近7日間(2021年5月18日時点)10万人当たり4.297人で、全国で一番低いという結果も出ています。
1位 北海道 72.305人
2位 福岡県 63.911人
3位 岡山県 59.101人
7位 大阪府 50.880人
11位 東京都 30.058人
15位 石川県 29.438人
37位 富山県 11.494人
45位 鳥取県 6.655人
47位 福井県 4.297人
学ぼうとしない石川県
福井県の独自調査を行い4月の県内の新規感染者286人のうちおよそ85パーセントは「マスクなしの会話」または「接触によって感染した」ことが確認されました。
このため、福井県では、会社の中でも更衣室でも、たばこを吸う時も、お話はマスクということを徹底しているそうです。
また、新型コロナウイルスの感染者が出た事業所が従業員のPCR検査や施設名・所在地の「公表」などに協力した場合、50万円の「クラスター防止協力金」を支給しています。
頑張っている人には積極的にお金がもらえる。インセンティブ、前向きなことに経費を使っていく、もしくは皆さんに声をかけていく。そのためにもエビデンスの数字をしっかりと皆さんにお伝えするということが大事と積極的に対策を講じてます。
これを石川県でも実施可能か?ということを石川県の担当者に確認すると、以下のような回答があったとのこと。
感染者のマスク非着用の割合の分析は?
- マスクをつけていたかは確認しているが、感染原因の特定よりも感染拡大を防ぐ調査に力を入れている。
クラスター発生を公表した施設への協力金支給は?
- 公表を求めることで施設が誹謗中傷の対象となる可能性があり、現時点で導入する考えはない。
感染拡大を防ぐといいつつ、石川県は10万人当たりの感染者は日本で15番目に多い県になっています。
感染拡大を防ぐ調査結果を発表して欲しいものです。
感染拡大を防ぐためにも、「会話はマスクをする」ということを徹底してもらうくらいは直ぐにできることだと思います。
そして、公表した施設への協力金支給についても、県が公表を求めるわけではなく自主的に公表するというものです。石川県はこれまで風評被害が発生するということで感染場所を公表してきませんでした。このため感染した店舗だけではなく地域の店舗全てに被害を及ぼした事例があります。
金沢の繁華街、片町でコロナ感染者が続いた時に、感染した店の名前を公表しなかったことで、片町全体に人が来なくなるという風評被害が発生したのです。
これは、谷本知事も認めている内容ですが、それでも何も学ぼうとしないのが石川県です。
結果をしっかり出している福井県の施策に対して、結果が出せていない石川県です。
しかし、自分達が行っていることが正しいと思って、他から学ぼうとしません。
県知事の考え方が県の職員にも染みついてしまっているということです。
こういう石川県なので県民の意見にも耳を傾けることはありません。
約60年で県知事が2名の石川県
これは同じ県知事が長く続いている弊害だと思います。
トップが同じだと、どうしても同じようなことの繰り返しになります。
石川県は谷本知事の前の中西知事も8期(約30年)続きました。
それも、任期中に亡くなられたため知事が変わっただけです。
その後、知事になったのが現在の谷本知事です。
7期(約27年)続いています。
来年3月で谷本知事の任期満了ですが、8期目の選挙にも出馬するつもりのようです。
石川県は約60年で知事が2名だけです。
同じ知事を選び続けているのは石川県民です。
石川県民が変わらなければ、知事も変わりません。
今回の評価は、県知事だけではなく、そんな県知事を選び続けている県民への評価だと考えるべきです。