seegeのまとめサイト

もっと早く教えてくれよって思った内容を書いていきたいと思います。

日本に韓国・中国から研修生が来ていた頃

オリンパス以外も韓国から撤退

オリンパスが映像事業から撤退するという報道があり色々と調べていくと、以下のような記事をみつけました。

互いに新型コロナウイルスの感染拡大の被害を受けて、小休止状態と思われていた日韓経済戦争が再び火ぶたを切りそうだ。2019年7月、日本の半導体部品輸出規制(輸出管理強化)で開戦したが、第2ラウンドは、その日本側の措置を「違法」だとして韓国側がWTO世界貿易機関)に提訴することで突入する。

折しも、再燃した日本製品不買運動により日産自動車デサントオリンパスなどの日本企業が続々と韓国撤退を余儀なくされている。

www.j-cast.com

日産自動車デサントオリンパス、GU、デサントコリア、西日本シティ銀行、日立造船富士ゼロックス三菱重工等が支社・工場を閉鎖している状態です。

日本製品不買運動だということで韓国が現在も頑張っているので、この状態が定着するという判断からか、撤退ということになっているように感じます。

そして中国も、新型コロナの前から撤退する日本企業が少しずつですが出始めました。

更に今年の新型コロナにより、中国は外出禁止となり、工場が休業。中国で生産していたものが日本に入らなくなりマスクをはじめ、色々なものが品不足となり日本国内にも影響が出たことから、危機感を感じた企業は撤退を始めるのではないかと思っています。

韓国・中国から研修生が来ていた頃

今は韓国というと日本を敵対視している国という印象が強いのですが、随分前には韓国から日本の技術を学ぶということで研修生が沢山来ていました。

自分の会社にも毎年のように何人か来ていたんですよね。日本語が話せない人は半年くらい、神奈川県の日本語研修センターで日本語を学び、その後、こちらに来て研修という流れでした。何年かすると、中国からも研修生が来るようになり、同じ時期に韓国と中国の研修生を一緒に指導するということもありました。

韓国と中国の研修生の違い

人の違いというのもありますが、韓国と中国で説明の方法が違ってきます。

僕は基本的にハングル語も中国語も話せないので日本語、英語と筆記に加えて身振り手振りによる説明です。

現在と違って自動翻訳の技術レベルも高くなかったので、自動翻訳は使えるレベルではありませんでしたが、今だとスマートフォンもありますし言語の壁というのは随分と低くなっていたはずです。

日本語と英語ではなかなか伝わらない場合があるのですが、そんな時でも紙に漢字を書くと伝わるんですね。これは韓国の方よりも中国人の方に有効な手段でした。

例えば、コンタクトピンという、電子基板の検査を行うために電気信号を加えたり、取り出したりするための針があります。これを説明する際に、英語で「Contact Pin」と書いても伝わりませんが、中国の方に「検査針」と書いて実物を見てもらうとすんなりと理解してくれます。しかし、韓国の方だと、うまく伝わりません。韓国の方は日本語からハングル語にするための辞典を持っていましたので、僕が「検査」と「針」を辞典で探して、対象のページを開き、「ここです」と指さすことで伝えていました。

日本の英語と韓国の英語の発音がかなり違っていて、音声では、なかなか伝わらないんですね。例えば、コーヒーですが、日本だとコーヒーやカフィみたいな感じの発音になりますが、韓国だと「コピー」って発音になっています。コピー(Copy)機のコピーとコーヒー(Coffe)のコピーの違いが、わかりませんでした(笑)

それでも韓国の方でそれなりの年齢の方だと学校で日本語を学ばされていたということで英語よりも日本語で話した方が伝わりました。

また、中国の方は言葉だけだと信じてもらえないこともあり、言葉には出さないのですが顔は明らかに疑いの目をしているということがありました。

こんな時には、実演をすることで納得してくれます。

f:id:seege:20200705104727j:plain

コンタクトピンを電子基板の半田部分に接触させて電気信号を入力したり出力させたりするのですが、何回か接触を繰り返していると半田に針で穴が開いてしまうんですが、そうすふとコンタクトピンが半田に接触しなくなり見た目には接触しているように見えても実際には穴の中にすっぽり収まっていて半田に触れないことがあるということを説明した時のことです。

f:id:seege:20200705104948p:plain

絵で書いたりして説明して言いたいことは伝わっているのですが、見た目には接触しているようにしか見えないようで、本当に?という疑いの目で見ていたので、計測器をつかって数値で接触している状態としていない状態に違いを示すと驚いた感じで納得してくれました。

徐々に打ち解けてくると、「ほんとう?」と日本語で言ってくれるようになってきました。

こんな感じなので、中国の方のほうが説明するときは大変でしたね。

話を聞く時も中国の方のほうが厳しかったです。

中国の漢字には繁体字簡体字の2種類ありますが、最近は、簡体字しか使わないということで中国の方が漢字を書くと簡体字なんですね。

簡体字は僕には読めないので、繁体字で書けませんか?とお願いするのですが、普段、繁体字を書かないので、今の日本人と同じで「漢字は読めるけど書けない」という状態なんですね。簡体字は文字を見ても全く想像がつかないので困りました。

絵にしてもらったり、辞典で調べてもらって繁体字にしてもらったりして何とかコミニュケーションを取りながら研修を行っていました。専門用語の時は特に大変でした。辞書にそのまま掲載されていることはありませんでした。

僕が担当した中国の方は英語が苦手なようで最初の方については通訳の方が中国から来られて付きっ切りで訳してくれていましたが、何回か実例として出しているコンタクトピンについては専門用語になるので、通訳の方も訳すのの困っていたので通訳の方に説明して、それから本人にという感じでした。

韓国の方からの話を聞く時は、基本的には日本語で話してくれるので、6割は通じるので楽でした。それでも理解できない場合には、辞書で日本語を調べてもらったりして理解していました。

韓国のパソコンはめまいが・・・

中国の方はパソコンを持ち込むということは、時代的なこともあり、なかったのですが、韓国の方は自分のノートパソコンを持ち込んで作業している方が目立ちました。

この時も大変でした。

パソコンの操作を説明するときにパソコンの文字が全てハングル文字なんですね。

中国の簡体字でも全ての文字がわからないということはありませんでしたが、ハングル文字はめまいがしました(笑)「□と〇と線」で書かれた文字ですから、さっぱりわかりません。ノートパソコンだったのが幸いで、自分の席に持っていって自分のパソコンの表示と比較しながら、同じ位置の文字を見つけ、念のためどういう意味なのかを聞きながら操作していました。それでも、意味がわからない場合もあります。微妙に日本語版とハングル語版で順番などが異なるんですね。

そんな時は、ショートカットの文字で判断して操作した記憶もあります。

韓国・中国・日本人の休日

休みの日に、どこにも出かけないというのは、良くないということで、2~3週間に1回、土曜日の休日に研修生を外に連れ出したり研修生の寮でそれぞれの国の料理を振舞ったりしてました。

休日は、専門用語を使わない日常会話でしたので気楽に話せるので楽しかったですね。韓国・中国・日本の3人で出かけた時は、特に楽しかったですね。中国の方は動物や鳥を見ると、あれ食べます、あれは食べません。これは美味しいです。と基本、食べるか食べないかってことを話されていました(笑)

韓国と日本はほぼ一致するのですが、中国だけは群を抜いて食べるものが多かったです。中国には「食用犬」「食用ゴキブリ」があるということを聞いて驚きました。

パンダは食べてはいけないとか、昔は猿の脳みそを食べていたけど、今は禁止になったとかいう話もされていて、中国って食べないものないんじゃないのかな?と思っていました。しかし唯一食べないと言われたのが、なんと生魚(刺身)でした。

中国は基本、火を通さないものは食べないということです。このため冷たいものは美味しくないようです。これを聞いた時に、中国でも食べないものもあるんだと、ようやく人間らしさを感じたものです。

水族館では、韓国・中国・日本の三か国の男が、大きな水槽の前で、「あれは美味しいです!」「あれは食べます!」と大声で水槽の魚を食べる・食べない・美味しいとか言っている光景は外から見ていると滑稽だったのはないかと思います(笑)

その時のことは今でも思い出すと凄く楽しくて、お互いの国の文化を否定することなく自国の食文化を語っているんですね。そこには敵対心といった感情は一切ありません。これが韓国・中国・日本が目指すべき姿じゃないのかな?って思うんです。

それが今では、韓国では日本製品を買わない、中国では戦争で日本人が行ったことに対する反日感情が今でも減ったとはいえ根強く続いています。

日本はそういう反日感情を持つ韓国人・中国人に対して快く思っていない人もいるかと思います。新型コロナが中国が起因だということでよく思っていない人も今は多いかもしれません。

しかし、全て本来目指すべき姿とは程遠いものです。

反発しあうことで得られるものはなんでしょうか?

嫌な気分が延々と続くだけです。

人って不思議なもので幸せを望んでいてもなぜか、イライラしてしまう方ばかりに目が向いてしまうんですね。イライラするようなものを見てイライラしないはずがないんです。幸せを望むなら、なぜ楽しくなるようなことに目をむけようとしないのでしょうか?

平和が一番だと誰でも思っているはずなのに、正反対のことをしてしまう人もいます。

国に至っては日本も含めて軍事兵器を所有しています。

平和を一番だというなら、一斉に放棄すれば良いことなんです。

そんな簡単なことができないんですね。

なぜでしょう?国という壁があるからだと思います。

世界が一つになれば壁はなくなります。たったそれだけのことなんです。

でも、たったそれだけのことが人類は実現することができないんです。

オリンパスの韓国撤退から世界平和のことを考えてしまいました(笑)