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もっと早く教えてくれよって思った内容を書いていきたいと思います。

大人が子供のためにやるべきこと

ツイッターで周庭さんの、以下のつぶやきが目に入りました。

もう年末だなぁ。

以前からずっと思っていたけど、日本の福袋を一度買いたいなぁーって。香港には福袋というものがあまりなく、何が入っているか分からないという緊張感を経験してみたいです(笑)今は出境禁止されて日本に行けないですけど、来年の年末には買えたらいいな。

— 周庭 Agnes Chow Ting 😷 (@chowtingagnes) 2019年12月28日

周庭さんは、中学生のころから学生運動に興味を持ち、実際参加もされたようです。「学生運動」という言葉さえ聞かれない日本ですから中学生が興味を持つことではないのです。しかし、香港では中学生が興味を持つほど、目や耳にする言葉になっているということです。日本は今(12月29日現)、出国ラッシュです。周庭さんも日本へ2020年1月に日本に行きたいということで申請を出したそうですが理由が説明されることなく却下されたそうです。

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日本は危険な国ではありませんので、却下の理由が日本にあることはないはずです。周庭さんは、民主派の国際交流を止めるためだと感じているようです。
周庭さんが日本のインタビューに答えたりしてテレビ出演したことで、周庭さんの発言寄りの方が増えたはずです。香港政府や中国政府にすれば好ましいことではないので、これ以上、自分たちが悪者にされたくないと考えるのは自然だと思います。しかし、日本ではまず考えられないことです。

日本で「学生運動」という言葉から連想するものは、学生が行うスポーツではないかと思います。社会や政治を変えようとする運動ということを連想できないほど日本は自由が認められているのです。

自由という面では、日本と香港はかなり異なりますが、歴史を考えると日本と香港は同じ道を歩んでいるような気がしています。

日本は第二次世界大戦での敗戦で変わりました。
明治の頃の植民地にならないようにと頑張っていた日本が戦争に負けて米国の植民地のようになってしまった。それでも戦後、日本人が一丸となって経済大国になったわけです。そして香港は清の国とイギリスがアヘンをめぐり戦争になったのがアヘン戦争です。個人的には正義は清にあったと思うのですが、戦争ではイギリスが勝ちました。その結果、香港は英国の支配下に置かれます。

阿片戦争は、清とイギリスの間で1840年から2年間にわたり行われた戦争である。 イギリスは、インドで製造したアヘンを、清に輸出して巨額の利益を得ていた。アヘンの蔓延に危機感をつのらせた清がアヘンの全面禁輸を断行し、イギリス商人の保有するアヘンを没収・焼却したため、反発したイギリスとの間で戦争となった。

ja.wikipedia.org

しかしこれにより、 香港は貿易で世界の三大港の一つと言われるまでに発展しました。
戦争に負けて発展した姿が、日本とダブってしまいます。
しかし、香港が日本と異なるのは、まだ障害があるということなのです。1997年に香港は中国に返還されました。そして50年間は1国2制度により資本主義が継続することになっています。しかし資本主義の国から社会主義の国に戻されることで香港の生活に影響が出てくるはずです。50年後も香港だけが資本主義というわけにはいかないはずです。誰でも慣れた生活を手放すのは嫌なものです。苦しい方から楽な方に変わることには抵抗が少ないと思いますが、その逆は違います。香港でデモが起きているのは、まだ資本主義が認められているのに、社会主義のルールを適用しようとしているという不安からだと思います。しかし、中国・香港政府からすると、いきなり社会主義に変えますと言って変われるものではないことは当然、周知しているので少しずつということを考えていないはずがありません。

香港の今の大人達にとっては、自分たちが生きている間は、まだ今の香港のままかもしれませんが、次の世代の子供達が大人になる頃には社会主義に変わるのです。

そんな香港の将来が今の子供たちの将来なのです。
自分たちの未来は自分たちの力で作っていくんだ。それが今の香港なのでしょう。

しかし、これって子供達が行うべきことではなく、大人達が行っていくべき内容だと思うんですね。子供達はまずは知識を取得するための勉強を行わないといけません。勉強を放棄して学生運動に参加していたのでは偏った知識しか得ることができません。そして偏った知識では偏った選択しかできなくなります。だからしっかりした判断・選択ができる大人達が子供達の将来・未来をしっかり考えてあげないといけないのです。

しかし、香港はそんな大人達と子供達が衝突して血を流しています。

日本も酷い状態だと思います。自由は香港に比べてあるとは言っても、子供を虐待する親、保育士、先生が子供達を育て、私利私欲のために保身に走る大人が社会を構成する一部になっています。そんな大人を見て育てば、自分さえ良ければいいという大人に育っていくはずです。

今、日本の政治家で今の日本を良い方向に向きを変えて立て直すことができる人がいるのか?というと、ゼロだと思います。そう考えると、日本の未来を変えられる人を育成していく必要があるはずです。政治家になるには、政治秘書になる、官僚になるといった昔ながらの職人がいうような見て覚えろ的な方法や、政治とは全く関係ない票を集めるためだけの有名になる方法といったものしかありません。

松下幸之助さんが設立した松下政経塾出身の政治家には期待していましたが、口だけで何かを生み出す力に欠けていました。

もう一つが一番難しいと思いますが、朱に交われば赤くなるんです。
腐った政治家の中に新しいものを放り込んでも腐ってしまうんです。
腐ったものは取り除かないといけないのです。

大人が今、子供のためにやるべきこと。
これを読んで、あなた自身が感じた事を実際に行うことですよね。