県民より観光の石川県
県民より観光を重視する石川県の知事が問題発言をして問題になっています。
2020年3月27日(金)の夕方にテレビのニュースを見ていた時のことです。
東京都では新型コロナウイルスの拡大が止まらないということで週末の外出を自粛してくださいと報道されているなかで、石川県の谷本正憲知事は「新型コロナウイルス感染症対策本部会議」で東京都民に向けて石川県に来てくださいといったことを発言しました。以下は、谷本知事が実際に話していた発言の一部です。
自宅でずーっと自粛生活を続けるというのは、やっぱり人間としては耐えられない部分がありますよね。東京都民の皆さん方も、どっかで息抜きしたい。そんなお気持ちがあるとすれば、無症状の方については石川県をご使用頂ければね。新幹線もございますから2時間半で来られますから。
東京から来る人はみんな感染している可能性があるからね、一切受け入れないというね、そんな鎖国政策は取ることはできない。
この発言については以下のような説明を行っています。
今、もう深刻な状況に陥っている観光業界の一助になれば・・・無理やり観光誘客をすることは今、できないけれども、もし息抜きをしたい方でお越しになれる方があればね、リフレッシュしたいという方がおられればおいで頂いたらいいんじゃない
都知事は都民に外出の自粛を呼びかけているのに、石川の県知事が都民に無症状なら来てくださいってどういうこと?無症状でも保菌者はいるのですから、そういうことも含めて外出を自粛して欲しいと言っているのに・・・
石川県の知事は何故、自分の県、しかも観光のことしか考えられないんだろうと情けなくなりました。
仮に谷本知事の発言を受けて、東京から沢山の人が来て、その結果、爆発的に感染者が増えてしまったら、どうなのでしょうか?
これで一時的に観光業が潤ったとしても、直ぐに元に戻るいや、更に酷い状況になるはずです。しかも、県民は不安な毎日を過ごすことになります。
このような結果を県知事として臨んでいるのだとすれば、大馬鹿者です。
県民は観光地優先を理解してください。
僕は石川県庁に実際に以下の内容を確認しました。
石川県は新幹線開通前後、観光にばかり力を注いでいますが、観光業が潤うことで。県民には何のメリットがあるのでしょうか?大型連休、お盆休み、年末年始の都度、金沢市民は市内には自家用車を利用しないで公共機関を利用してくださいという案内がありますが、公共機関も混んでいるので結局、金沢市内には行けなくなり、年末は近江町市場で色々な食材を買うのが当たり前だったのが、今では行えなくなっています。
税金を払って観光業の方ばかりが優遇されるのは納得できません
今後も、このようなことを続けるつもりですか?
その回答は簡単なものでした。
観光は大切なので、ご理解のほどお願いします。
回答が全てを語っています。観光が大切だということです。県民は、県の方針を理解しろってことです。
ローカルニュースが全国ニュースに?
まぁ、こんな感じで、かなり石川県に対して怒りを感じましたが、ローカルニュースでの報道だったので、問題にもならずに終わるものだと思っていました。
しかし、翌日には、石川県知事が問題発言だと全国ニュースで取り上げられていました。
正直、驚きました。想像以上にコロナに関する事にはマスコミも敏感になっているのかもしれません。
無茶苦茶な発言
そして、2020年4月1日(水)には谷本知事が、逆のことを言いだしました。
「新型コロナウイルス感染症対策本部会議」で感染者が50人を超えている、首都圏の4都県(東京・埼玉・千葉・神奈川)、関西の3府県(大阪・兵庫・京都)、それに愛知県・北海道を加えた、9都道府県への不要不急の出張等は自粛するようお願いしたい。移動を控えるように併せてお願いしたいと発言しています。
これは以下のような理由からだそうです。
東京への出張が感染者発生に繋がった例が県内でも2つこれで体験しておりますので、ここは思い切って県民の皆様方にそういうお願いをしっかりしておく必要があるんじゃないかと。
その上で、県主催のイベントについては感染拡大の大きな原因とされる密閉・密集・密接を避ける工夫をして開催するとも発言しています。
具体的には3月30日(月)からの兼六園の無料開放(花見のため毎年行っていること)とライトアップ、4月5日(日)の国立工芸館竣工式、4月11日と23日のオーケストラアンサンブル金沢の講演などです。
この件に関しては以下のように谷本知事が説明しています。
石川県の飲食業、宿泊業、旅行業、旅館業そうした皆さん方に大変、大きなですね、ダメージを与えていることが段々、分かってきた。
イベント等についてもですね石川県なりの対応ですね。していく必要があるんじゃないかという形で今回、踏み切らせて頂いた。
その上で更に以下のように発言しています。
家から外へ出ずに自粛という状況を続けるというのは、おそらく都民の方にとっても大変なんでしょう。首都圏の方々にとっても。もし息抜きをしたい方で、お越しになられる方があればね、兼六園は桜も満開だし、そういう中ゆっくりと散策を楽しみながらね、桜をめでて頂くというのは、またある意味では、心身のリフレッシュにもなるんじゃないですかね。
記者が谷本知事に東京都知事が外出自粛を要請した点に触れたところ、「だからこそ、受け皿が必要」とも語ったそうです。
都民には石川県に来てくれ、しかし出張等では感染者の多い都道府県には行かないでくれ・・・もう、言ってることが無茶苦茶です。
4月2日に石川県に衝撃的なニュースが
そんな中、2020年4月2日深夜に石川県民にとって衝撃的なニュースが報道されました。
北陸鉄道(金沢市)は2日深夜、グループ会社「北鉄金沢バス」の野々市営業所(石川県野々市市)に勤務する50代の男性運転手が新型コロナウイルスに感染したと発表した。
県の発表によると、男性は3月27日に体調不良を訴えて早退し、医療機関を受診。2日に医療機関を再び受診したところ、肺炎と診断されて入院し、検査で陽性と判明した。
北鉄金沢バスは2日夜から野々市営業所に所属する路線バス53台と営業所社屋の消毒を始めた。この影響で同営業所が野々市市や金沢市などで運行する路線バス403便すべてを3日朝から全日運休する。
石川県で公共機関と言えば北鉄バスと言っても過言ではありません。それで北鉄の路線バスが全日運休となると自家用車を所有していない方は通勤・通学ができなくなってしまいます。
実際、当日朝から北鉄バスのホームページは繋がりにくくなっていました。
ダイヤ変更については以下に記載されています。
【出典】北陸鉄道
感染した運転手が担当していた路線が2つあったのですが、北鉄では公開していません。
石川テレビによると以下の路線のようです。
3月27日に感染した男性が運転したバス路線
50 上荒屋(午前6時35分発)
53 西金沢(午前7時10分発)
上記路線に乗っていた方が感染した可能性もありますので、以下の帰国者・接触者外来に連絡をお願いしますということでした。
帰国者・接触者外来
本来は、北鉄がしっかりと呼びかけないといけないのです。