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石川県のカラオケ大会での新型コロナ、クラスタ感染報道について

石川県のカラオケスナックで新型コロナのクラスタ感染が発生したということで連日、報道されています。

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石川県は8月8日に、県内の飲食店で開かれたカラオケ大会で13人が新型コロナウイルスに感染し、新たなクラスターが発生したと発表していました。

マスコミにより店舗が特定されていく

この時点では、県内の飲食店・カラオケ大会という情報しか公開されていません。

しかし、3日後には石川県が公開しているわけでもないのに、更に詳しい報道がされます。それが以下の記事です。

石川県の十日の発表で計三十四人に感染が拡大したカラオケ大会のクラスター(感染者集団)は小松市内のカラオケスナックを中心に起きたことが、六十代の男性店主への取材で分かった。日本カラオケボックス協会連合会(東京都)などは五月末、感染拡大予防ガイドラインを公表していたが、男性は「(自分の店は)カラオケボックスではない」と考え、ガイドラインを知らなかった。「入店時は全員マスクをしていたが、多くの人が食事や歌をきっかけに外していた。油断があった」。男性は悔やむ。ガイドラインは、歌う時も含めたマスク着用、定員の半分削減、対人距離を二メートル取ることなどを呼び掛けている。男性によると、カラオケ大会は七月三十日午前十一時半から、四時間にわたり開いた。五十〜八十代くらいの客二十六人とスタッフ五人の計三十一人が約三十畳の店内に密集し、歌や飲食を楽しんだ。六十席ある座席を三十席に減らし、六本のマイクは一人が歌い終えるたびにアルコール入り除菌シートで消毒した。食事は弁当と個別包装の菓子を提供。向かい合わせの客の距離は約三メートルを確保した。「感染症対策をしたつもりだったが、甘かった。申し訳ない」。振り返ると、隣同士の客は約三十センチの間隔しかなかった。空気清浄機を導入したため安心し、換気は一回しか行わなかった。来店者に名前、住所、連絡先を聞いたが、検温はしなかった。カラオケ大会は月一度開く恒例行事で、三〜五月は休止し、六月末から再開した。男性は検査結果では、陰性だった。男性によると、最後までマスクをしていた客は陰性だったという。「マスク着用が一番大事だと思う」。店はしばらく休業する。

www.chunichi.co.jp

カラオケ大会の店舗を特定し店主に取材を行っているようです。

記事で、店主は、日本カラオケボックス協会連合会(東京都)が5月末に公表していた感染拡大予防ガイドラインを知らなかったという事実を伝えています。

更に自分の店が、カラオケボックスではないという認識だったからと店主が答えたことを利用して、店主がガイドラインではなく独自の判断で行った感染防止対策しか行われていなかったことで、店主の過ちを繰り返して伝えています。

この記事を読めば、感染が拡大していると言われている中で、独自の対策しか行わず、カラオケ大会を開催した側に怒りを感じるのではないかと思います。

このような報道が繰り返されることで、カラオケに関わる店舗は石川県に限らず、全国的に悪いイメージがもたれてしまい、今後、更に感染が拡大していき、緊急事態宣言が発せられた時には真っ先に、営業自粛や禁止の店舗になってしまいます。

テレビが巧みに情報を公開していく 

そして、今日、テレビをみていると、カラオケ大会が行われた店がある具体的な都市名、業種、店内のレイアウト、カラオケ大会の様子を撮影していた動画、店舗の外観(ぼかしてあります)などが全国ネットで報道されていました。

(カラオケ大会「関係者」から独自入手したということです)

そして店主の方の悪い点(検温していない、換気をしていない、密を回避させてない、カラオケ大会は参加者が望んでいたことだった等)を映像や店主にインタビューしたときの音声で悪いと思わせるような部分だけを抜き出して印象操作をしています。

カラオケ参加者についてはマスクをしていた人が1人だけ、入院するつもり準備していたといった音声を流し、店主同様にカラオケ参加者の印象操作を行うような内容になっていました。

これだけの情報があれば地元の人であれば店舗を特定できてしまいます。

何よりマスコミが店の近所に取材に来ているということなので、近所の人にもマスコミが知らせているようなものです。

マスコミにすれば、感染を拡大させないために店名は公開する必要があると考えている面もあるでしょうから、これが正義だという思いもあるのかもしれません。

店舗への誹謗中傷が始まる

店名がわかってしまえば、誹謗中傷が始まります。(既に始まりかけているようです)

そうするとその店は営業ができなくなり店を廃業することになるかもしれません。

店というターゲットがなくなれば、次はカラオケ大会に参加していた人を特定しようとします。

この時期にカラオケ大会に参加することが非常識だと誹謗中傷が始まります。

テレビでは店主の方がインタビューでカラオケに関わる仕事が

マスコミ報道は「いじめ」と同じ構図

これって学生時代の「いじめ」を連想させます。

クラスで力を持った生徒が、気に入らない生徒を見つけると、言葉巧みに、事実を淡々と述べるように気に入らない生徒の悪い点や家庭の事情を述べていきます。

誰もが悪い奴だと思えるように誘導するのです。暴力のように手を出したり、誹謗中傷だと受け取られるような乱暴な言葉は決して使いません。あくまで自分は中立なんだという立場です。

それを聞いた別の生徒は、あいつは悪い奴だと誹謗中傷を始めます。

まるでマスコミが中立の立場のように振舞い、報道し、それを見たり読んだりした者がSNSなどで誹謗中傷を始めるのと同じです。

  • クラスで力を持った生徒=マスコミ
  • 別の生徒=視聴者

中立であるマスコミが報道していることは、正しいことなんだと視聴者は信じてしまいます。正しくない者を批判することは悪くないと考えます。

自分が正義の味方にでもなったように責める人、大義名分があれば何でもよくてストレスが解消できればよりからと責める人もいるでしょう。

最近の、いじめの構図と同じです。

マスコミだけではない

マスコミだけではありません。

店の近所で迷惑だと感じることをされて印象が悪い場合には、力のあるマスコミを利用しようとして、ここぞとばかりに情報をリークする者も現れます。

テレビでは近所のカラオケ同業者という方で怒りを露わにしている映像を流したりしています。

近所では店のことを面白く思っていない人も少なくないはずなので近所を取材することで店についての悪い情報が得られます。

そして、店主の方は「被害者だとは思っていないが、加害者だとも思っていない。いつどこで何からうつるかわからない時代でしょ?」と言ってました。

マスコミの報道については問題があると思いますが、この店主も同情の余地はない・・・ですね。