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もっと早く教えてくれよって思った内容を書いていきたいと思います。

金沢の地元情報誌の出版社が自己破産

金沢倶楽部が破産手続き?

(株)金沢倶楽部(TSR企業コード:580090116、法人番号:8220001002065、金沢市泉野出町2-22-12、設立1982(昭和57)年7月、資本金2400万円、山田元一社長)は4月20日までに事業を停止し、破産手続きを菅野昭夫弁護士ほか2名(弁護士法人金沢合同法律事務所、同市兼六元町9-40、電話076-221-4111)に一任した。


負債総額は約6億円。

タウン誌の発刊を主体に展開。発刊する「Clubism」や「月刊金澤」などは幅広い購読者層を有していた。このほか、グラフィック広告、TVCM、WEBプロモーションなどの広告代理業も手掛けていた。
2004年12月期にはピークとなる売上高約18億3200万円をあげたものの、以降は減収で推移し、2010年12月期の売上高は約11億1300万円まで低下。その後も、売上は低下傾向をたどり、2018年12月期には約8億円にまで落ち込んだ。財務面も多額の債務を抱え、資金繰りは逼迫していた。

こうしたなか、「新型コロナウイルス」感染拡大の影響により飲食業界からの広告出稿が進まず、事業継続を断念した。

【引用】東京商工リサーチ

この報道を知り、えっ?今、なんて言ったの?という感じでした。

金沢倶楽部は、1982年7月に設立した会社で、金沢の病院、歯科、薬局といった待合室には、金沢倶楽部の「Clubism」と「金澤」は必ず置いてありました。

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僕は、「Clubism」という名前より、「CLUB」の方が馴染みがあります。

2006年9月号から、Coubismに名前が変わったようで、表紙がしっかりした雑誌になってからは、何となく読みにくくなり購入することがなくなりました。

待合室等に置く際には週刊誌のような薄い表紙より、しっかりした表紙の方が傷みにくく、読みやすいということもあったのでしょうが、僕は本でも表紙が分厚いハードカバーは読みにくいので、ソフトカバーの方が好きです。

 

報道を見て負債総額が6億円が気になりました。

新型コロナウイルス」感染により外出自粛が増えて飲食店なども広告を出す余裕がなく経営的に厳しくなったのでしょう。それにしても、売上が8億円の企業で、負債総額が6億円は多すぎる気がします。

金沢は、2月21日に初めての新型コロナ感染者が出ています。そして3月27日に谷本知事が「金沢に来てください」と発言していたので観光業が厳しくなっていたのは間違いありません。

seege.hatenablog.com

しかし、2か月くらいで売上が8億円規模の企業で6億円の負債というのは多すぎます。

考えられるのは、元々かなりの額の負債があったということです。

帝国データバンクによると、金沢倶楽部の売上比率は、自社媒体への広告、他社への広告代理店業務、イベントの企画あっせんなどで75%を占めていたということで、書籍販売は15%しかなかったということです。つまり書籍販売以外の広告に依存していたことになります。

最近はフリーペーパー等の競合が増えたことで、広告単価も下がり厳しい状況が続いていたということです。

新型コロナ感染によるイベントの中止や延期、広告も激減すれば、収入も激減です。

これで元々あった負債があれば、今回の結果は回避できるはずがありません。

金沢倶楽部に限らず、広告収入に依存している企業は、現在、かなり厳しいのでしょう。稼ぎ時のGWが終わるまで休業する店舗が多いので広告は意味がありませんから、広告も自粛です。飲食店は営業はしていても外出自粛で人が来ません。よってこちらも広告を出すことは外出してくださいということに繋がるので広告は出しにくいはずです。実際、テレビを見ていても、CM枠が余っているためだと思いますが、「公益社団法人ACジャパン」のCMが流されることが増えているように思います。

今はYouTuberのように広告収入で生活している方も多いので、広告が減っているなかYouTubeに動画をアップする方も増えているので広告収入の分配は減るはずです。

そんな心配をしていたときに金沢倶楽部の破産申請だったので現状の深刻さを実感しています。 

金沢倶楽部が発行していた雑誌は、コロナ騒動が収まれば何とか復活して欲しいと願っている方は多いはずです。

地元企業が金沢倶楽部の元従業員の方を救済したいということで手を上げています。

 

www.cyberstation.co.jp

いずれにしても、金沢から長年親しまれてきた雑誌が消えてしまうことになりました。 

2019年12月号には浜辺美波さん、2020年1月号には広瀬すずさんが表紙を飾り2か月分の雑誌が平積みで店頭に並んでいた光景が珍しくて印象に残っていました。

この時は、まだこんなことになるなんて、予想もできませんでした。

Amazonでまだ、販売されていますが、既に通常価格の2倍以上になっています。

Clubism(クラビズム) 2019年 12 月号 [雑誌] 表紙 浜辺美波
 
Clubism(クラビズム) 2020年 01 月号 [雑誌] 表紙 広瀬すず
 

できることなら、現在のような広告重視の内容ではなく収益を考えない、純粋な地元情報誌として復活して欲しい気持ちがありますが、今の状況では難しいでしょうから、日常の当たり前の生活を取り戻してからということになります。

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