地球はなぜ回っている?
地球は自転している。
今では誰でも知っていることですよね。
でも、地球はなぜ、ずっと回っていられるのでしょうか?
そもそも、なぜ、回っているのでしょうか?
まず、地球がどうやって誕生したのか?という点を知っておく必要があります。
地球の元は、太陽の周りを漂う塵(ちり)です。塵の集まりである微惑星が衝突し合うことで徐々に大きくなり地球になりました。
地球が大きくなっていく過程で、微惑星が衝突することで回転運動が生じ、地球は回るようになりました。
(モノとモノが衝突するするさいに、完全な正面衝突でない限り、回転運動が生じます。)
そして今の地球の大きさになった時に、大きな天体が衝突しました。その時の衝撃で生じた勢いが今も残っていて、地球は惰性で回っているそうです。
つまり、回転の軸となる両端が、北極と南極になったということです。
そして地球の1回転が1日となり、その24分の1が1時間になったということです。
天体が衝突したころは4時間で1回転だったのが、今は24時間で1回転に変わっているということなので地球は、徐々にゆくっりまわるようになっているということです。
地球はどのくらいの速度で自転しているの?
地球の円周が、約4万Kmです。これは赤道の長さということにもなります。
そして地球は1日で1回転するので24時間で4万Km移動することになります。
そうすると、40,000Km÷24時間=1,700Km/時間
という計算になりますので、なんと、時速1,700Kmで地球は回っていることになります。地球は新幹線より速い速度で回転しているのに、何も感じていませんよね。
これは、地球が常に同じ速度で回転しているからです。
新幹線でも車でも同じですが、速度を上げたり下げたりする時には加速度を感じますが、速度が一定になると、何も感じませんよね。そして周りの景色や空気まで一緒に動いているので、動いているように感じないってことです。
地球の自転速度が遅くなっている?
宇宙には、空気抵抗がないので、一度、動き始める回転速度が変わることはないはずです。なぜ、回転速度が遅くなるのでしょうか?
これは、月の引力によるものだといいます。
月の引力が地球を引っ張ることで、地球を変形させます。月に近い側が引っ張られて出っ張った感じになります。この時に月が地球を引っ張る力が自転にブレーキをかけることになり、回転が少しずつ弱まっていきます。
これを、「潮汐摩擦」(潮の満ち引きによって起こる海水と海底との摩擦)といいます。
では、どれくらい、ゆっくりになっているのでしょうか?
19世紀の約100年間の地球の自転による1日の長さの平均が24時間に等しくなるように定められましたが、1990年頃には、地球は24時間より約2ミリ秒(1ミリ秒は1秒の1000分の1)長くかかって1回転しています。1回転にかかる時間が100年間で2ミリ秒長くなっていることになりますので、もしもこの割合がこれからもずっと続くと考えると、5万年で1秒、1億8千万年で1時間長くなることになります。このことはつまり、1億8千万年後には、1日の長さが25時間になってしまうということを意味しています。
100年間で2ミリ秒ということなので、ほぼわからないですね。
しかし、1日に2ミリ秒違うと、500日で1秒のズレが生じます。
これが、うるう秒で、時計を一斉に1秒遅らせて時間調整を行うというものです。
地球の自転速度が遅くなり続けると?
このまま、地球の自転の速度が遅くなり続けていくと、昼・夜の時間が長くなるということになります。
地球が限界まで遅く回った場合ですが、昼が今の3週間、夜が3週間になってしまうそうです。
そうなると昼は3週間太陽が照り続け、灼熱の世界、逆に夜は3週間極寒の世界になります。そんなことになると、生物が生きていける環境ではなくなります。
僕が生きている間には、このような状態にはならないのかもしれませんが、北極の海氷は2030年には溶けてなくなるということが言われています。自転速度とは関係なく地球の温暖化は進んでいるということです。年々、夏の気温は上がっていき僕が子供の頃では考えられないくらい暑い夏になっています。昨年も新潟で気温40℃が観測されています。
今の人の力では地球の自転速度を変えることも、温暖化を解消することもできないでしょうから、温暖化を進めない努力を人類が行っていく必要があるということです。
今の新型コロナウイルスは、僕にはまるで誰かが人類を試しているかのように感じられます。これくらいのことを人類が協力して乗り越えられないなら人類に未来なんてないぞってことです。