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もっと早く教えてくれよって思った内容を書いていきたいと思います。

FitbitデバイスをNASAが利用

NASAの従業員(宇宙飛行士含む)にウエラブルデバイスを装備して体温・その他の主要な健康指標を確認することで、仕事に行くべきか家にいるべきかについてのガイダンスを提供するようにしたという記事を見つけました。

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NASAは150人の宇宙飛行士を含む1000人の従業員に、主要な宇宙ミッションに先立ってミッションクリティカルな人員の健康を保つ取り組みを補完できるかどうか確認するパイロットプログラムとして、Fitbitデバイスを提供する。このプログラムでは、NASAの従業員がウェアラブルバイスを装備し、潜在的な症状を毎日記録するチェックインアプリへのアクセスを提供し、体温やその他の主要な健康指標を確認する。

新しいFitbitプログラムは、これらの既存の指標を補完するように設計されており、安静時心拍数や心拍数の変動、呼吸数などの健康指標を提供し、これらすべてが新型コロナウイルスに関連づけられている。これらの指標は潜在的な症状の報告を含む、ユーザー自身によって記録された自己申告の指標とともに、アプリによってプログラムに参加している個人に、仕事に行くべきか家にいるべきかについてのガイダンスを提供し、新型コロナウイルスに感染しているかどうかを知るための追加の手段を取るために使用される。

【出典】NASAが宇宙飛行士や従業員の新型コロナ感染予防にFitbitsデバイスを活用 | TechCrunch Japan

体温測定ができるスマートウォッチ?

僕も何年か前からウエラブルデバイスを使用するようになったのですが、最初は歩数計・心拍数といった運動量を把握する目的でしたが今は、心拍数と睡眠品質の確認という健康状態を把握する目的に変わっています。

このため、「心拍数・血圧・血中酸素濃度・体温」の4つが測定できるものが早くできて欲しいと思います。

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現在、既に上記の4つが測定できるということで販売されているものがあるのは知っていますが、本当に測定できているのか?という疑問があります。

特に体温については、手首で本当に測定できるのか?という懸念があるんです。

なぜ、体温測定ができるスマートウォッチがないのか?

今はコロナ渦で体温測定ができるスマートウォッチというのは、どのメーカーも販売したいと考えているはずです。

しかし、体温測定については、Appleをはじめ、 HUAWEI、Xiaomi、GARMINといったスマートウォッチで有名なメーカーが、まだ販売できていないのです。

これは、なぜでしょうか?

体温というのは、身体の中心に近づくほど、体温は高く安定するのですが、手首に巻くスマートウォッチだと身体の末端なので季節や環境の影響を受けやすく体温は低くて安定しないんです。環境温が20℃の時だと、身体の中心部で37℃の場合でも、手首だと28℃ですから10℃近く違ってきます。

あと、測定に要する時間も測定部位で変わってきます。脇の下だと脇を閉じてから10分、口でも5分かかります。閉じることができない手首が実測型の体温測定に向かないのは当然です。

寒い時に手袋をしないで外に長くいると、手の温度は20℃前後にまで下がることがあります。また、腋窩で体温を測る時に脇を開いて外気にさらしていては、いくら体温計をきちんと挟んでも、なかなか目盛りは上がりません。

このように、私たちの体の温度は外気によっても、姿勢によっても変化します。恒温動物といっても、体のすべての部位が常に同じ温度ではないのです。

【出典】体のどこの温度を一定にする必要があるの? | 看護roo![カンゴルー]

実際に自分でも測定してみました。

結果は下図の通りです。

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脇の下で測定した体温が「36.5℃」でしたが、手首の内側だと「35.4℃」でした。

外側だと3分待ちましたが測定すらできませんでした。

体温計の測定範囲が、大体32℃〜42℃なので手首の外側だと「32℃」まで到達しなかったのでしょうか?

体温測定ができるというスマートウォッチは信用できない

そんなわけで、現段階でスマートウォッチで「体温」が測定できると表記されているものは僕には信用できません。

NASAが採用したFitbitのデバイスが市販されているものかどうかは確認できなかったのですが、Fitbit製のスマートウォッチで体温が測定できるものはなく、あるのは皮膚温センサー付きのFitbit senseと、Versa3だけです。

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どちらも、2020年秋頃に発売されたもので皮膚温の他に、心拍数、皮膚電気活動という精神状態を示すものが測定できるので、睡眠状態のモニター機能も期待できそうです。

versaは血中酸素の測定もできます。

皮膚温ということで、具体的な体温を表示しないで3日間くらいかけて平均を求めて平均からどれくらい推移しているかをグラフにして表示するというものです。

普段の自分の体温と比較できれば良いので機能としては十分かもしれませんが環境温などで変動しやすい末端部分の体温測定ということで環境温が安定しやすい測定を夜、寝ている時間にしているようなので期待はできそうです。

最近は、手首で検温できるものも登場してきているので、実測以外の赤外線を検出して測定するといった方法だと変わってくるのかもしれませんが、実体温が低く不安定な手首で正確に測定できるのか?というと僕にはまだ疑問が残るので、まだ、体温・皮膚温測定ができるスマートウォッチに手を出すのは早いかな?って感じがするので、NASAの試みに関しては注目しています。