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もっと早く教えてくれよって思った内容を書いていきたいと思います。

経済大国インドネシアに日本が5億ドル融資?

インドネシアG20サミット

20カ国・地域首脳会議(G20サミット)が2022年11月15日にインドネシアのバリ島で行われた。

G20参加国は以下の通り。

アルゼンチン、イタリア、インド、インドネシア、英国、オーストラリア、カナダ、韓国、サウジアラビア、中国、トルコ、ドイツ、日本、フランス、ブラジル、米国、南アフリカ共和国、メキシコ、ロシア

そして、欧州連合EU)を含めた合計20の国々。

各国首脳が一堂に会するのは3年ぶりで、食料やエネルギーの安定的な確保など国際社会の課題解決へ向けた首脳宣言の採択を目指す。

しかし、ウクライナ危機に関しては、ロシアが参加することから意見がまとまらないことが予想された。

このため、首脳宣言が初めて見送られる可能性が高いと言われていたが、例年通り宣言は以下の通り行われた。

以下はウクライナ危機に関する宣言

  • ウクライナでの戦争についてほとんどの国が強く非難するとともに、人々に多大な苦痛をもたらし世界経済のぜい弱性を悪化させている、と強調した

インドネシアへの支援

もう一つ、気になるのが、2022年11月14日、アジアの脱炭素移行を日本の官民で支援することで合意された。

そして日本がインドネシアに対して最大5億ドル(700億円)融資することになった。

【出典】アジア脱炭素を支援、官民でインドネシアに700億円融資: 日本経済新聞

普通に考えれば支援する側が報酬を受けるものだと思うが、これでは日本が支援させてくださいと、お金を出して依頼したようなものだ。

インドネシアと言えば世界で4番目に人口が多い国。

そして経済面でも地元発のユニコーン企業が次々に新規株式公開を果たし、電気自動車の国内生産も始まっている。

更にはジャカルタから東カリマンタン州への首都移転計画もある。

首都ジャカルタにある、ガマタワーはインドネシアで一番の超高層ビル(高さ285.5メートル)高層ビルの数では日本と並んでいる。

今やアジアで一番の成長株だと言われている国になる。

そんな国にお金を出してまで支援するのには理由がある。

世界の人口ランキングは以下の通り

  1. 中国    14億4,850万人
  2. インド    14億660万人
  3. アメリカ    3億3,480万人
  4. インドネシア    2億7,910万人

【出典】【2022年】最新世界人口ランキング 日本は11位、前年より50万人減 | ELEMINIST(エレミニスト)

今はまだ、米国の一強の状態でも将来的には中国、インドが加わり三強時代になるのは間違いないと思う。

人口減の中国と人口増のインドとインドネシア

しかし、中国は少子化政策の影響もあり、人口が減り始めている。

老齢化が始まっており、日本と同じ運命を辿る可能性もある。

逆にインドは今も人口が増え続けていて2040年までは老齢化は始まらないことが確定している。

インドのGDPは日本を既に超えていて世界3位。

そして、インドネシアも人口増で、このまま経済的にも順調に成長を遂げればGDPで2040年には世界5位に到達すると言われている。

場合によっては日本を抜いて4位の可能性もある。

多数派に拘る日本

日本としては今後、米国だけでは多数派から外れてしまう可能性もある。

しかし中国は米国と相対する存在なので、米国と共にというのは難しい。

そうすると、次の勢力となるインド、インドネシアを取り込みたいということになる。

インドネシアへの長年の支援は先を見越してのものだったと言える。

金銭のみの支援は忘れられる

5億ドル融資もその一環と言えるが、これまでも日本は中国や韓国に対しても金銭面等の支援を行ってきた。

しかし、今の中国や韓国の日本への態度を見ればインドやインドネシアでも同じ結果になるように思える。

中国や韓国以外にも海外支援(ODA)を行っているが、お金だけの支援というのは感謝の気持ちは持続しないことは、分かっているはず。

日本は、同じ失敗をしないように金銭面だけではなく、現地で一緒に頑張るといった心に訴える支援が必要だと思う。

繰り返しになるが、中国や韓国が今の日本に対して行っていることを忘れないで欲しい。