連日、マスコミはウーバーイーツの配達による事故の報道を繰り返しています。
ウーバーイーツについては以前に以下の記事を書くときに調べて個人的には利用したいとは思わなくなりました。
ウーバーイーツと配達員の関係
テレビでの報道を聞いていると、ウーバーイーツの仕組みについて理解できていないようで配達員が事故を起こしているのに、ウーバーイーツが何もしないということで呆れています。しかしウーバーイーツには配達員は存在しません。配達をしている人は社員ではなく単にウーバーイーツが受けた注文の品を店から受け取り配達をするという委託を受けているだけの輸送業者という扱いです。
つまり、ウーバーイーツにとって配達をしている人は輸送業者であって雇用関係は何もないのです。つまり、配達をした人が行ったことに対してウーバーイーツは責任を負う責任がないのです。テレビでウーバーイーツの配達員に対する教育がなっていないということを発言されている方もいますが大きな間違いです。
ウーバーイーツの配達員というのは存在しません。
ここを理解していないと、ウーバーイーツの対応について理解できなくなります。
ウーバーイーツは、注文を受けて、店に注文をすると同時に個人の輸送業者に配達を依頼するだけです。
しかもウーバーイーツのいう輸送業者は個人であり、通常の宅配便とは異なり会社が責任を取るような仕組みがありません。だから何かあれば警察に連絡してくださいとウーバーイーツは回答するのです。
この点を理解していないので、配達員が衝突して新車を壊したまま逃げてしまったトラブルに対してウーバーイーツの対応が理解できないというのは、雇用関係がないと考えれば当然のことだと理解できるはずです。
ウーバーイーツの輸送業者になるには?
そして、ウーバーイーツの輸送業者として登録する際に必要な書類は以下の通りです。
自転車の場合:
- 身分証明書
- プロフィール写真
無帽で正面をみたもの、顔全体及び肩口まで写っているものをご用意ください。サングラスやマスク着用の写真は不可です。
背景に物や影が写っていないものをご用意ください。運転免許書等をコピーしたものはご利用できません。原付バイクの場合:
軽自動車やバイクでの配達 (125 cc 超):
自転車保険に加入していなくても登録可能
原付バイクの場合には自賠責保険証書の確認を行っていますが任意保険については確認していません。また、自転車に至っては保険に加入していることさえ確認していません。登録の際に、上記のような書類を電子化してアップロードする必要がありますが、住所などは登録しないのでウーバーイーツの登録情報には住所は検索できるようになっていないことになります。だから、事故が起きてウーバーイーツに連絡をしても登録時に入力した名前、電話番号がわからないと調べることができないのでしょう。
このため、ウーバーイーツの輸送業者が事故などを起こしても賠償金を支払ってもらえない可能性もあるのです。
新型コロナで収入が減ったからウーバーイーツの輸送業者として登録したという方は多いと思います。
収入が減ったから始めたのですから、何かトラブルがあった時に賠償責任を求めても無理かもしれません。
ウーバーイーツが有名になったことで有名な会社の後ろ盾があると思うのは大きな勘違いです。
ウーバーイーツの仕組みを理解すれば、怖くて利用できなくなるはずです。
輸送業者として登録した人でも仕組みを理解していないかもしれません。
責任を負わされていることを自覚していない人に個人情報が知らされるのです。
芸能人の方で、ウーバーイーツを利用している方も多いようですが、仕組みをわかって利用しているのか心配です。
もちろん、テレビで報道しているような悪質な人ばかりだとは思っていません。
しかし、報道されているような人が存在することは事実なのです。
どれくらいの率で遭遇するのかはわかりません。
店・注文者と輸送業者とのトラブル
店や注文者にも悪質な人がいるようです。
つまり、輸送業者も嫌な思いをしている場合があるということです。
結局、ウーバーイーツは自社のこと以外は責任を明確にしていないため、それ以外の関係ではトラブルが生じるのは当然だと思います。
ウーバーイーツは安心して使える?
法的にはウーバーイーツに責任がないような仕組みを作ったことで、トラブルが絶えないのだと思います。このため、ウーバーイーツは、とても便利なサービスですが、安心・保障という面ではゼロといえるほど脆いものなので、今回の報道をキッカケにして、ウーバーイーツの利用を見直す必要があるのではないでしょうか?
今後、ウーバーイーツが問題点を改善する意思があればよいのですが、無い場合には今後も更にトラブルが起きていくことになりそうです。
そして、ウーバーイーツを利用しないから関係ないということではなく、輸送業者とのトラブルについては道路等で遭遇した時には、明日は我が身だと言えるかもしれません。
前の記事からの繰り返しになりますが、これでもウーバーイーツを利用したいと思いますか?