USBポートが足りない・・・
最近のノートパソコンは、LANポートがなかったり、USB-Aコネクターも2つくらいであとはUSB-C(PD)が1つというのが増えてきた。
有線LANで接続したい時にはUSB変換アダプターが必要になるのでUSB-Aコネクターを1つ占有してしまう。
これにUSBメモリを接続してしまうと空きがなくなってしまう。
USB-Cコネクターは余ってはいるが、接続できるものはあまりない。
そんなことから、USB-Cコネクターをもっと活用した方が良いということで、USB-Cハブを探すことにした。
USBについて頭の中を整理しよう
USB-Cコネクターというのは以下のような色々な規格に対応しているため頭の中を整理しておかないと混乱してしまう。
USB-Cコネクターの中には、Thunderboltマーク(稲妻マーク)が表記されているものがある。
これは何か?というと、Thunderbolt規格に対応しているという意味になる。
Thunderbolt規格はインテル主導で設計されたもの。
このため、Thunderbolt1と2についてはコネクター形状がUSBとは異なっていた。
ところが、Thunderbolt3からはUSB Type-Cコネクターに変えたことでUSBとの互換性を持たせる必要が生じた。
そして、USB4.0はThunderbolt3をベースに作られたものになる。
つまり、Thunderbolt3≒USB4.0と言える。
そしてThunderbolt4は、USB4.0に対して完全上位互換となっているので全てのUSB Type-Cに対応していることになる。
以下は互換性を表したもの
Thunderbolt4を最上位として、基本的には上位互換になっている。
- Thunderbolt 4
- USB4
- Thunderbolt3
- USB3
このため、USB3規格のUSB-CデバイスをThunderbolt3以上の規格に対応しているコネクターであれば、接続しても使用できるということになる。
このため、Thunderbolt4規格に対応しているUSB-Cコネクターが最強ということになる。
ここで注意しないといけないのは、USB4とUSB3だ。
まず、USB4に関しては、Thunderbolt3をベースに作られているだけで上位互換とは明記されていないので注意が必要。
そして、わかりにくいのが、USB3で、3.0~3.2まである。
普通に考えると、USB3.2 と表記されていれば、USB3.0より転送速度が速いと思うのではないだろうか?
しかし、必ず早いか?というと3.2だけでは判断できない。
USB3については、USB3.1が登場した時に、USB3.0の表記がUSB3.1 Gen 1と変更されている。
つまり、USB3.0 = USB3.1 Gen1 ということになる。
更に、USB3.2が登場すると、USB3.2 Gen 1と表記が変わっている。
つまり、USB3.0 = USB3.2 Gen1 ということになる。
USB3.1以上に関しては、Gen部分の数字で3.0なのか?3.1なのか?3.2なのかが変わっているので、注意が必要。
iPhone のUSB-TypeCは?
iPhoneも15からは、Lightning端子からUSB-TypeCに変更してきた。
iPhone15と15Plusは、通信に関してはUSB2.0がベースで、充電機能はPD対応となる。
iPhone15 Pro とProMaxは通信に関してはUSB3.0がベースになっている。
iPhone 16になっても通信に関してはiPhone 15シリーズと同じ。充電機能だけが25W充電から45W充電に向上しただけ。
実質、USB-TypeCが世界標準のインターフェースになったということになる。
さて、どれにしようか?
以上を踏まえて、USB-Cを選定した。
Apple製品に対応しているものが多いので、どうしてもApple製品に足を引っ張られる格好になるので、USB3.xベースのものになってしまう。
その中でも、AnkerのUSB-Cハブ(A83C20A1)は10個のポートが搭載されているハブだ。
- 1 × USB PD対応USB-C ポート (最大 入力100W / 最大 出力85W)
※データ転送や映像出力に非対応 - 1 × データ転送用USB-C 3.2 Gen1 ポート(最大 5Gbps)
※充電や映像出力に非対応 - 3 × データ転送用USB-A 3.2 Gen1 ポート(最大 5Gbps)
※充電や映像出力に非対応 - 1 × 最大 4K (30Hz) 対応HDMIポート
- 1 × 最大 1080p (60Hz) 対応VGAポート
- 1 × イーサネットポート (最大 1Gbps)
- 1 × microSDカードスロット
- 1 × SDカードスロット
充電用のアダプター(100W)を別途購入すれば、ノートパソコンを充電しながらモニター接続、有線LANへの接続ができてしまう。
今回、VGAポートはどうしても必要だった。
microSDカード、SDカードも読み書きできて、USBポートもあるのでこれ一つで大体のことは対応できてしまう。
同じような仕様で半額程度のものも販売されているが、安かろう悪かろうでは困るのと十分に検証している時間もなかったので、Anker製品なら大丈夫だろうということで決めた。
実際に使ってみると、モニターを接続すると一旦、画面が消えたので驚いたが直ぐに戻ったので安心した。
それ以外は、普通に使えているので重宝している。