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もっと早く教えてくれよって思った内容を書いていきたいと思います。

ちょっと気になった本(2034 米中戦争)

2034 米中戦争

本屋の文庫本新刊コーナーを見ていると、「2034 米中戦争」というタイトルの本が目に入ってきた。

本の概要は以下の通り

2034年3月南シナ海で、米海軍第七艦隊駆逐艦3隻が「航行の自由」作戦中、炎上する船籍不明のトロール船に遭遇。
同じころホルムズ海峡で飛行中のF-35ステルス戦闘機が制御不能になり、イランに不時着しパイロットが捕虜に――偶然に見える二つの事件だったが、中国は捕虜の解放と引き換えにトロール船の返還を要求。
アメリカが対応を協議中、南シナ海上の駆逐艦2隻が撃沈。さらにサイバー攻撃を受けアメリカ主要部が大停電に。
急遽米軍は二個の空母打撃群を派遣するが、中国軍に壊滅され衝撃が走る…

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サイバー攻撃を受けてアメリカ主要部が大停電というのがリアルな感じがする。

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それもそうだ、作者は、アメリカ海軍で、複数の駆逐艦や空母打撃群の指揮を執り、7年にわたり海軍大将、北大西洋条約機構(NATO)欧州連合軍最高司令官を務めていた元軍人だ。

Kindle本がない?

これは面白そうな本だと思ったが、どうせKindle本が、あるだろうと調べもしないで帰ってしまった。

それで、読んでみようかとAmazonにアクセスして検索すると何と、Kindle本は存在しなかった。

このため、読んでいない本の紹介になってしまうが、本屋でパラパラと読んだ感じは面白そうだった。

資本主義 vs 社会主義

米中戦争。以前は、米ソだったが、ソ連が解体され、その後、中国が世界の工場と言われるようになり、中国経済が急成長したことで今やGDP世界2位の経済大国になった。

日本が経済大国と言われていた時とはわけが違う。

アメリカとほぼ同じ面積の広い国土を持ち、世界の約5分の1近くを閉める約14.5億人の人口は世界一だ。

米ソ、米中戦争は、言い換えれば、「資本主義」対「社会主義」の戦争とも言える。

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なぜ、社会主義中国経済が急激に成長したのだろうか?

社会主義だったソ連では資本は個人で所有できないために国民の労働意欲がなくなり、衰退していった。

社会主義というのは、共産主義の前段階の状態。

個人で資本を所有することはできず、国のものとなり、国が管理して平等にする。

そして共産主義は、資本や財産をみんなで共有する平等な社会で、社会主義の完成形となる。

土地や財産はすべて国のものとなり、国民全員で共有する。

生産されたものも国民全員のものとなり、均等に分配する。

このため、中国は、土地も企業もすべて中国共産党の管理下にあった。

しかし、1991年のソ連解体で危機感を感じた中国は1990年代から社会主義を維持しながら市場経済を導入する方向に方針を変更した。

経済特区という外国の資本や技術の導入が認められている区域が作られたことで、安い賃金で器用な中国人の労働力が使えるということで世界中の企業が経済特区に工場を作っていった。

その結果、中国は世界中のモノづくり技術を取得することになる。

そして世界の工場と呼ばれるまでになった。

その後、柔軟なアイディアを元に中国の民間企業が売り上げを伸ばしていった。

13年後の米中の力関係は?

イケイケドンドンの中国は、2034年、今から13年後どうなっているだろうか?

米国を全ての面で追い抜いている可能性は十分にあり得る。

それは、軍事力を含む。

アメリカは、旧ソ連よりも脅威だと感じているはずだ。

それは、トランプ元大統領時代の米中貿易摩擦中国企業Huawei)への厳しい圧力、最近では北京オリンピックの外交的ボイコットを発表している。

これは、中国が、新疆ウイグル自治区で大量虐殺を行っており、その責任を問うための決定だと説明している。

正直、中国共産党の元高官から性被害を受けたと告発した中国出身のプロテニス選手が、その後、消息が不明になっているが、これもアメリカがプロテニス選手に指示して告発させたのではないかと思っている。

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更にいうならアメリカは消息を知っている・・・つまり、アメリカが・・・

という可能性すらあると思っている。

それくらいのことは、アメリカは平気で行う国だと思う。

中国がサイバー攻撃なら、米国は情報戦で対抗する。

裏では、中国も米国も想像を絶することを行なっているはずだ。

そんな米中が戦争したらどうなるのだろうか?

それも中国が更に進化していると思われる13年後。

それをアメリカ軍で指揮をしていた元軍人が書いたものなら現実的な内容に仕上がっているはずだ。

そんな、面白そうな本を買わずに帰って来たことに後悔している(笑)。