新型コロナウイルスに関わる出来事が次々に起きるため、まとめておいた方が良いのではないかと考えて、まとめることにしました。
まずは、2019年11月~2020年1月までです。
2020年1月9日に新型コロナウイルスを患者から発見したと発表があってから、新型コロナウイルス関係の報道が急激に増えていきました。1月も終わる頃には店頭からマスクも消えていき、まさか、ここまでマスクが無くなるとは思ってもいませんでした。
しかし、マスクの品不足は、始まりでしかなかったのです。
2019年11月17日
- 中華人民共和国 湖北省出身の55歳の男性が新型コロナウイルスの最初の症例であった可能性あり(中国政府非公開情報)
【出典】最初の感染は11月以前 中国外務省は「米軍起源かも」ツイート - 毎日新聞
上記は2019年11月17日ですが、2019年11月12日に肺ペストと診断された声明も以下のように発表されています。
- 北京と内モンゴルの衛生当局は12日、内モンゴル出身の2人が肺ペストと診断されたと共同で声明を発表した。病気が発覚したのはいつ、どこでかは明らかにされていない。2人は北京の朝陽区にある医療機関で治療を受けている。
【出典】中国で2人がペスト感染でパニック、不安訴えるSNSは削除され...... | ワールド | 最新記事 | ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト
2019年12月12日
以下の内容によると2019年12月12日に最初の感染者が出たということになります。
- 2020年1月5日の8時現在、原因不明のウイルス性肺炎と診断された患者59人(重症患者7人を含む)が報告され、残りの患者のバイタルサインは概ね安定していた。現在、すべての患者は武漢の医療機関で検疫されている。治療、死亡なし。59人の患者の中で、最も早い開始時間は2019年12月12日で、最も遅い開始時間は12月29日でした; 163人の密接な接触は、同時の医学的観察のために追跡されており、密接な接触の追跡はまだ進行中です。
【出典】武汉市卫生健康委员会
2019年12月30日
- 17時48分頃、中国武漢の眼科医である李文亮医師(34歳)は約150人が参加するグループチャットにおいて「華南海鮮市場で7名がSARS(重症急性呼吸器症候群)に罹り、我々の病院の救急科に隔離されている」という情報を発信した。
【出典】新型肺炎を武漢で真っ先に告発した医師の悲運 | 財新 | 東洋経済オンライン | 経済ニュースの新基準
※2月1日午前、李医師は核酸増幅検査によって陽性という結果が出て新型コロナウイルスに感染したと診断。2020年2月6日の21時過ぎ、李医師に対して人工肺ecmoを使用して救急治療を行ったが、22時前後、彼が死亡した
2019年12月31日
- 2019年12月31日、中国湖北省武漢市で原因不明の肺炎の症例がWHO中国カントリーオフィスに通知されました。2020年1月3日の時点で、原因不明の肺炎の患者44人が中国の国家当局からWHOに報告されています。報告された44例のうち11例は重症で、残りの33例は安定した状態です。メディアの報道によると、武漢の関連市場は環境の衛生と消毒のために2020年1月1日に閉鎖されました。
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中国湖北省武漢市で原因不明のウイルス性肺炎の発症が相次いでいる。同市当局の12月31日の発表によると、これまでに27人の症例が確認され、うち7人が重体という。中国政府が専門チームを現地に派遣し、感染経路などを調べている。同市によると、患者の多くは市内中心部の海鮮市場の店主らで、発熱や呼吸困難などの症状を訴えているという。対象の患者は隔離され、海鮮市場も消毒処理を進めているが、中国メディアによると、31日も多くの店が通常営業していたという。
2020年1月1日
- WHO:原因不明の肺炎の流行への有事対応として危機対応グループを立ち上げた
【出典】発生からパンデミックまで、WHOの新型コロナ対応 時系列で振り返る 写真6枚 国際ニュース:AFPBB News
2020年1月9日
- 中国:新型コロナウイルスを患者から発見したと発表
- WHO:ウイルス名を暫定的に 2019-nCoV と命名
【出典】https://www.forth.go.jp/keneki/nagoya/id_update/id_update124.pdf
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中国中部の湖北省武漢市でウイルス性肺炎の患者が増えている問題で、病原体を調査している専門家グループが患者から新型コロナウイルスを検出したことを明らかにした。9日、国営新華社通信が伝えた。どの程度の症状を引き起こすかなど病原性の判定にはさらに数週間を要するという。中国工程院の徐建国院士によると、7日までに患者15人から新型コロナウイルスの陽性反応が出たという。過去に中国や韓国で感染が拡大した重症急性呼吸器症候群(SARS)や中東呼吸器症候群(MERS)もコロナウイルスの一種だが、今回は異なる種類という。武漢市当局はこれまでに59人の患者を確認。死者はなく、ヒトからヒトへの感染も報告されていないという。徐氏は「ワクチン開発には数年かかる可能性がある」との見通しを示した。
2020年1月10日
- 中国:患者 41 人から同ウイルスを検出;以後患者数増加
【出典】https://www.forth.go.jp/keneki/nagoya/id_update/id_update124.pdf
- WHO:この時点で人から人への感染はない、または限定的と示唆
【出典】発生からパンデミックまで、WHOの新型コロナ対応 時系列で振り返る 写真6枚 国際ニュース:AFPBB News
2020年1月11日
- WHO:中国より新型コロナウイルスの遺伝子配列情報を受け取る
【出典】発生からパンデミックまで、WHOの新型コロナ対応 時系列で振り返る 写真6枚 国際ニュース:AFPBB News
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中国中部の湖北省武漢市で新型コロナウイルスによる肺炎患者が多数出ている問題で、同市当局は11日、61歳の男性患者が死亡したと発表した。肺炎が拡大した昨年12月以降、死者が出たのは初めて。当局はマスク着用など必要な対策を取るよう呼びかけている。武漢市当局はこれまで、59人の患者を確認したとしていた。新たな発表によると、10日までにこれらの人たちの検査を終え、41人を新型コロナウイルスによる肺炎と診断。このうち死亡した男性は患者が多く出た海鮮市場の出入り業者だった。一方、当局は「1月3日以降、新たな症例は見つかっておらず、ヒトからヒトへの感染も確認されていない」と説明している。農産品を扱う青果市場などで衛生管理を強化するなど、対策を講じていることを強調した。
2020年1月12日
- 2020年1月11日と12日に、WHOは中国の国家衛生健康委員会(中国の保健衛生当局)から本アウトブレイクに関する更なる詳細情報を受け取りました。
- WHOは現在武漢で行われている調査と取り組み対策の質、定期的な情報共有に関する中国のコミットメントについては不安を抱いていません。
- 現在の証拠からは、本アウトブレイクは武漢のひとつの海産物市場における曝露との関係を強く示唆します。この市場は2020年1月1日に閉鎖されています。現時点では医療従事者の感染はなく、ヒトからヒトへの感染の明らかな証拠もありません。中国当局は集中的なサーベイランスと追加対応、更なる疫学調査を続けます。
- 41例の確定症例の中で、一人の死亡が認められています。これは重篤な基礎疾患のあった患者に起こったものです。
- 中国は1月12日に新型コロナウイルスのDNAシークエンス情報を発表しました。これは他国が特異的な診断キットを開発する上で非常に重要な意味を持ちます。
【出典】https://www.forth.go.jp/topics/202001201520.html
2020年1月13日
- タイ:初めての感染者報告(初の中国本土外患者)
【出典】https://www.forth.go.jp/topics/202001201520.html
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タイの保健省は13日、中国の湖北省武漢市からタイを訪れた中国人の女性(61)から、武漢市で多発している肺炎の原因とみられている新型のコロナウイルスを検出したと明らかにした。中国以外での検出は初めてとみられるという。女性はタイの空港に到着した際に発熱などが確認されたため、医療機関で手当てと検査を受けていた。すでに熱は下がり、快方に向かっているという。
2020年1月14日
- WHO:マリア・ファン・ケルクホーフェ氏が記者会見で、確認された41人の患者に基づけば「限定的な人から人への感染が起きる可能性」があると指摘しより広範囲で流行する恐れがあると述べた。
【出典】発生からパンデミックまで、WHOの新型コロナ対応 時系列で振り返る 写真6枚 国際ニュース:AFPBB News
2020年1月15日
- 日本人初の感染者報告;感染地は武漢市
【出典】https://www.forth.go.jp/topics/202001201520.html
2020年1月16日
日本で初の陽性反応が神奈川県で確認されました。
- 中国・武漢市で集団発生している、新型コロナウイルスによる肺炎が日本でも初めて確認された。厚生労働省が16日、発表した。中国では24日から大型連休に入り、人の大移動が始まる。武漢市は日本企業も多く、行き来も激しくなる。感染は広がりを見せるのか。厚労省は現時点でヒトからヒトへと感染が拡大するリスクは低く、過度な心配は必要ないとしている。
厚労省や政府関係者によると、新型コロナウイルスの感染がわかったのは、神奈川県在住の30代の中国人男性。男性は武漢市に滞在していた3日に発熱し、6日に武漢市から帰国。同日、神奈川県内の医療機関を受診した。当初は軽症だったが熱が下がらず、10日に県内の別の医療機関を受診。X線検査で肺炎の症状がわかり入院した。その後、重症化のおそれが出てきたため、14日に医療機関が最寄りの保健所に相談。保健所から厚労省に報告があり、国立感染症研究所が男性の検体を調べたところ、15日夜に新型コロナウイルスに感染していたことを確認した。男性は症状が軽快し、同日に退院し、自宅で療養している。
※この日を境に濃厚接触という用語が使われるようになりました。
【出典】新型肺炎、中国ピリピリ 春節で30億人移動、日本へも:朝日新聞デジタル
2020年1月17日
- 中国中部の湖北省武漢市で集団発生している新型コロナウイルスによる肺炎で、同市当局は16日夜、新たに69歳の男性が死亡したと発表した。新型肺炎による中国での死者は、61歳の男性に続き2人目。一方、タイでは17日、同国で2例目となる感染者が確認された。
2020年1月18日
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中国中部の湖北省武漢市で集団発生している新型コロナウイルスによる肺炎で、香港紙サウスチャイナ・モーニングポストは18日、上海市と広東省深圳市で合わせて3人がウイルスに感染した疑いがあると報じた。感染が確認されれば、中国国内では武漢市以外で初めての事例となる。同紙によると、深圳市では2人が専門病院に隔離され、上海市では1人が診察を受けたとしている。
2020年1月19日
- 中国中部の湖北省武漢市で集団発生している新型コロナウイルスによる肺炎をめぐり、武漢市当局は19日、同市内で新たに17人の感染が確認されたと発表した。これまで公表されていた45人と合わせて、市内の感染者数は計62人となった。
2020年1月20日
- 中国と西太平洋地域出身のWHO専門家が武漢を短期間で現地視察。
【出典】発生からパンデミックまで、WHOの新型コロナ対応 時系列で振り返る 写真6枚 国際ニュース:AFPBB News
- 中国中部の湖北省武漢市で集団発生している新型コロナウイルスによる肺炎をめぐり、中国政府の専門家グループ長は20日、ヒトからヒトへの感染が認められると明らかにした。武漢市は20日、新たに患者1人が死亡したと発表。中国での死者は3人になった。北京市や上海市などでも新たに計20人の患者が出ており、中国内の患者数は少なくともこれまでの3倍超となる218人に達した。
2020年1月21日
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中国中部の湖北省武漢市で集団発生した新型コロナウイルスによる肺炎について、中国政府は21日、法定伝染病に指定し、最大級の防疫対策をとると発表した。中国での死者はさらに増えて6人となり、感染範囲の拡大は止まらない。多くの人が移動する中国の春節(旧正月)を目前に控え、日本政府も対策を強化している。台湾でも初めての感染者が確認された。新型肺炎の感染拡大を受け、政府は21日、首相官邸で関係閣僚会議を開いた。安倍晋三首相は検疫の徹底に加え、情報収集に万全を期すよう指示した。厚生労働省は24日から、武漢から日本への直行便と経由便の機内で、せきや発熱などの症状の有無や日本での連絡先を書く質問票を乗客に配り、空港の検疫官への提出を求める。また、武漢に加えて上海から日本に来る航空機でも、症状があれば空港の検疫所で申告するよう機内アナウンスなどで周知するよう国内外の航空会社に依頼する。
- 中国:湖北省外でも感染者発見。以後中国国内にて加速度的に増加
【出典】https://www.forth.go.jp/topics/202001201520.html
- 中国中部の湖北省武漢市で集団発生している新型コロナウイルスによる肺炎で、武漢市当局は21日夕、同市内で新たに2人が死亡したと発表した。新型肺炎による中国国内の死者は計6人になった。いずれも武漢市内で感染が確認された患者だった。
【出典】新型肺炎、武漢でさらに2人が死亡 中国の死者計6人に:朝日新聞デジタル
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中国中部の湖北省武漢市で集団発生した新型コロナウイルスによる肺炎の問題で、台湾当局は21日、台湾で初めてとなる感染者を確認したと発表した。発表によると、感染者は50代の台湾人女性で中国・武漢で働いていたという。20日に飛行機で台湾に戻った際、発熱やせきがあり、検査をしたところ、21日に感染が確認されたという。
【出典】新型肺炎、台湾でも 武漢で働いていた女性の感染を確認:朝日新聞デジタル
- 中国で新型コロナウイルスによる肺炎が集団発生していることを受け、神奈川県箱根町の駄菓子店が「感染を避けるため」として、中国人の入店を禁止する中国語の貼り紙を掲示した。店主の男性には批判も寄せられている。
2020年1月22日
- 米国:中国・武漢からの渡航者の入国を5つの空港に制限
- 北朝鮮:中国からの観光客の受け入れを全面停止
- 台湾:台湾と武漢間の団体旅行を一時停止
【出典】【最新まとめ】新型コロナウイルスのニュースを時系列で振り返り:感染拡大が広がる新型肺炎 発生〜WHO緊急事態宣言まで | 訪日ラボ
- 中国湖北省武漢市を中心に新型コロナウイルスによる肺炎が広がっている問題で、中国政府は22日、「ウイルスは変異する可能性があり、さらに拡散するリスクがある」との見解を示した。中国国内での死者は17人となり、感染者は540人を超えた。香港・マカオや米国などでも感染者が確認され、感染範囲の拡大が続いている。
- 中国中部の湖北省武漢市を中心に新型コロナウイルスによる肺炎が広がっている問題で、中国の国家衛生健康委員会の専門家グループのメンバーは、ウイルスの潜伏期間について、「現在の病例からすると、平均7日前後。短くて2日から3日、長くて12日だ」と述べた。21日夜、国営中央テレビの番組で語った。
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中国で新型コロナウイルスによる肺炎が広がっている問題で、市場は中国経済への悪影響を懸念し始めた。株価が大きく反応したのが旅行関連の業界だ。人々が感染を避けるため飛行機や鉄道に乗るのを避け、旅行をしなくなる可能性があるからだ。米ナスダックに上場している中国の旅行予約サービスのトリップドットコムの株価は21日、前日終値より8%近く下落。同じくナスダックに上場する華住ホテル集団の下げ幅は10%を超えた。
- 中国中部の湖北省武漢市を中心に集団発生している新型コロナウイルスによる肺炎で、国の専門家グループの一員として現地調査に入った北京大学第一医院の王広発医師がウイルスに感染していたことが分かった。22日、中国国営中央テレビなどが伝えた。王氏は重症急性呼吸器症候群(SARS)研究の第一人者としても知られ、隔離された場所で治療中で、容体は安定しているという。
【出典】SARS研究の第一人者、新型肺炎に感染 現地調査で:朝日新聞デジタル
- 中国中部の湖北省武漢市で集団発生している新型コロナウイルスによる肺炎で、米疾病対策センター(CDC)は21日、中国から帰国した西海岸ワシントン州シアトル近郊に住む30代の男性の感染が確認されたと発表した。米国での感染確認は初めて。これまでに中国のほか、日本、韓国、タイ、台湾でも感染が確認されている。
2020年1月23日
- 中国:武漢市等が交通遮断
- WHO:緊急委員会を開催。PHEIC 宣言は見送ったが、声明の中でヒトーヒト感染を公式に確認
※PHEIC=国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態
【出典】https://www.forth.go.jp/topics/202001201520.html
- がらんとした道路、商品が消えたスーパー、病院につめかける人々……。新型コロナウイルスによる肺炎が集団発生した中国湖北省の武漢市では、住民の生活に影響が出始めている。23日には市当局が公共交通の一時遮断に乗り出し、自分の結婚式を延期しなければならないと悩む男性もいる。電話に応じた地元住民らの言葉には、感染拡大への不安がにじむ。
- 中国中部の湖北省武漢市を中心に集団発生した新型コロナウイルスによる肺炎の影響で、中国で旧正月(春節)に上映が予定されていた映画の延期が6作品にのぼっている。人気映画のシリーズ3作目で、妻夫木聡さんや長澤まさみさんらが出演する映画「唐人街探案3」も、23日に上映延期が決まった。中国メディアが一斉に報じた。
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中国中部の湖北省武漢市で集団発生した新型コロナウイルスによる肺炎が広がるなか、予防に重要なのがマスクだ。武漢市は22日、公共の場所でのマスク着用を指示。中国全土でもマスクの「爆買い」が起きており、ネット通販大手は供給を切らさないよう懸命だ。政府はマスクの増産方針を宣言した。
【出典】新型肺炎、中国でマスクの爆買い 政府は増産方針を宣言:朝日新聞デジタル
- 中国中部の湖北省武漢市で集団発生した新型コロナウイルスによる肺炎の広がりを受け、政府は23日、中国の「感染症危険情報」を引き上げた。最も低い「レベル1」を21日に出し、注意を呼びかけていたが、武漢市に限定してさらに1段階引き上げて「レベル2」とし、不要不急の渡航をやめるよう求めた。
2020年1月24日
- 中国:春節による休日初日(40日で30億人が移動すると予想)
- 中国:感染者数 1,000 人を突破
- 台湾:中国大陸全土への団体旅行を中止
- 米国:トランプ大統領は、2020年1月24日にTwitter上で「アメリカ国民を代表して」中国の習近平国家主席に謝意を表し「中国はコロナウイルスを封じ込めるためにとても懸命に働いている。米国は彼らの頑張りと透明性に大いに感謝している」と述べ、「すべては丸くおさまるだろう」と断言した
- 国内:日本人2 人目の感染者報告
【出典】https://www.forth.go.jp/topics/202001201520.html
【出典】【最新まとめ】新型コロナウイルスのニュースを時系列で振り返り:感染拡大が広がる新型肺炎 発生〜WHO緊急事態宣言まで | 訪日ラボ
- 中国湖北省武漢市などで新型コロナウイルスによる肺炎が広がっている問題で、中国政府によると、中国国内の感染者は24日までに870人以上、死者は26人に増えた。感染者が見つかった地域は29省市に達し、ほぼ中国全土に広がった。日本政府は同日、湖北省の「感染症危険情報」を2番目に強い「レベル3」とし、渡航中止を勧告した。感染と影響の拡大はやむ気配がないが、世界保健機関(WHO、本部スイス・ジュネーブ)は23日夜、「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」の宣言を見送った。
【出典】新型肺炎、ほぼ中国全土に広がる 死者は26人に増加 [新型コロナウイルス]:朝日新聞デジタル
- 中国・武漢市を中心にした新型肺炎の集団発生が、経済活動に影を落としている。進出している日系企業では、閉店や現地への出張禁止が相次ぐ。中国では25日から「春節」と呼ばれる旧正月。訪日客を当て込んだ日本の春節商戦への影響も心配される。武漢市の人口は、およそ1100万人。日本貿易振興機構(ジェトロ)によると、日系企業は年10社のペースで増えており、周辺地域を含めて約160社が進出済みだ。ファーストリテイリングは市内のユニクロ全17店を23日から閉めている。公共交通がとまって従業員の出勤が難しい。営業を再開する時期は決まっていない。市内のイオンモール3店も26日まで閉店。27日以降は未定という。【出典】ユニクロ、イオンは営業停止 新型肺炎、日系企業も打撃 [新型コロナウイルス]:朝日新聞デジタル
- 中国で新型コロナウイルスによる肺炎が集団発生していることに関連し、ツイッターなどのSNS上で「関西空港から入国した武漢市の観光客から熱を覚知したが、検査前に逃げた」などとする情報が拡散した。関西空港検疫所は「事実ではなく、フェイクニュースだ。惑わされないようにして欲しい」と内容を全面否定している。
- 中国・武漢市で発生した新型肺炎の感染が広がっていることを受け、日本航空と全日空は24日から、日中両国を結ぶすべての旅客便の客室乗務員にマスクをつけさせることにした。
【出典】日本と中国結ぶ全便、CAがマスク着用 日航と全日空 [新型コロナウイルス]:朝日新聞デジタル
- 中国で新型コロナウイルスによる肺炎が集団発生している影響で、中国各地の観光地で営業を取りやめる動きが広がっている。多数の人が密集する場所で感染のリスクが高まることを配慮した動きだ。24日から春節の大型連休が始まったが、例年のようなにぎわいとはいかないようだ。上海ディズニーランドは24日、「感染症の蔓延(まんえん)を防ぎ、遊覧客や職員の安全を守るため」として、25日から営業を一時取りやめるとSNSで発表。再開の時期は「追って連絡する」として明らかになっていない。
- 中国中部の湖北省武漢市を中心に新型コロナウイルスによる肺炎が集団発生している問題で、日本政府は24日、湖北省の「感染症危険情報」を「レベル3」とし、渡航中止を勧告した。湖北省以外の中国の感染症危険情報は、最も低い「レベル1」のまま。
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新型コロナウイルスによる肺炎が広がる中、大阪市内のドラッグストアではマスクの売れ行きが急増している。「マスクをあるだけ持ってきて」。店員が倉庫に向かって声をかけた。外国人旅行者でにぎわうダイコクドラッグ道頓堀御堂筋店(大阪市中央区)では23日午後、マスク売り場を急きょ店頭に設け、一番目立つ場所に置き始めた。売り場では、中国などからの旅行者がスマホで商品を調べながら大量買い。ウイルス対策を施したマスクで、店頭から姿が消えたものもある。追加の発注をしているが問屋にも在庫がないという。エリアマネジャーの男性は「売り切れるなんてことは初めて。予想だにしていなかった。明らかに新型肺炎の影響です」と話す。周辺の系列店舗でも同じような状況で、店長は「売れすぎて、怖い」と戸惑いを隠せない。
【出典】「マスクあるだけ持ってきて」爆買いで売り切れも 大阪:朝日新聞デジタル
2020年1月25日
- 中国政府は海外旅行を事実上禁止を決定
- フランスで初の感染症例確認(3人)
【出典】【最新まとめ】新型コロナウイルスのニュースを時系列で振り返り:感染拡大が広がる新型肺炎 発生〜WHO緊急事態宣言まで | 訪日ラボ
- 中国で新型コロナウイルスによる肺炎が広がっている問題で、中国国営中央テレビは25日、北京市政府が26日から市境を超えるすべてのバスの運行を停止すると報じた。湖北省武漢市から波及した脅威が、首都の移動制限にまで及ぶことになる。
- 武漢市では24日、新型肺炎の患者を専門的に受け入れる臨時病院の建設が急ピッチで始まった。建設地には約100台の重機が投入され整地を開始。工事は春節による大型連休を返上して24時間態勢で行われ、2月3日にオープンするという。工期はわずか11日間という異例の「超突貫工事」だ。
2020年1月26日
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中国・武漢市(湖北省)で発生した新型コロナウイルスによる肺炎の拡大を受け、日本政府は26日、武漢に在留する日本人のうち希望者の帰国を支援する方針を決めた。中国政府は同日、この肺炎による死者が前日から15人増え56人となったと発表。世界の感染者は14の国と地域で計2千人を超えた。安倍晋三首相が26日夕、発表した。記者団に対し、「中国政府との調整が整い次第、チャーター機などあらゆる手段を追求して希望者全員を帰国させる」と語った。外務省はホームページ上で、帰国希望者にパスポート番号や連絡先など必要な情報を登録するよう呼びかけている。茂木敏充外相は同日夜、中国の王毅(ワンイー)外相と電話で協議し、協力を要請。王氏から理解を得られたという。政府関係者によると、28日にチャーター機を現地へ派遣する方向で調整しているという。
- 中国・武漢市で発生した新型コロナウイルスによる肺炎が拡大したことから、日本政府は26日、現地の在留邦人の帰国をチャーター機を使うなどして支援する方針を決めた。武漢には多くの大手企業が進出しており、各社が駐在員の帰国の検討を始めている。現地企業との合弁の自動車工場を持つホンダは、駐在員や家族ら約30人の大半を、政府のチャーター機に乗せて帰国させることを決めた。数人は保守点検のために残る。武漢の工場はもともと春節期間は休業予定だが、今後の操業の見通しは未定という。
- 中国・武漢市で発生した新型コロナウイルスによる肺炎で、厚生労働省は26日、団体のツアー旅行で来日し、愛知県を含む複数の府県に滞在していた武漢市在住の40代男性の感染を確認したと発表した。国内での感染確認は4人目。
2020年1月27日
- 中国:死者数 100 人を突破
【出典】https://www.forth.go.jp/topics/202001201520.html
- 中国湖北省武漢市で発生した新型コロナウイルスによる肺炎の拡大で、中国の旅行会社を統括する中国旅行社協会は25日、中国政府の要求に基づき、国外旅行を含む全ての団体ツアー旅行を27日から一時禁止とすることを決めた。
【出典】中国、海外への団体旅行を禁止 27日から 新型肺炎:朝日新聞デジタル
- 新型コロナウイルスによる肺炎の猛威にさらされている中国で、感染拡大を防ごうと、生活を制限する動きが各地に広がっている。長距離バスなどの交通機関の停止に加え、商業施設の営業停止も出ており、長引けば経済への悪影響が避けられそうにない。
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中国の湖北省武漢市を中心に新型コロナウイルスによる肺炎が広がっている問題で、中国国家衛生健康委員会は27日、湖北省でさらに24人が死亡し、全国の死者は計80人になったと発表した。感染者も全国で769人増えて計2744人に達し、ほかに5794人に感染の疑いがあるとした。中国政府は27日、全国的な感染の拡大を受け、今月30日までだった春節(旧正月)の休日を2月2日まで延長すると発表した。各地の幼稚園や小中高校、大学の授業再開も延期される
- 中国の新型コロナウイルスによる肺炎が広がっている問題で、北朝鮮当局が朝鮮総連に対し、中国を経由した在日朝鮮人の訪朝を当面の間は受け入れないと伝えた。日朝関係筋が明らかにした。入国制限は数カ月間に及ぶ可能性があり、総連は故金正日(キムジョンイル)総書記の誕生日(2月16日)に向けた祝賀団の派遣もできなくなったという。
- 中国・武漢市(湖北省)で発生した新型コロナウイルスによる肺炎の拡大をめぐり、安倍晋三首相は27日の衆院予算委員会で同ウイルスによる感染症について「入院措置や公費による適切な医療を可能にするため」として、28日の閣議で感染症法上の指定感染症等に指定する方針を示した。
- 新型肺炎の感染拡大への懸念から、27日の東京株式市場は全面安となり、日経平均株価は前週末の終値より483円67銭安い2万3343円51銭で取引を終えた。下げ幅としては今年に入って最大で、2019年3月25日以来約10カ月ぶりの大きさとなった。
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フランス政府は26日、武漢に滞在する自国民を空路で退避させる方針を明らかにした。希望者を募り、中国政府の同意を得た上で週内に直行便で帰国させる。仏ではこれまでに3人の感染が明らかになっている。仏政府は機内に医療従事者を同行させるほか、潜伏期間を考慮して2週間は専用の受け入れ施設に滞在させる計画だ。仏メディアによると、対象者は数十~数百人になる見通し。米国もこれまでにチャーター機を28日に運航し、武漢の米総領事館員と米国民を退避させることを表明。オーストラリアも同種の措置を検討している。
【出典】仏・米も武漢にチャーター機派遣 新型肺炎対策 [新型コロナウイルス]:朝日新聞デジタル
2020年1月28日
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新型肺炎の発症が最初に確認された湖北省の省都・武漢市の周先旺市長が27日、中国国営中央テレビのインタビューで「(感染状況の)情報公開が遅れた」と認めた。一方で「地方政府は情報を得ても、権限が与えられなければ発表することはできない。この点が理解されていない」とも発言。情報提供の遅れは、中央政府の対応にも原因があることを示唆した格好だ。武漢市では9日に新型ウイルスが検出されて以降、感染者数が40~60人程度で推移し、あまり変化がなかった。だが、習近平(シーチンピン)国家主席が20日に「蔓延(まんえん)を抑え込め」と指示を出すと、感染者数が急増した。
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中国の習近平(シーチンピン)国家主席は28日、訪中した世界保健機関(WHO)のテドロス・アダノム事務局長と会談した。国営中央テレビによると、習氏は「透明で責任ある態度で国内外に情報を発信し、国際社会との協力を強める」と述べた。アダノム氏は中国側の対応の速度や規模を評価した上で、「WHOは科学と事実に基づき判断を下し、過度な反応には反対する」と述べたという。アダノム氏は王毅(ワンイー)国務委員兼外相とも会談。中国外務省によると、アダノム氏は「自国民を撤収させる国もあるが、我々はそういう主張はしていない」と指摘した。チャーター機を派遣する日米などの動きを念頭に置いた発言とみられる。
- 中国で新型コロナウイルスによる肺炎が広がっている問題で、湖北省政府は28日、前日から死者が24人増えて100人に達したと発表した。首都・北京でも27日に初めて死者1人が確認され、全土の死亡者数は少なくとも106人に達した。感染者も湖北省だけで新たに1291人増え、全土で計4千人を超えた。
- 新型コロナウイルスによる肺炎の拡大をうけ、韓国政府は帰国を希望する自国民らのためにチャーター機を現地に派遣する準備を始めた。28日午後にも正式決定する方針だ。
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新型コロナウイルスのヒトからヒトへの二次感染が28日、国内で初めて確認された。発生地の中国・武漢市(湖北省)への滞在歴のないバス運転手の男性が、感染していた。世界的に感染が拡大する中で「想定された事態」としつつ、国内ですでに感染が広まっている可能性を指摘する専門家もいる。奈良県の会見は午後7時半から始まった。会見に臨んだ県の鶴田真也・医療政策局長によると、男性が武漢市からのツアー客を乗せたのは2回。今月8~11日(乗客31人)と、12~16日(乗客29人)。男性は8日からのツアーではマスクは着用していなかったが、12日からのツアーでは着用していたという。
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政府は28日、新型コロナウイルスによる感染症について、感染症法上の指定感染症に指定する政令を閣議決定した。2月7日に施行される。指定は2014年の中東呼吸器症候群(MERS)以来、5例目。指定により、1年間の期限つきで危険度の高い感染症と同じように患者に入院を勧告したり、就業を制限したりできる。勧告に従わない場合は強制入院させることもできる。医療費は公費負担となり、患者を診察した医師はすべて保健所に報告することが求められる。
- 武漢市内にいる日本人の希望者をチャーター便で帰国させると発表
本人負担で、片道約8万円を請求する方針(ANAのボーイング767-300ERを使用)厚生労働省は「人権侵害に当たり、法的にも権限がない」として、退避した日本人の強制的な隔離をせず、自主的な医療施設の検診を呼びかける方針。外務省によれば、28日朝時点で帰国を希望しているのは650人程度。28日夜に羽田空港をたつ第1便には約200人が搭乗する予定
【出典】【政治デスクノート】不公平なチャーター機「政府負担」は将来に禍根を残す 酒井充(1/4ページ) - 産経ニュース
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中国・武漢市(湖北省)で発生した新型コロナウイルスによる肺炎拡大を受け、現地邦人の帰国を支援するため日本政府が用意するチャーター機の第1便を28日夜に派遣する方向で最終調整に入った。茂木敏充外相が記者団に明らかにした。約200人が搭乗し、帰国は29日午前になる見通しだ。政府は当初、28日午前に出発させる方向で調整していた。日本政府関係者によると、中国側の受け入れ態勢の事情だという。菅義偉官房長官は同日午前の閣議後会見で「中国から許可を得られれば、出発できる態勢は整えている」と述べた。茂木氏によると、28日朝時点で帰国希望者は約650人。第1便は中国到着後、29日午前に現地を出発して午前のうちに帰国する予定だという。第2便も派遣する方向だが29日以降の日本出発となる見通し。28日朝の公明党会合では、外務省の担当者がチャーター便の運航に関して「おそらく2便では足りない。政府専用機(使用)の可能性も排除していない」と説明した。
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オリエンタルランドは28日から、中国で発生した新型コロナウイルスによる肺炎の拡大を受け、東京ディズニーランド(TDL)などで働くスタッフら計2万人にマスクの着用を認める。同社によると、救護スタッフを除く園内スタッフにマスク着用を認めるのは今回が初めて。
【出典】TDL、初めてスタッフにマスク許可 新型肺炎拡大で :日本経済新聞
2020年1月29日
- 米国:国立衛生研究所 新型肺炎のワクチン開発に着手
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中国国内の新型コロナウイルスによる肺炎の感染者は、中国政府の29日の発表で5974人。同じコロナウイルスによって起き、2002~03年に流行した重症急性呼吸器症候群(SARS)の中国国内の感染者数5327人(世界保健機関=WHO調べ)を上回った。SARSと比べて、新型ウイルスはどんな特徴があるのか。WHOなどによると、SARSでは患者のおよそ20%が呼吸不全などで重症化し、中国国内では7%、世界全体では9・6%が亡くなった。一方、新型ウイルスではこれまでに約20%が重症化し、2・3%が死亡している。SARSの流行時にWHOで封じ込めに当たった東北大の押谷仁教授(ウイルス学)は、新型ウイルスによる致死率がSARSよりも低いことに着目。「重症な肺炎に進行せず、発熱やせき、くしゃみといった症状で収まる人が今回は多いのでは」とみる。
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中国で新型コロナウイルスによる肺炎が広がっている問題で、中国国家衛生健康委員会は29日、感染者が前日から1459人増えて5974人に達したと発表した。死者も初めて四川省で確認された1人を含め、前日より27人増の133人になった。中国本土の感染者数は2002~03年に流行した重症急性呼吸器症候群(SARS)を上回った。中東諸国で初めてアラブ首長国連邦(UAE)でも感染が確認された。世界保健機関(WHO)によると、約7カ月蔓延(まんえん)したSARSで、中国の感染者は5327人。新型肺炎は、昨年12月に症例が確認されてから1カ月余りでSARSを上回った。
- 中国で新型コロナウイルスによる肺炎が広がっている問題で、オーストラリア政府は29日、中国・湖北省にいる豪州人を退避させるため、チャーター機を手配すると発表した。同省には現在、豪州人が600人以上滞在しているが、乳幼児や高齢者を優先して退避させる。豪州入国時には、インド洋にある豪領のクリスマス島に設ける隔離施設で検疫をして、14日間はとどまるよう求めるという。
- 厚労省は、帰国した邦人を含め武漢周辺に滞在歴がある中国からの入国者らの症状を一元的に把握する「健康フォローアップセンター」を設置した。空港や海港の検疫所で当事者から回収した質問票で滞在歴や有症者との接触歴などを把握し、最長2週間とされる潜伏期間の間に電話やメールで発熱やせきの有無などを確認する。
- 新型コロナウイルスによる肺炎が発生した中国・武漢市(湖北省)にいる日本人を帰国させる目的で、日本政府が派遣した民間チャーター機の第1便が29日午前、羽田空港に着き、206人が帰国した。30~50代の男性3人と50代の女性1人の計4人が東京都大田区の荏原病院に搬送された。関係者によると、うち3人は37度台の熱があり、1人はせきが出るという。
【出典】日本人乗せたチャーター機が羽田に到着 4人を病院搬送:朝日新聞デジタル
- 新型コロナウイルスによる肺炎が発生した中国・武漢市(湖北省)から帰国した約200人が29日、千葉県勝浦市の「勝浦ホテル三日月」に経過観察のため、一時滞在することになった。
【出典】帰国者受け入れの勝浦のホテル、使い捨て食器などで対応 [新型コロナウイルス]:朝日新聞デジタル
- 厚生労働省は29日、大阪府内の40代の女性が新型コロナウイルスに感染したことを確認したと発表した。女性はツアーガイドで、28日に感染が確認された奈良県の男性が運転するバスに乗務し、武漢市からのツアー客のガイドを務めていたという。
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政府は29日、新型コロナウイルスによる肺炎が発生した中国・武漢に滞在している日本人を帰国させるため、第2便のチャーター機を午後8時に武漢に向けて出発させる。現地で帰国希望者を乗せ、30日午前7時半に羽田空港に到着予定だ。第1便は206人を乗せ、29日午前に到着した。帰国希望者が残り約440人いるという。菅義偉官房長官は同日午後の記者会見で「帰国を希望されている邦人については、すべて帰国できるよう取り組んでいる」と述べた。
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新型コロナウイルス情報の扱いをめぐり、大阪府の吉村洋文知事は29日、厚生労働省の姿勢について「一切情報を出さないやり方は不十分。対応は間違っている」と批判した。奈良県在住のバス運転手の感染が確認され、東京や大阪を訪れたことが分かっているが、立ち寄り先などを公表しないことへの不満だ。バス運転手だけでなく、運転手のバスに乗っていた湖北省武漢市から訪れたツアー客の足取りも厚労省は公表していない。吉村知事はこの日の記者会見で「情報公開で混乱を招くとの意見もある」との見方も示した上で「あまりにも公開しなさすぎ。適切な情報が開示されなければ国民は不安になる。情報は国民のものだ」と指摘した。
- トヨタ自動車は29日、新型コロナウイルスによる肺炎の拡大を受け、中国国内の完成車工場の操業を2月9日まで停止すると発表した。各地域の当局から春節休暇後の操業再開の時期を延期するよう通知が出ていることや、操業を再開しても部品調達ができなくなる可能性などを考慮した。
2020年1月30日
- 中国で集団発生した新型コロナウイルスによる肺炎について、世界保健機関(WHO、スイス・ジュネーブ)は29日午後(日本時間30日未明)、この新型肺炎の感染拡大が「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」に当たるか検討するため、専門家委員会による緊急会合を30日午後(日本時間同日夜)に開くと表明した。
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中国で集団発生し、感染が中国国外に広がっている新型コロナウイルスについて、世界保健機関(WHO、本部スイス・ジュネーブ)は30日に専門家委員会による緊急会合を開き、「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」を宣言した。緊急事態は、感染が国境を越えて広がり、感染拡大防止に国際的な対応が必要な場合に、専門家委の判断を踏まえWHOの事務局長が宣言する。緊急事態宣言は、アフリカのコンゴ民主共和国で発生したエボラ出血熱について昨年7月に出されて以来、6例目。
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世界中に感染が広がりつつある新型コロナウイルスによる肺炎で、中国では密接な接触による人から人への感染が昨年12月半ばから起きていたことがわかった。中国疾病対策センターなどのグループが、29日付の米医学誌ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシンで発表した。中国国内で発症し、1月22日までに病気の経過や行動が確認できた患者425人を分析した。患者の平均年齢は59歳で、15歳未満はいなかった。感染から発症までの期間は平均5・2日で、95%の患者で12・5日以内だった。原因ウイルスが1人の患者から平均2・2人に広がっていると見積もった。感染源の疑いのある武漢市の海鮮市場は1月1日に閉鎖された。グループは、閉鎖以前と以後の患者の状況を分析。閉鎖以前にこの市場に行ったことがある患者は55%を占めたが、閉鎖以降では1割弱にとどまった。
- 中国・武漢市で発生した新型コロナウイルスによる肺炎をめぐり、カナダ・トロント近郊の公立校に子どもを通わせる保護者ら約1万人が、中国から帰国した児童・生徒を隔離するよう教育委員会に求める署名をしたことが波紋を広げている。行政や中国人コミュニティーは「差別につながる」と反発している。
- 地中海を航行中の大型クルーズ船内で30日、新型コロナウイルスによる肺炎が疑われる例が発生し、イタリアの保健当局は、マカオから来た男女2人の検体をローマ市内の病院に送った。同日夜(日本時間31日未明)までに、ともに陰性と確認されたが、クルーズ船の乗客約7千人がローマ近郊のチビタベッキア港に停泊した船内で半日にわたって待機させられた。
- 中部空港(愛知県常滑市)を発着する国際線が苦戦している。新型コロナウイルスによる肺炎の感染拡大で、国際線の半分を占める主力の中国便が減少。2月末までに武漢以外の中国便もさらに50便ほど運休する見通しだ。ビジネス客の伸び悩みで減便・運休に踏み切る航空会社も出ている。
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中国・武漢市を中心にした新型コロナウイルスによる肺炎の感染拡大で、日本の百貨店に販売員のマスク着用を認める動きが広がっている。一部の売り場ではマスクを義務づけるところも出てきている。百貨店ではこれまで、「明文化はしていなかったが、客に失礼になる」(松屋)などとして、販売員のマスク着用を基本的に認めてこなかったが、訪日中国人客の割合が高くなるなかで、販売員の健康と安全を考慮して認めることにした。
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中国・武漢市で発生した新型コロナウイルスによる肺炎の拡大を受け、日本国内の店頭ではマスクなどが品薄になっている。感染対策に関心が高まり、日本人に加え、訪日した中国人も購入に走っているためだ。メーカーは出荷や増産に追われている。
【出典】マスク品薄「当分入荷はない」 会社の指示で大量買いも [新型コロナウイルス]:朝日新聞デジタル
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中国・武漢市(湖北省)で発生した新型コロナウイルスによる肺炎が広がっている問題で、厚生労働省は30日、チャーター機の第1便で29日に武漢市から帰国した日本人のうち、ウイルス検査に同意しなかった2人が、検査を受けたいと申し出たことを明らかにした。現在、検査を受ける医療機関を調整中という。第1便では206人が帰国。204人がウイルス検査を受けたが、2人は検査に同意せず、帰宅していた。検査を受けた204人のうち、3人の感染が30日に判明、このうち2人は症状がないのに陽性反応が出ていた。
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新型コロナウイルスに感染した患者の立ち寄り先を公表するかどうかをめぐって、国と地方自治体の対応に違いが出ている。厚労省は「感染防止に必要ない」との立場だが、大阪府は「情報がないと住民は不安になる」と主張。府は30日、一部行動歴を独自に公表した。「正確な情報をお伝えすることが皆さんの冷静な判断・行動につながっていく。不安を生まないため、適正な情報開示が必要だ」
- 新型コロナウイルスによる肺炎への感染予防をめぐり、京都府木津川市の府山城南保健所を装った不審なメールが出回っていることが30日、わかった。同保健所はコンピューターウイルスに感染する恐れがあるとして、添付ファイルを開かず削除するよう呼びかけている。
- 中国の湖北省武漢市を中心に感染が広がる新型肺炎について、京都府は30日夜、京都市内に住む20代の中国人女性が新型コロナウイルスに感染したことを確認したと発表した。女性は今月16~22日、武漢市に滞在したという。同府内での感染確認は初めて。
- 患者の多くは武漢市内の海鮮市場の関係者でSARSと同じくコロナウイルスによる感染症ということで海外メディアが一斉に報道。患者は武漢市が大半で北京・深セン・上海・タイ・韓国・日本でも出ている。この時は、患者のくしゃみが届く1~2m以内に長時間滞在するなどといった限定的な状況のみで伝染すると考えられていた。SARSを引き起こしたコロナウイルスは蝙蝠が持っていたものということ、武漢市の海鮮市場の関係者の感染が多かったことや、蝙蝠を含む野生動物が売られていたことが確認されていたことで、これらが感染源ではないかと言われた。当初、武漢市は2020年1月3日以降の感染はないと繰り返していましたが、それ以降の感染者が次々と現れたことで中国の隠蔽体質が露見。中国在住の日本人の間では武漢にあるウイルス研究所から実験中のウイルスが外部に漏れて拡散したのではないか?という噂まで流れた
【出典】週刊文春(2020年1月30日号)
2020年1月31日
- 中国:感染者数 10,000 人を突破
- 新型コロナウイルスによる肺炎の感染拡大を受け、中国国内で予定されていたイベントが相次いで中止や延期に追い込まれている。いまやスポーツや文化においても大きな市場となった中国。感染拡大の影響は今後も広がりそうだ
- 中国・湖北省武漢市を中心に感染が拡大している新型コロナウイルスによる肺炎で、米疾病対策センター(CDC)は30日、米国でヒトからヒトへの二次感染を初めて確認したと発表した。
- 新型コロナウイルスによる肺炎の感染が広がっている問題で、中台関係の緊張が台湾側に影を落としている。武漢に取り残された台湾人の救出について交渉は進まぬまま。中台問題のあおりで台湾は世界保健機関(WHO)の会合からも排除されているため、世界的な防疫に抜け穴ができる懸念も指摘されている。
【出典】台湾人、武漢から救出されず 不仲のせいで「抜け穴」に:朝日新聞デジタル
- ヒトからヒトに感染する新型コロナウイルス。症状がない人からの感染が起こることは中国で報告されていたが、新たにドイツでも確認された。ドイツの医師らが30日付の米医学誌ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシンに詳細を報告した。
【出典】新型肺炎、ドイツでも症状ない人から感染 渡航歴なし [新型コロナウイルス]:朝日新聞デジタル
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安倍晋三首相は31日午前の衆院予算委員会で、新型コロナウイルスの拡大に関連し、政府が感染症法上の指定感染症に指定する政令の施行日を6日間前倒しし、2月1日に施行する方針を示した。これにより、感染者の入国拒否が可能になる。首相は「我が国に入国しようとする者が(同ウイルスの)感染症である場合には入国を拒否する。感染者であることが確認できない場合であっても、入国管理を強化するべく運用を速やかに検討する」と答弁した。
【出典】新型肺炎、首相「感染者の入国拒否」 政令施行日前倒し:朝日新聞デジタル
- 国内:厚生労働省電話相談窓口設置
【出典】https://www.forth.go.jp/topics/202001201520.html
- 中国の湖北省武漢市を中心に新型コロナウイルスによる肺炎が広がっている問題で、安倍晋三首相は31日、湖北省に2週間以内に滞在歴のある外国人と、湖北省発行の中国旅券を所持する外国人は、特段の事情がない限り当分の間、入国を拒否すると表明した。症状の有無は問わない。また、感染症法上の指定感染症に指定する政令施行を6日間前倒しし、2月1日からの施行を持ち回り閣議で決めた。
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政府は31日午後、中国全土の「感染症危険情報」を「レベル2」に引き上げ、不要不急の渡航をやめるよう求めた。湖北省武漢市を中心に新型コロナウイルスによる肺炎が拡大しているため。21日に最も低い「レベル1」を出して注意を呼びかけていたが、感染が拡大している状況を受けて1段階引き上げた。感染症危険情報は、新型インフルエンザなど危険度の高い感染症に関係して外務省が4段階で出す安全情報。政府は24日に武漢市を含めた湖北省全域を2番目に強い「レベル3」とし、渡航中止を勧告している。
- 新型コロナウイルスによる肺炎が発生した中国・武漢市(湖北省)から、日本人149人が31日午前、日本政府のチャーター機で羽田空港に到着した。28日夜から始まった全日空機による輸送の第3便。30日深夜に羽田空港を出発し、31日未明に武漢空港に到着していた。
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安倍晋三首相は31日午前の衆院予算委員会で、新型コロナウイルスによる肺炎が発生した中国湖北省武漢市の滞在邦人を退避させる日本政府の民間チャーター機にかかる費用について「政府が負担する方向で検討する」と明らかにした。
政府はこれまで、民間チャーター機で帰国した邦人からエコノミークラスの片道の正規料金に相当する約8万円を徴収する方針だったが、与党からも反発の声があがっていた。
自民党の二階俊博幹事長は30日のCS番組の収録で費用負担に関し「政府が対応しないといけない」と強調した。公明党の山口那津男代表も同日の党中央幹事会で「政府は負担を帰国者に負わせるようなことがないように配慮してほしい」と語っていた。
- 河野太郎防衛相は31日、新型コロナウイルス問題に対応するため、自衛隊を派遣することを決めた。防衛省がチャーターしている民間貨客船「はくおう」を東京湾に移動させ、中国・武漢からの帰国者の一時滞在先がさらに必要となった場合に備える。
- 中国・武漢市で発生した新型のコロナウイルスによる肺炎の拡大は、中国での経済活動を停滞させ、流通業や製造業など幅広い日系企業にも影響を及ぼし始めた。多くの店が閉まり、工場の操業停止も長引く。景気の先行きにも影を落としそうだ。
- 中国・武漢市で発生した新型コロナウイルスによる肺炎の問題で、国際郵便が遅延する可能性が出てきた。日本郵便によると、中国や香港、マカオあての国際郵便物が急増している。春節で来日中の観光客のお土産に加え、マスクを送る人が増えていることが理由のようだ。
と、ここまでが、2020年1月までに起きたことになります。
2020年1月24日から中国は春節で連休となりました。しかし、1月27日から禁止となったのは、団体ツアー旅行で個人で出かける分には禁止にはなっていませんでした。
1月27日の時点で中国の死者数は100人を超えているにも関わらず、武漢市以外は交通を遮断していなかったので、世界中にコロナが、ばら撒かれたのが、この時期だと言えます。日本は1月の時点で何の対策も行わず、中国人観光客を受け入れてしまったことになります。