床屋にて
ずっと、身近では新型コロナに感染したという話を聞かなかったのですが、ここに来て、近づいてきたと感じることが起きるようになってきた。
例えば、先日、床屋に行った時のことですが、あとから入って来たお客さんが、僕の隣の席に案内されて、座りました。
理容師さんが、マスクを外してくださいと言うと、暫くが間が空いて
- 今日は顔は剃らないのでマスクをしたままでもいいですよね?
この、やり取りに僕は違和感を感じました。
現在、金沢市もマンボウが宣言されているので、コロナ感染を気にしているからマスクを外したくない気持ちはわからなくはありません。
しかし、間が空いたのが凄く気になったんです。
その後も、理容師さんが話しかけているのですが、どこか上の空で怪しい感じがしました。
すると、意を決したかのように、「うちの会社でも1人出たんですよ」
理容師さんは、話すのを止めて暫く間が空き、「出た?」店内にいた人たちは僕を含めて同じタイミングで察したはずです。
一瞬、鳥肌が立ちました。
やばい人が来たのではないか?と怖くなってきました。
目を閉じながら僕は聞き耳を立てていました。
どうやら、2週間前に同じ会社の従業員が新型コロナに感染した。感染した人は別のフロアにいて、感染した原因は、飲みに行って感染した。
そしてその時に携帯電話を無くしている。
そして隣にいる人はワクチン接種を2回終えている。
まだ二週間しか経っていないのでマスクを外そうとしなかった。
理容師の人が、
「確か、xxxさんはxxxにある会社でしたよね?」
「xxxxxって何名くらいいるんですか?」
これで、会社が特定できました。
家に帰ってから、その会社のホームページを見ると確かに書かれてあり、聞いた内容と一致しました。
知人からも
他にも、富山の大学に行っている孫が帰省で帰った来た時に突然、熱が出たので新型コロナではないかと思って病院で検査をすると陽性でした。
しかし、金沢もその頃は、自宅療養者が300人もいたとかで、高熱だけでは、とても入院できる状態ではなく、自宅療養になりました。
その後、味覚・嗅覚がなくなり、一人で歩けなくなり、まともに話すこともできなくなったということで再度、相談センターに電話して症状を詳しく伝えました。
最初は、コロナ療養ホテルに行って欲しいと言われていましたが、両親が根気よく病院を希望したところ、病院を紹介してもらえたそうです。
病院が決まると、防護服を着た人達が迎えに来ました。
この方は、カラオケ店でアルバイトをしており、そこで感染したのではないかということです。
カラオケ店ということで、本人も心配ではあったそうですが、今はアルバイトが激減しており、背に腹は代えられなかったようです。
近所の人からも
石川県は感染者が出て店名などを公表しないため、身近で感染者が出ているとは思っていませんでした。
しかし、偶然、近所の夜の飲食店でクラスタが発生し、その店に行っていた人と近所の人が知人で、感染した人から電話がかかってきたそうです。
「俺、コロナに感染したぁ~、xxxも気をつけろよぉ~」という内容だったそうです。
この電話で一気に、新型コロナを身近に感じたそうです。
本当に感染する
この3つの話を聞いて、カラオケ店、夜の飲食店というのは、本当に感染しやすい場所だということを感じました。
金沢市は東京と比較すると1日の感染者は、かなり少ないにも関わらず、それでもこれだけの事例が耳に入ってくるようになりました。
これが東京だと更に身近に感じるはずです。
既にどこにでも、新型コロナはいます。
それくらい、感染は拡大してしまったのです。
安全な場所なんて、もうありません。