緊急事態宣言が解除されて、生活が戻りつつありましたが、今、また感染者が増えてきています。
変わった街並
新型コロナによって変わったのは人だけではありません。
街並みが変わっています。
去年の今頃は営業していて本屋がなくなり、長年、営業していたスーパーが閉店となったり、ついこの間まで開店していた店が突然閉店されています。
閉店した店だけではなく営業中の店舗も中が変わっています。
ジムに行けば、入り口にはアルコール消毒液とマスクが置いてあります。そしてマシンとマシンの間に仕切りが設けられて、食事に行けば、向かい合わせのテーブルの間には仕切り板が取り付けられていて、レジには店員と客の間には当たり前のようにビニールシートがぶら下がっています。図書館に入るときには検温、図書カードで身元が記録されます。今年の4月までとは全く違う街のようになっています。
それでも緊急事態宣言が解除されたことで、飲食店に停まっている車の数は通常通りに戻り、道路を走る車、街中を歩く人の数も戻っています。
今は、感染者が増えた、減ったと報道されていますが、今年の冬には、インフルエンザのように今月のコロナ感染者はxxx人でしたといった具合に生活の一部になっていくのだと思います。
新型コロナで得られた良い結果
今回の緊急事態宣言で変わっていくことは色々とありそうです。
テレワークを行うことになり、実際に行ってみると意外と仕事ができると感じた企業もあるはずです。
そういった企業は大きな事業所を構える必要がなくなり、高い家賃を払ってまで都心の一等地は不要だということでテレワーク中心の業務体制に変えていくことが予想されます。社員も毎日、不快な満員電車に乗る必要がなくなり往復何時間もかかる通勤とはおさらばです。
自宅での勤務となり自然と家族と過ごす時間は増えます。
家に両親の内、どちらかがいてくれれば子供を預ける必要もなくなり、待機児童問題も解消されるかもしれません。
今回の新型コロナでインフルエンザの患者数は昨年の10分の1程度に減っています。
【出典】厚生労働省 インフルエンザの発生状況について
外に出る機会が減れば無駄な失費も減ります。
通勤時間から解放されればそれだけ自由な時間が増えます。
自由な時間が増えれば精神的な余裕が生まれますので、これまでとは違った考え方ができるようになり新たな発見ができるようになります。
こうやって考えると、新型コロナの影響で良い結果も得られているのではないでしょうか?
これまで机上の空論で実現できなかったテレワークができてしまったり、考えるよりやってみると・・・ということに気が付いたのではないかと思います。
新たな需要
そして新しいビジネスチャンスも生まれるはずです。
これまで日本では少子化が進み、新しい需要が少ないので国内市場だけでは日本企業は経営が成り立たないということで世界市場にターゲットを変えました。
しかし国内にも新たな需要が生まれたはずです。
飲食店は今後のことを考えると、テイクアウトの対応も必要だと感じているはずです。
店舗販売をやめてデリバリーを利用した方式に変える店が増えていくかもしれません。
宿泊業も遠方からの宿泊者ではなく、同じ地域の人に宿泊してもらう方法を考えたり、日帰りプラン、テイクアウトといったことも考える必要もあるかもしれません。発想を変えてもっと画期的なアイデアが生まれるかもしれません。
現金払いが減り電子マネーの利用が増えていくでしょうし、感染予防の商品開発も増えていくはずです。
出社時の体温測定が必要になったことでスマートウォッチやウエラブルデバイスに体温測定を追加するものが増えていくはずです。そして測定した体温を取得する仕組みづくりとシステムも変わっていくはずです。
選挙もこれまでオンライン投票は色々な面で無理だということで本気で導入しようとしませんでしたが、今後は本気で導入を検討せざる得なくなったはずです。
新型コロナウイルスの影響で、新たな需要が世界中で生まれたのです。
日本は、一刻も早く、このチャンスに気づき行動に移すべきだと思います。